私はジョン・レノンの命日「12月8日」を一生忘れることはありません。
何故なら、この日は私の誕生日だからです。
Amnesty International advertising
(via. design goodness - advertising and design blog)
これはネットで拾ったAmnesty Internationalの広告です。ちなみに基になったオリジナルは、Eddie Adamsが撮影してピューリッツァー賞を受賞した有名な写真で、胸糞が悪くなる嫌な写真です。
この広告には「use your freedom to write wrongs」とキャプションが記されています。私の拙い英語読解力では「ウソを書くのはキミの自由だ」と読めてしまいます。「騙されるな。真実は違うのだよ。」と言いたいのでしょうが、キャプションの意味について言及する気はありません。もちろん、オリジナルの写真が撮られた背景に言及するつもりもありません、
唯一つ、私が感じたのは「銃弾よりも花を」と言う事です。そっちのキャプションの方が良いのに。
愚直な博愛主義、平和主義的発想しか出来ませんが、1年に1日くらいは、1分でも1秒でも平和への願いを込めて祈りをささげる時間があっても良いかなと思います。
そんな、12月8日です。
今年もこの動画を貼ります。
Happy Christmas (War Is Over)
そして、昨年と同じように、またこのフレーズでエントリを閉じます。
「拝啓、ジョン・レノン。
あなたがこの世から去ってずいぶん経ちますが、
まだまだ世界は暴力にあふれ、平和ではありません。」
http://jp.youtube.com/watch?v=pc3O8-a8fkM
たまに「べトコンを処刑するアメリカ兵」なんてキャプションが付いていたりしますが、それは全くの事実誤認。不勉強もいいとこ。
処刑されたのは南部ベトナム解放戦線のグエン・バン・レム。撃ったのは国家警察長官グエン・ゴク・ロアン。
実際にはそう単純ではない、殺す側・殺された側・目撃した側の、ここに至る経緯と後日談が。
この件で一躍悪者にされたロアン。実は彼の友人が妻子も含め、家族全員がレムのゲリラ隊に殺害されていた事実。
レムは当時38歳、2児の父。奥さんは夫が解放戦線だとはっきり知らなかったそうです。
皮肉といえば皮肉。だってこの一件でテロリストが「救国の英雄」になり、治安維持の側が悪役にされたんですから。
撮影したアダムスも「撮影する前に何故処刑を止めなかったのか」と後に糾弾されることに。
(ちなみにロアンは戦後アメリカに亡命。10年前に亡くなりました。アダムスも4年前に死去)
という背景があるので「騙されるな。真実は違うのだよ」このコピーがこの写真に使われていることにハッとさせられます。
以上、戦史評論家シンジでした。
反応してくれて有り難う。
あの写真を初めて見たのは小学生の頃だったかな。「べトコンを処刑するアメリカ兵」なんて頓珍漢なキャプションではなくて、「囚人を処刑する警察長官」と言うタイトルだったと記憶しています。後味の悪いショッキングな写真は幼心に暴力への嫌悪感を植えつけるに十分でした。しかし、背景にある物語を知ったのは大人になってからでしたね。シンジさんの解説にある内容は、概要程度は知っています。
アムネスティの広告も、「殺す側・殺された側・目撃した側」それぞれに守られるべき人権があるのだから、起きた事実をストレートに伝えた上で(つまりオリジナルをそのまま引用した上で)、例えば
「見えるモノがすべて 真実だけじゃない by 木の子」
みたいなキャプションを添えれば良いのにって思いますね。
ご覧の広告の様に、手元の拳銃を花の切手に置き換えるとそちらの印象が強くなるので、喜納昌吉の「全ての武器を楽器に」とイメージが被りますよね。そうすると、やはり平和主義的な連想が広がってゆきます。
「時代が違っていたら銃弾ではなく花を贈っていたかもしれない」なんてロマンチックな想いに行き着く訳ですね。
まあ、ダライ・ラマにシンパシーを感じてミラレパ基金に賛同している人が、チェ・ゲバラの肖像をアイコンにしたり、サパティスタ民族解放軍に心情的に(あくまで心情的にですよ)理解を示しているのがLSTDっていう変なオジサンですからね。困ったものです。博愛主義・平和主義を唱えながら、明日になれば傍若無人な輩に対して「しねばいいのに」って平気で言うんですから(笑)
ジョンレノンの命日くらいは「平和」に思いを馳せてみましょうって事でした。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。