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独り言だったり妄想だったり。 単なるメモだったり、、、。 by LSTD
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変わらない日常だ。また月曜日がやってきた。
彼は何時ものようにウォータールー・ラインへと向かう。8時の列車に乗るためだ。
この便でギリギリなのだが、列車が遅れなければ9時にはオフィスに着ける。

きちっとプレスされたピンストライプのスーツ。清潔なシャツにネクタイ。真面目な彼の身嗜みだ。
彼は馴染みのコーナーショップに立ち寄りタイムズを買う。すると、店員が彼に話しかける。
「おはようございます、ジョーンズさん」
「奥様や御家族はお変わりありませんか」
「お探しの車は手に入れられましたか?」

~ ~ ~

何時もと同じ時刻にオフィスに到着する。壁の時計はまだ9時を回っていない。
ボスの秘書が彼に話しかける。
「おはようございます、ジョーンズさん」
「ボスが面談したいとのことです」
「念願の昇進のお話だと良いですね」


「やあ、スミサーズ君、入ってくれ」
「まあ、掛けて楽にしたまえ」
「ちょっとした知らせがあるんだ」
「実は、もう君についてもらうポストが無いんだよ」
「悪いね、スミサーズ・ジョーンズ」




The Jam  - Smithers Jones -
 


Here we go again, it's Monday at last,
He's heading for the Waterloo line,
To catch the 8 a.m. fast, its usually dead on time,
Hope it isn't late, got to be there by nine.
Pin stripe suit, clean shirt and tie,
Stops off at the corner shop, to buy The Times
'Good Morning Smithers-Jones'
'How's the wife and home?'
'Did you get the car you've been looking for?'

Let me get inside you, let me take control of you,
We could have some good times,
All this worry will get you down,
I'll give you a new meaning to life - I don't think so.

Sitting on the train, you're nearly there
You're part of the production line,
You're the same as him, you're like tin-sardines,
Get out of the pack, before they peel you back.

Arrive at the office, spot on time,
The clock on the wall hasn't yet struck nine,
'Good Morning Smithers Jones'
'The boss wants to see you alone'
'I hope its the promotion you've been looking for'


'Come in Smithers old boy'
'Take a seat, take the weight off your feet'
'I've some news to tell you'
'There's no longer a position for you' -
'Sorry Smithers Jones'.

Put on the kettle and make some tea
It's all a part of feeling groovie
Put on your slippers turn on the TV
It's all a part of feeling groovie
It's time to relax, now you've worked your arse off
But the only one smilin' is the sun tanned boss
Work and work and work and work till you die
There's plenty more fish in the sea to fry

* * * * * * * * * * * * * *

「Smithers Jones」は1979年に発売されたThe JAMのアルバム"SETTING SONS"に収録されています。
サラリーマンの悲哀を歌ったこの曲はポール・ウェラーではなくブルース・フォクストンが書いています。
1979年当時、The JAMは既に国民的な人気を得ていました。それでも彼らはまだ20代前半の若者でした。
一方、イギリス国内では停滞した経済の復活を公約としてマーガレット・サッチャーが総選挙で保守党を勝利に導き首相に就任しますが、高い失業率(特に若年層の)への対策は効果を上げていない状況でした。(って、確かそんな感じだったと思う。いいかげんだ。)

国民的人気を誇るバンドが雇用問題に苦言を呈すためにサラリーマンの悲哀を歌うという図式。
そういえば、かつての日本ではユニコーンというイカしたバンドがこの手の役割を担っていましたっけね。


ところで、多くの雇用問題を抱える現在の日本において、社会情勢を憂い政治に対してモノ申す的な骨の有る国民的バンドって居るのかな?
俺が知らないって時点で国民的バンドとは呼べないと思うので、きっと居ないんだな。
大体、昨日まで親不孝自慢をしていたような厳つい兄ちゃんが、コロっと手のひらを返して「泣け歌」と称して母親賛歌を歌うのは何なんだ? あれって、もの凄く気持ち悪い。
あ、話が横道に逸れた。

長期に渡った自民党政権は、若年層が抱える先行きの見えない社会不安を「政治批判」ではなく「愛に訴えて耐える」様に上手く教育してきたってことですかね? 素晴しいな日本は。
政権交代が成った今、日本は変わりますかね。


さて、弦楽四重奏によるバックトラックが何ともスノッブな皮肉に満ちているこの曲ですが、彼らのベスト盤「SNAP!」にはバンド演奏によるシンプルなビートロックバージョンが収録されていて、こちらもお奨めです。
http://www.youtube.com/watch?v=j8yy_8WEPnw

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