既にお気づきの事と思いますが、「3 #nn」とは私がこれまでの音楽生活に於いて、気になった3ピースユニットとその思い出をつづるカテゴリです。
「俺ってかなりのトリオ・フェチ?」って言うくらいのトリオバンド好きなのでね。
で、今回は番外編と言うことで、最近、このブログで話題の中心である「例の3人組」について書こうと思う。
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MONDO GROSSOの「Everything Needs Love feat. BoA」は、近年における「女性ボーカル・ハウスの金字塔」だと思っている。賛否両論は有るかもしれないが、私自身のダントツ一位だ。
それまでの女性ボーカル・ハウスと言えば大人の女性が歌う「セクシー・ボイス」が定番だった。ところが、この曲では、明るくて元気一杯で、ちょっと幼さの残る10代の女の子の声を使っている。コレが実に新鮮だった。15歳の女の子に「全ては愛なんだってば!」と元気一杯に歌われた日にゃあねえ。ぶっちゃけ俺はロリコンなのか?
10代の「素直さ」だったり「元気の良さ」や「思い切りの良さ」ってのは10代にしか出せない。別な言い方をすると「艶」とか「間」とか「華やかさ」とか、そう言った人生経験が物を言うセクシーなモノは20歳を過ぎても充分間に合う。10代の女の子が無理してセクシー系を演っているのを聴くと「お前は天才演歌歌手と呼ばれたいのか?」と言いたくなるんだよね。10代にしか出せない「色」は、今のうちに残しておかなきゃ勿体無いと思う。そんな意味もこめて、15歳のBoAに普段歌っている曲と同じ歌い方で「ハウス」を歌わせた大沢伸一って改めて凄いなあと思った。
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DJを始めるに当って、先ず自分が好きな音源を色々と揃えてみた。基本的にはプログレッシブなインストのハウスが中心なのだが、女性ボーカルのディープなハウスも心地良い。Monday Michiru 、Mariko Ide や A.K. のセクシーボイス系、Tracey.K のナチュラルさ、Tomomi Ukumori のクールな感じと Arvin Homa Aya のキュートな感じ、それぞれが聴いていて心地良いし、レコードを繋いでいて楽しい。(*1)
しかし、或る日、「何かちがうな」と自分がソレに慣れすぎてしまった事に気付いた。聴いていて心地良いのだが、同系列の女性ボーカル・ハウスでニューリリースを手にしても「ワクワクする」感覚が無くなっていた。
やっぱ、御姉様系の声を聴きすぎて感覚が麻痺したようだ。「頭の中をクリアしないといけないな」と、「Everything Needs Love feat. BoA」に代わる新たなガールズ・ボイスのハウスを探してみようと思った。
いつも見ているシスコのサイトやITMSで色々と検索したが、コレといった音源に出会えなかった。(ちなみに、その検索作業の中でcapsuleは一旦候補に上がったものの、振るい落とされている。)
そして、今年の2月くらいの事。いつもの様にシスコのサイトを覗いたら、トップページに見慣れないバナーを発見する。「元気ロケッツ」。ふざけた名前だなと思ったが、バナーの先に貼ってあったYouTubeに上がったPVを観て「ひょっとしてコレなのか?」と感じて、速攻で「Heavenly Star」のアナログ盤を発注した。レコードに針を落としてみて聴いてみると、確かに良い。10代の女の子の声質と曲の世界観が実にマッチしている。でも、なんか優等生なイメージなんだな。Mixにも拠るのだが(*2)、オリジナルの「Heavenly Star」には「Everything Needs Love feat. BoA」で味わったような突き抜ける感じが無い。「他のRemixが出るまで待ってみるかな。」と、ガールズ・ボイス・ハウスの検索作業はそこで一旦終了した。
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そして、運命の6月23日。1年半の間すっかり忘れていたPerfumeに、Yahoo動画(*4)で再会した。
当然、ガールズ・ボイスのハウス音源を捜していたことも、どうでもよくなっていた。何の先入観も無く、ただ、久しぶりに目にした「Perfume」の文字に導かれるように、Yahoo動画にアクセスした。
先ず、リニアモーターガールから視聴。「そう、コレコレ。コレだよ。あー、結構緩いなあ。」
続いてコンピュータ・シティ。当然初めて聴く。イントロなしでいきなり歌が始まる。ここで背筋がビクっとした。
「この声はひょっとして、何かあるかも。」
♪どうしてぇー、ねえ、コンピュータ♪
お尻を可愛く振る仕草に身悶えしたが、エフェクトが掛けられた少女の歌声は、それまで探し続けても見つからなかったモノを、ようやく探し出した気がした。曲のイメージはFantastic Plastic Machineの「Euphoria (Mondo Grosso Re-Mix)」にそっくりだが、そんな事はどうでも良い。歌声が耳に焼き付いて離れない。
それにしても、可憐だ。
そして、エレクトロ・ワールドを視聴。ディストーションの効いたギターが鳴るハードなイメージだ。曲調は近未来SFアニメの主題歌と言った感じだが、ガッツンなエレクトロのトラックに乗せて、ヴォーカルエフェクトを効かせた少女の声で破滅へ繋がるストーリーを歌わせるなんて、ただ者では無いなと感じた。
1年半前「ぱふゅーむ:アキバ萌え」で逃げ帰って来た事に後悔した。ゴメン、俺、勘違いしていたよ。
俺自身が震えて砕けた瞬間だった。
それにしても、この声は良い。幼さは残るが、ボーカルエフェクトがロリっぽさを打ち消している。それに歌い上げていない。良い感じで力が抜けているので、すんなり入ってくる。というか、俺にとって一番気持ちの良い周波数帯にビンゴなのだろうか? 聴いていて飽きないし、耳に焼きついて離れない。
「この声でハウスを歌わせたいなあ。」
と思ったところで、Twinkle Snow Powdery Snowを試聴する。えっ、ハウスじゃん。
「間違いない。探していたものがそこに有ったよ。」
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さて、Perfumeは「Everything Needs Love feat. BoA」を超えたのだろうか? 答えは「まだ」だ。(*3)
というのも、最近の四つ打ち系の楽曲では、「Twinkle Snow Powdery Snow」が一番フロア寄りで、ピークタイム・アンセムになる可能性があると感じたのだが、音が悪すぎて現場では使えないだろう。マスタリングに中田ヤスタカの名前がクレジットされているので音質は彼の趣味だと思うのだが、音がソリッド過ぎて中音域の下の方がそっくり欠落しているし、高音域がうるさい。そのため、余程のミキシングスキルが無い限り、他の曲と違和感無く繋ぐのは至難の技だ。是非ともフロアユースのRemix盤をリリースしてほしい。
Perfumeなら「Everything Needs Love feat. BoA」を超えてくれると信じている。まあ中田ヤスタカ次第なんだが。彼女達の声質が大人の女性に変わらないうちに、彼女達が10代のうちに、何とか期待したい。
注釈:
(*1)この辺の時間軸が明らかに前後しているな。Tomomi Ukumoriはそのころはまだ出会っていないかもね。その当時ヘビーローテーションだったのは、CDではFlowerRecords時代のJazztronik と「StayTrue」(MAKAI)、アナログだとDefected系のディープハウスだった。
(*2)アナログ盤にはオリジナルの他にRemixが2曲入っている。結構いい感じではあるが、使いどころに悩む。最近色んなRemixを集めたCDがリリースされているが、ITMSで試聴した限りでは触手が伸びなかった。それよりも、AvexがコンパイルしたハウスMIX「House Nation」に収録されている"Heavenly Star"(HOUSE NATION Remix) が、非常にベタではあるが、使い勝手は良さそうだ。
(*3)近年出会ったラウンジポップ系のハウスであれば「ファンデーション」がダントツ1位なのだが。
(*4)2007年7月代官山UNITで行われたワンマン・ライヴ「Perfume ひこぼし☆募集中」のLIVE映像配信中!
LIVE楽しそうだな。浴衣姿の何と可憐な事、、。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。