休日午後のティータイムのBGMがDAISHI DANCEとかのオシャレ系ハウスばかりで、芸が無いCafe De LSTDです。なんか、ないかな。そうだ、パット・メセニーを掛けよう。
あ!でも、まともな音源が一つも無かった、、、。
で、iTunesで幾つかダウンロードしてみました。先週末からパット・メセニーばかり聴いています。
今日のエントリは40代以上しか判らないネタだなあ。若い人には馴染みの無い名前だと思います。
パット・メセニーはギターを弾く人です。今日は名前だけでも憶えて帰ってくださいw
パット・メセニー(Pat Metheny) - Wikipedia
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パット・メセニーとの出逢いは70年代後半だったと思う。世間がフュージョンブームに湧いていて、カーリーヘアでセミアコを抱えたフュージョン系ギタリストがもてはやされた時代だ。(この辺は明らかに誤認だ)
当時の俺は、御多分に漏れずリー・リトナーやラリー・カールトンに夢中だった。彼等の作り出すポップでファンキーなフュージョンサウンドは非常に耳馴染みが良くて分かり易かったので、田舎の高校生にはちょうど良かった。一方、パット・メセニーにはどうにもとっつき難いイメージがあった。クリーンなトーンで奏でられる「クラシックやカントリーにプログレッシブ・ロックのエッセンスを加えてイージーリスニング風に味付けしたような独特の音世界」は純朴な田舎の子供には敷居が高かったのかもしれない。もっとも、その辺の感覚は自分自身で作り上げたフィルターを通して見た「偏見」に過ぎないのだが。
今、こうして改めて聴くと、驚くほどポップで親しみやすい音楽であることに気付かされる。特に「パット・メセニー・グループ」の名義でリリースされたアルバムは「ポピュラー音楽」であることを強く意識しているかのように思われる。事実、それらのアルバムの多くはグラミー賞を受賞しているし、何よりブラジリアンテイストを取り入れた80年代以降の楽曲の数々は、涙が溢れ出すほど美しい。
パット・メセニーの音の特徴は「粒立ちを揃えたクリーンな音」だと思う。力強いピッキングでガツーンとギターを鳴らすのではなく、アタックを抑えてピックで軽く弾く音色だ。空間系エフェクトを使用した美しく広がる音色が印象的だが、時にはギター・シンセやエレクトリック・シタールなどを使用して「感情の起伏を抑えた」様な音を鳴らす場合もある。
パット・メセニーの音楽をそれほど聴き込んでいるわけでもないので、サラッと聴いた程度の印象でしか判断できないが、音の強弱ではなく繰り出すフレーズの多彩さから来る鬼気迫るインプロビゼーションの放出は、電子の衣を纏いつつも音楽の主体は人間の感情なのだという事に気付かされる。この辺は、打ち込みのトラックをバックに抑揚の無い無機質なボーカルにリップシンクしながらも、人間の肢体が繰り出すしなやかさを全身で表現するPerfumeに通じるね。(これも明らかに誤認だが、突っ込まないようにね。おっさんの戯言だからw)
いや、なんだか辛そうにギターを弾くパット・メセニーの表情が、苦しそうな表情で歌い踊る大本彩乃の姿とダブるのだよ。ごめんねw
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以下、参考資料ということで、幾つか映像を貼っておきます。「パット・メセニーについてヤホーで調べてきました」的ないい加減さでどうもスイマセン。
Pat Metheny Group - Yolanda, You Learn
1984年のグラミー賞受賞アルバム「First Circle」より。如何にもな80年代アニメーションビデオ。「あ、パット・メセニー、イイじゃん」って初めて思った曲でもある。
Pat Metheny Group - Last Train Home
多分、パット・メセニー最大のヒット曲かもね。でも何か恥ずかしいPVだ。カメラ目線は止めて下さい。
Pat Metheny Group - Third Wind (live '88)
ブラジル色が強くなった80年代後半のライブ。この曲と前述の「Last Train Home」が収録されているアルバム「Still Life (Talking)」をパット・メセニー・グループの最高傑作として推す人が多いようですね。
Pat Metheny Solo
こちらはパット・メセニーのギターソロ。辛そうな顔でギターを弾く。この映像はJoni Mitchellのライブビデオ 「Shadows and Light 」から。実はコレ持ってます。最近は全然観ていなかったけど、お気に入りの1本。
だって、バックバンドがスゴイの何のって。 Pat Methenyの他にMichael Brecker(Sax), Lyle Mays(Key), Jaco Pastorius(B), Don Alias(Dr)。素晴しいです。Youtubeにたくさん上がっているので是非ご覧下さい。
Pat Metheny & Pikasso guitar
こんな変なギターも弾いたりします。
なんか、30年かけて、ようやく追付いた感じがするな。
僕はフュージョンは(も?)まったく疎いのですが、ジャコは凄い憧れで、いまでもよく聴いています。高校生の頃、ベタなロックのコピーバンドばっかやっていて、「ベースって8ビートばっか刻むだけでつまんねぇ」って思っていたころ、フュージョン好きの友人の家で「Portrait Of Tracy」を聴き、衝撃を受けたのを覚えています。彼の生前を知らないので、どのくらい凄かったのか見当がつきませんが、彼にはベース、そしてリズム楽器の重要性や面白さを教えてもらった気がします。
だいぶ話が逸れてしまいましたが(笑)、こうやって並べて見ると感情って何だろ、そして表現って何だろってあらためて考えさせられますね(パフュネタはさすがにちょっと無理があり過ぎると思いましたけどw)。
こちらのブログにもよくスター付けて下さってありがとうございますw
パット・メセニーってどっかで聞いたことあるなーと思ったんですが、先日購入したライヒのCDで「Electric Counterpoint」という曲を演奏されている方でした!20代ですが、反応してしまいましたw
「粒立ちを揃えたクリーンな音」とおっしゃられていましたが、この曲を聴くとまさにその通りだと思います。澄み切った空気のように綺麗で、でもどこか感情を抑え込んでいるような演奏が、電子音楽と似通ってるように感じて気に入ってます。
もしかしたらもうこの曲のことはご存じかもしれませんが、ニコニコに全編通しで聴けるものがありましたので置いておきます。
ニコニコご覧になれなかったらすみません><
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1160139
演奏してる時の苦悶の表情がのっちとダブるのめちゃくちゃ分かりますwwすごいツボりましたw
ジャコですが、アタシもジャコに憧れて、持っていたベースのフレットを抜いてしまった人です(苦笑)。実は、メセニーはフュージョンブームの最中には興味が持てなくて、ジャコ経由で辿り着いたようなものなのですよ。ジャコに関しては、ウェザーリポート時代の一番輝いていた頃に出逢ってスゲエなって度肝を抜かれたんですが、亡くなった後に初めてファーストソロに収録されていた「Portrait Of Tracy」を聴いてぶっ飛びましたよ。
そういえば過去にジャコのエントリを上げていました。
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/61/
今回、メセニーの音源探索の過程で、ジャコが参加したメセニーのファーストソロを発注掛けました。楽しみです。
>sai75さん
キャー! sai75さん有り難う。パフュと同世代の若い娘さんもメセニーをご存知でしたか。
そうそう「Electric Counterpoint」ですね。私もチェックしていましたが、最近までその存在を知らなかったんです。でもメセニーファンの間では「最高傑作なんじゃね?」と言う人も居るようですね。うん、確かにミニマルミュージックとメセニーの音って絶妙なマッチングだと思います。線路のジャケットも素敵。iTunesでダウンロードしました。
これからも、よろしくおねがいします。
みなさん、有り難う御座います。
良いメセニーが拡がります様に。
年明けにPat Metheny Group@Blue Note東京を聴いてきました。PMG名義(4人だけど)でのライブハウス公演は初めてなので、かなり期待して見に行ったけど、もう筆舌に尽くしがたいほど凄かったです。
今回は、金額に目をつぶり、日を選ばなければチケットが取れる程度には見やすくなっていたんだけれど、セットリストが毎回違うので、2回3回通わないと、お目当ての曲が聴けないということで、リピーターも多かったらしいです。ちなみにカウントダウンの曲は「ついておいで」だそうで、後でそれを知った私は泣きました。(ちなみに自分のセットではこれを聴けてない)
PerfumeとMethenyの共通点の考察ありがとうございます。
口パクで踊り、疲労回復のために曲間のMCが長いアイドル歌手のPerfumeと、MCもほとんどしゃべらず、笑顔どころか客席に顔も見せずにひたすらギター弾くMethenyと、あんたの趣味の支離滅裂さがよくわからぬ…と嫁に言われて反論に困っていたので、そこ、使わせていただきます。メモメモ
まさかメセニーネタでこんなにお客さんが多くなるとは思いませんでしたが、実はまるたさんの登場を期待していましたw
アタシはここ何年もパット・メセニーを追いかけていなかったので、来日していたことにも気付いていませんでした。ダメダメです。やはりマルタ兄さんは行ってましたね。流石だ。
>セットリストが毎回違うので、2回3回通わないと、お目当ての曲が聴けない
お客さんの情熱も凄いな。ってか大人じゃないと出来ないよね。もっとも、セットリストが同じでも全公演コンプリートするアイヲタも居るしね。
でも、音楽との出会いは一期一会だと思うので、それは素晴しい体験をされた事と思います。ってか羨ましいw
アタシに暫く遠ざかっていたパット・メセニーをもう一度聴かせる事になったきっかけは、一回り以上も若いラウンジ系DJ君がピークタイムに必ず「James」を掛けていたからなんです。リアルタイムで体験していたオッサンがすっかり忘れていた音楽を若い世代が「新しい音」として捉えて気に入ってくれている事が嬉しくてね。その出来事自体はもう5年以上も前のことなんですが、良い音楽が持つ「普遍性」を感じさせてくれる体験でしたね。
「PerfumeとMethenyの共通点の考察」は戯言なんで忘れてください(苦)
ただ、表現するモノの形や手段は違っても、多くの人を惹き付ける「エネルギーの放出」みたいな感じは一緒だと思いますね。
さて、次のジャズ・フュージョンネタは、チック・コリアかタニア・マリアをやる予定です。お楽しみに!
Pat Metheny in TAMORI's Ongaku wa Sekaida
http://jp.youtube.com/watch?v=DuT8mq31pDc
昔はよかったなんて言いませんが、かつての日本には、地上波民放にパット・メセニーが出演して生演奏する!なんて凄い番組があったんです。でもリアルタイムで見た記憶がないので、YouTubeでみれる今に感謝ですね。
タモリの最近のMステーションの司会との、テンションの違いにもちゅーもーく。
ミニライブだけでなく、その後に佐野史郎らにギターを教える様子も必見です。本人が弾き方や音楽のルーツを語っています。ご指摘のピッキングの特徴には、カールトンやリトナーみたいな都会育ちのギター少年と違った理由もあったんですね。
ありがとうございます。
日本の市場を意識してか、Ibanezのメセニーモデルでしたね。
あ~、結婚して以来全くギターを触っていなかったんですが、ギター熱が再燃してきたようで、先日から楽器屋のサイトばかり覗いています。Ibanezかエピフォンのフルアコを購入しようかな~、って妄想中。高校生の頃に使っていたAria Pro IIのストラトモデルをリペアする計画は何処へ行ってしまったんだろう。
メセニーは独学でギターを学んだ人ですものね。一緒なのはソコだけだな。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。