category:70s
ここの所、何となく「懐かしモード」が入っていて、前世紀末近辺の音楽について書き散らした感がありますが、今日はさらに過去に遡って1970年代に来てしまいました。
Gino Vannelliです。
Perfume繋がりでこのブログに流れ着いた20代以下の皆さんは「?」でしょうね。あなたの親御さんも若いころに聴いていたかもしれない。
ジノ・ヴァネリ(Gino Vannelli) と言います。シンガーソングライターです。今日は名前だけでも憶えて帰ってください。(あれ、これって以前も同じ事をやった記憶が、、、)
さて、なんで今「ジノ・ヴァネリ」なのかと言うと、最近ヘビーローテーションになっている曲(*1)があるのですが、それを聴いていて「あれ? この曲調は何かに似ている。何だろう?」と気になり出しました。それで、あれこれ思い巡らせているうちに、ジノ・ヴァネリの「Brother to Brother」が頭の中に鳴り始めて「コレだ」と。でもって、久しぶりに聴いてみたらまさしくビンゴでした。それからアルバムを聴き直しているうちに、30年経っても色褪せない程の楽曲の先進性に驚いてしまって、アナログLPを取り込んでMP3に変換してiTunesで聴きまくっています。
ジノ・ヴァネリの楽曲を知ったのは、この「Brother to Brother」が最初で、高校生の時ですね。その頃はフュージョン(当時はクロスオーバーと呼んでいた)にハマりかけていた時期で、NHK-FMの音楽番組で出会って衝撃をうけました。
ジノ・ヴァネリの曲世界って一言で言い表わせないんですよね。ファンク、ソウル、ジャズ、ポップス、ロック(それもプログレ)から、それぞれのカッコ良い部分を取り出してごちゃ混ぜにしたような感じ。それで居て、とてもメロウなバラードもこなす懐の深さも併せ持っていて、時にはエモーショナルに、時にはハートフルに歌い上げるジノの歌唱力も素晴らしい。そこには、ジャンルで括る事が馬鹿らしくなる様な音楽センスと楽曲のクオリティがあります。ルックスもロック・アイドルのようにセクシーで男前だしね。外見で判断すると完璧に(良い意味で)裏切られるという、どこかの3人娘のような存在です。
ただ、この類まれな音楽性はジノ本人だけによるものではなく、彼の兄弟達、ジョー・ヴァネリ(キーボード、編曲)とロス・ヴァネリ(作曲)との共同作業によるもの。従って、「ジノ・ヴァネリのサウンド」と言うよりは「ヴァネリ・ブラザーズのサウンド」と言った方が正しいかもしれないですね。
Brother to Brother<紙ジャケット仕様初回限定盤>(=> @TOWER.JP)
とてもメロウなAORバラード「I Just Wanna Stop」は全米トップ10入り。この曲のヒットのおかげでジノ・ヴァネリはAOR系アーティストとして語られる事が多いが、本当は変態フュージョンの人なんだ。
「River Must Flow」は渡辺香津美がKYLYN(*2)のライブでヴォーカルに矢野顕子をフィーチャしてカバーしています。これは必聴ですね。
やっぱ、一番はタイトル曲の「Brother to Brother」ですね。ジャズ、ロック、ファンクのエッセンスを濃縮して混ぜ合わせて、70年代プログレ的な曲構成でドラマティックに仕上げた名曲っす。まさに変態フュージョン!
途中の構成部分で聴く事のできるタイトなドラム、ブリブリのシンセベース、ドラッギーかつスペーシーなシンセと言った音のキーワードはそのまんま、今のプログレッシブに繋がるな。
さて、こんなに持ち上げといて、その後私の音楽史の中でジノ・ヴァネリはどうなったかと言うと、80年に発表された「Nightwalker」が結構AOR色が強くなって、以前の変態フュージョンぶりが薄れてしまい、結局それ以降あまり聴かなくなってしまったのね(爆)。
ジノ・ヴァネリは今でもコンスタントに作品を発表しているようです。
ところでYouTubeって凄いね。まさか映像が在ると思わなかったんで、記念に貼っておく。
なんと「Brother to Brother」のCMスポット
Appaloosaライブ版。むっちゃ70年代! VIVA 70年代!
コレは最近なのかな?
Metropole Orchestraとのコラボレーションによる「Brother to brother」
(BGM 「River Must Flow」 : Gino Vannelli)
注釈:
(*1)「6pm (Simon Grey Synthesizer Mix)」:Kings of Tomorrow。後日エントリをアップ予定。
(*2)「KYLYN」は日本の70年代フュージョンシーンを語る上での最重要ユニットですね。坂本龍一の初期作品に興味が有る人はチェック済みか。「I'll Be There」はスバラシい。
追記:
アレだね、ムービーを見てみたら、「セクシーで男前」と言うよりは「太目の兄ちゃん」だったね(爆)。アルバムジャケットは凄く男前に写っているんだけどね、濃ゆいけど。葉加瀬太郎? かつての岡村靖幸?
Gino Vannelliです。
Perfume繋がりでこのブログに流れ着いた20代以下の皆さんは「?」でしょうね。あなたの親御さんも若いころに聴いていたかもしれない。
ジノ・ヴァネリ(Gino Vannelli) と言います。シンガーソングライターです。今日は名前だけでも憶えて帰ってください。(あれ、これって以前も同じ事をやった記憶が、、、)
さて、なんで今「ジノ・ヴァネリ」なのかと言うと、最近ヘビーローテーションになっている曲(*1)があるのですが、それを聴いていて「あれ? この曲調は何かに似ている。何だろう?」と気になり出しました。それで、あれこれ思い巡らせているうちに、ジノ・ヴァネリの「Brother to Brother」が頭の中に鳴り始めて「コレだ」と。でもって、久しぶりに聴いてみたらまさしくビンゴでした。それからアルバムを聴き直しているうちに、30年経っても色褪せない程の楽曲の先進性に驚いてしまって、アナログLPを取り込んでMP3に変換してiTunesで聴きまくっています。
ジノ・ヴァネリの楽曲を知ったのは、この「Brother to Brother」が最初で、高校生の時ですね。その頃はフュージョン(当時はクロスオーバーと呼んでいた)にハマりかけていた時期で、NHK-FMの音楽番組で出会って衝撃をうけました。
ジノ・ヴァネリの曲世界って一言で言い表わせないんですよね。ファンク、ソウル、ジャズ、ポップス、ロック(それもプログレ)から、それぞれのカッコ良い部分を取り出してごちゃ混ぜにしたような感じ。それで居て、とてもメロウなバラードもこなす懐の深さも併せ持っていて、時にはエモーショナルに、時にはハートフルに歌い上げるジノの歌唱力も素晴らしい。そこには、ジャンルで括る事が馬鹿らしくなる様な音楽センスと楽曲のクオリティがあります。ルックスもロック・アイドルのようにセクシーで男前だしね。外見で判断すると完璧に(良い意味で)裏切られるという、どこかの3人娘のような存在です。
ただ、この類まれな音楽性はジノ本人だけによるものではなく、彼の兄弟達、ジョー・ヴァネリ(キーボード、編曲)とロス・ヴァネリ(作曲)との共同作業によるもの。従って、「ジノ・ヴァネリのサウンド」と言うよりは「ヴァネリ・ブラザーズのサウンド」と言った方が正しいかもしれないですね。
「Brother to Brother」(1978) : Gino Vannelli |
Brother to Brother<紙ジャケット仕様初回限定盤>(=> @TOWER.JP)
とてもメロウなAORバラード「I Just Wanna Stop」は全米トップ10入り。この曲のヒットのおかげでジノ・ヴァネリはAOR系アーティストとして語られる事が多いが、本当は変態フュージョンの人なんだ。
「River Must Flow」は渡辺香津美がKYLYN(*2)のライブでヴォーカルに矢野顕子をフィーチャしてカバーしています。これは必聴ですね。
やっぱ、一番はタイトル曲の「Brother to Brother」ですね。ジャズ、ロック、ファンクのエッセンスを濃縮して混ぜ合わせて、70年代プログレ的な曲構成でドラマティックに仕上げた名曲っす。まさに変態フュージョン!
途中の構成部分で聴く事のできるタイトなドラム、ブリブリのシンセベース、ドラッギーかつスペーシーなシンセと言った音のキーワードはそのまんま、今のプログレッシブに繋がるな。
さて、こんなに持ち上げといて、その後私の音楽史の中でジノ・ヴァネリはどうなったかと言うと、80年に発表された「Nightwalker」が結構AOR色が強くなって、以前の変態フュージョンぶりが薄れてしまい、結局それ以降あまり聴かなくなってしまったのね(爆)。
ジノ・ヴァネリは今でもコンスタントに作品を発表しているようです。
ところでYouTubeって凄いね。まさか映像が在ると思わなかったんで、記念に貼っておく。
なんと「Brother to Brother」のCMスポット
Appaloosaライブ版。むっちゃ70年代! VIVA 70年代!
コレは最近なのかな?
Metropole Orchestraとのコラボレーションによる「Brother to brother」
(BGM 「River Must Flow」 : Gino Vannelli)
注釈:
(*1)「6pm (Simon Grey Synthesizer Mix)」:Kings of Tomorrow。後日エントリをアップ予定。
(*2)「KYLYN」は日本の70年代フュージョンシーンを語る上での最重要ユニットですね。坂本龍一の初期作品に興味が有る人はチェック済みか。「I'll Be There」はスバラシい。
追記:
アレだね、ムービーを見てみたら、「セクシーで男前」と言うよりは「太目の兄ちゃん」だったね(爆)。アルバムジャケットは凄く男前に写っているんだけどね、濃ゆいけど。葉加瀬太郎? かつての岡村靖幸?
PR
calendar
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
category
link
a latest story
(05/27)
(05/20)
(04/30)
(04/22)
(04/15)
(04/03)
(03/31)
(03/25)
(03/03)
(02/29)
comment
[01/13 LSTD]
[01/12 monch71]
[01/05 pletcherizm]
[11/18 NEX-5]
[11/12 NEX-5]
a search in the blog
Last.fm
@TOWER.JP
AMAZON
Fujisan.co.jp
ZOZOTOWN
profile
HN:
LSTD
性別:
男性
職業:
不良中年
趣味:
妄想
自己紹介:
音楽好きな痛い中年オヤジが、妄想に基づいた稚拙な文章でお送りする「よせば良いのに」的ブログ。
困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。
困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。
counter
access analysis
Copyright © 今週の俺がダメダメ All Rights Reserved.