いやあ、久しぶりにアイドルにハマってしまった。20年ぶり? 40過ぎたオッサンがアイドルのCDを買ってしまったよ。
きっかけはYahooニュースのこの記事。
「NHKとAC!パフューム破格CMデビュー」
パフューム? どこかで聞いた名前だな。なんだっけ? あっ「リニアモーターガール!」
思い起こせば、今から1年半ほど前か? 2005年の秋だと思うが、TVから流れてきた「リニアモーターガール!」ってなんとも言えない可愛らしいボーカルとキャッチーなフレーズが耳に焼き付いてしまって、おそらくスポットCMでしょう。気になって気になって仕方なく、思わずググッてしまった訳ですわ。
で、そのときにPerfumeっていう女子高生3人組アイドルの事を知ったのですね。その当時は最終的に「秋葉原で打ち水イベントに駆り出されている」ところまでは確認できたんだけど、今のようにYouTubeも一般的じゃなかったから動いてる彼女たちを観ることもできず、結局そこで検索は終了してしまった。それからはずーっと記憶の片隅に追いやられていたわけね。
あれから1年以上経って久しぶりに「Perfume」って名前と再会したのが先週の6月23日のこと。で、また頭の中で「リニアモーターガール」が鳴り出したので、再度ググッてみた訳です。そうしたら、もういろんなものがヒットしてですね、片っ端から確認しました。
オフィシャルサイトから彼女たちのブログ、ネット上のいろんなテキスト、Yahoo動画からYouTubeに勝手にアップロードされたPVまで3時間位かかったかな? 没頭してPerfumeの足跡をたどった。で、その結果、今の俺が居る。
Perfumeについては手っ取り早くここを参照していただくとして、以下、私的レビュー。
彼女たちの楽曲をプロデュースしているのがcapsuleの中田ヤスタカ氏。
もともと広島のローカルアイドルとして活動していた彼女たちが、上京をきっかけに手を組んだのが中田ヤスタカだったわけだが、これが結果として大成功。
上京後の3作はインディーズからのリリースであったが、80年代テクノポップをベースに今風なエレクトロのエッセンスを加えた楽曲は、アイドルポップとしてもかなり完成度が高くどれも耳なじみの良い曲ばかり。ただね、40才を過ぎたおっさんにはかなり”こっぱずかしい”ッス。めくるめく乙女ワールドなのでなかなか手は出せませんね。
ところが、そんな恋を夢見るミドルティーンを過ぎたあたりから、メジャーデビューとともに路線変更を試みた。
その記念すべきメジャー1曲目が「リニアモーターガール」だったわけだ。やるなあ中田ヤスタカ。Perfumeを近未来少女と言う「コンセプトを持ったアイドルグループ」として再デビューさせたのだ。まあ「リニアモーターガール」自体は結構ゆるい系なイメージで、俺自身もそれだけでは触手が動かなかった。(踊っている姿は十分可愛いんだけどね)
おじさんがハマッたのはそれ以降のリリースからになる。
特に「コンピュータ・シティ」と「エレクトロ・ワールド」の2作にやられた。Daft Punkの「Discovery」(というかインターステラ5555?)への中田ヤスタカ的アンサーなのかと思ったり。(=そっちが松本零士のアニメなら、こっちはリアルな女子高生アイドルで行くわ!みたいな?)
まあ、それは冗談だが、少女から思春期を経て大人になってゆく彼女たちのひとつの区切りとして、ストーリーが描かれたのかとも思う。
「作為的に創られた街(コンピュータ・シティ)を無邪気に飛び回っていた少女たち(リニアモーターガール)も思春期の訪れとともに色んなモノの真実が見えはじめてきて不安になり、そしてそんな揺らいだ気持ちから発生した破壊衝動で自ら電脳世界(エレクトロ・ワールド)を崩壊させた」のだからね。
きっちりと作りこまれた世界観とそれを具現化する楽曲のすばらしさは、40過ぎのオッサンの心を揺さぶったね。
歌詞(というかフレーズ)が良い。
「絶対故障だ っていうかありえない」(コンピュータ・シティ)
「この世界 僕で最後の最後最後だ」(エレクトロ・ワールド)
それと無機質にエフェクトされたボーカルに歌わせる人称が「僕」と「君」であるところも感情移入しやすかったと思う。この時点でもう、AMAZON.COMへ直行だったわけだ。
さて、こうしてひとつのストーリーを完結させたPerfumeだが、その後の展開も中田ヤスタカはきっちりとプランニングしていたようだ。
もう彼女たちもこの春から女子大生。いつまでもアイドルをやっているわけには行かないだろう。そこで、「テクノ(アイドル)ポップ」「エレクトロポップ」と変遷してきたPerfumeが少女から大人の女性に移行するためのフォーマットとして選んだのが「ハウス」だ。
その第一弾が1STアルバムに納められた「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」だね。エレクトロハウスのエッセンスを取り入れたこの楽曲は大人への第一歩を踏み出す彼女たちにピッタリとはまったと思う。で、その後にリリースされた「Twinkle Snow Powdery Snow 」さらに「チョコレイト・ディスコ 」で明確な方向付けがなされたと思う。いままでこれほどまでに4つ打ちを前面に押し出したアイドルグループは居ないよ。これからは「ガールズ・エレクトロハウス・ユニット」で行こう。これはおじさんも大賛成。みんな女子大生でもうクラブにも行けるんだから、これからはフロアを意識して行こうよ。
ってことで、「中田ヤスタカによるチョコレイト・ディスコ Remix。 100名限定プレゼント」とかでは無く、本格的なアナログ盤の流通をお願いしる。
今回の購入
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。