ニコニコとYoutubeがあるおかげで、私はPerfumeの活動内容を確認することができる。いや違うな、電波難民であることの不利益を多少は解消できる、といった方が正解か。
本当にありがたいです。
先日会社の昼休み中にネットを覗いていたら、なかなか面白い記事にありついたんで、会社からtumblrしたった。
著作権絡みの議論がなぜ腑に落ちないかをPerfumeとニコニコ動画から考えてみる(日経エレクトロニクス)
たま~に覗いている、東大&MIT卒の超エリートにしてヲタなITアナリスト栗原潔氏のブログ「栗原潔のテクノロジー時評Ver2」で紹介されていた、日経エレクトロニクスの記事です。
山田 剛良氏が、著作権関係の諸問題とニコニコ動画の存在意義にPerfumeを絡めて分析し、意見を述べています。なかなか興味深いです。私は、基本的に山田氏の考え方には同意というか同調できます。
私は、YouTubeは「ネット上の共有映像ライブラリ」であり、もはや資料価値としてはWikipediaと同じなのではないかと考えています。YouTubeには、さまざまな映像を人類共有財産として積極的にアーカイブしてくれって気持ちがあります。
一方、ニコニコ動画は「仲間内の作品品評会」の会場だと思っています。友達の家に集まってそれぞれが持ち寄った自分のネタを披露して、いろいろと感想を言い合うみたいなね。
なので、
”「グレーゾーンは積極的に残すべき」ということだ。「権利侵害を無くす」「利益をクリエーターに還元する」という原理原則にこだわりすぎて,結局,誰も得をしないような制度やしくみを追加するほど愚かなことはない。現段階では多少の侵害があっても,全体として将来的な可能性が少しでも見込めたら,積極的に見逃せるように制度に隙を作っておく必要があるのではないだろうか。”
という考え方には、まあ賛成できます。
ただね、これって、あくまでコンシューマー側の希望って言うか理想論でしかない。記事の中で、Perfumeがニコニコを中心に盛り上がった(これ自体がケーススタディに成りえるのか? 事例としては特異過ぎると思う)事に関して「誰も損していない」と言う表現をしているが、業界から見たらそれではだめでしょう。「誰かが、あわよくば俺が得をしないとダメ」なのよ。実際に著作権ビジネスに関わる人たちにとっては、業界の利益の方が大事なのは当たり前のこと。
ただ、その辺はこの記事を紹介した栗原潔氏も解っていて、自身のブログの最後にこう纏めているのね。
”これから何十年か将来の著作権法の教科書では、日本の著作権制度の歴史について「わが国の著作権制度の転機となったのは2007年におけるPerfumeというアイドルグループであった」という記述が載るかもしれません(ナイナイ)。”
ナイナイと言いながらも、期待をしているでしょ(笑)。つまり、コンシューマー側から革命を起こさない限りは何も変わらない。その起爆剤になるのはひょっとしたらPerfumeなのかもねって言う、著作権レボリューションへのロマンチックな憧れなのだね、きっと。
「リッピングソフトを我らに!! 動画編集ソフトに自由を!!」
でもね、オリジナルの作成者(著作権保持者とはあえて言わない)には最大級のリスペクトを。それがクリエーターの心意気ってもんだ。だから、これからニコニコにMADをアップする人は、オリジナル製作者のクレジットを表示しよう。うん、それが良い。ブレイクビーツ系アーティストのアルバムにサンプリングした元ネタの表記がされているでしょ? あれと同じですよ。
かく言う私も、かつてVJネタでさんざん著作権侵害を犯した過去があります(爆)。ごめんさない。イベントの最後ではいつもスタッフロールを流していましたが、そのなかでサンプリング元も表記すればよかったな。
(BGM 「Feeling Good Is Everything (extended ver)」 :COLDFEET 今日の話題とは全く関係ない)
追記:
それと、MADや違法アップロードが、元ネタのプロモーションを行っているという側面もあるのだから、著作物の送り手は「お金を出してまで所有したくなる」パッケージをリリースすれば良いだけだし、クリエーターやアーティストも「お金を払う価値のある」存在になれば良いだけ。
業界の皆さん、それだけの事ですよ。簡単じゃないですか。
だから、今のPerfumeがあるんです。あっ、ケーススタディに成りえたな(笑)。
「Ueda-cho」って何?
とりあえず、置いといて、
Perfumeが福山先輩の人気ラジオに初出演(ナタリー) http://natalie.mu/news/show/id/4031
とうとう事務所の大御所「福山雅治」にたどり着きましたね。
Perfumeが奇跡を起こすまで待つ事が出来たアミューズの体力。それは福山雅治とサザン(桑田)の稼ぎによるものです。3人とも失礼の無い様にね。それとファンのみんなも福山雅治に礼を言おう。
「福山さん、稼いでくれて有難うございます。」
そう言えば、「あんた福山雅治の嫁になりなさい」と母親に言われている西脇さんが福山雅治とどう絡むか注目ですね。それと、樫野さんは写真家でもある福山雅治からアドバイスを得られると良いね。
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で、本日の本題に入る。
写真家でもある福山雅治。彼が写真家として影響を受けた人物の名前は福山雅治ファンなら知っていると思う。私はどちらかと言うと福山ファンではなく、「その人物」のファンである。
その人物とは「植田正治(1913 - 2000)」である。生まれ故郷の鳥取を拠点に活躍した、日本を代表する写真作家だ。
今日は音楽の話題から離れて、私の好きな写真家「植田正治」を紹介したい。
植田正治の作品でよく知られているのは、鳥取の砂丘を舞台にした演出写真だ。私が植田正治に興味を持ち、同時に多くの影響を受けたのもその砂丘の作品群である。最初に目にしたのは1983年頃。BIGIのカタログか広告写真だったと思う。砂丘の上で繰り広げられるモード写真で、奇抜な人物配置や構図の面白さと、独自の味わいを持つモノトーンの世界に魅了された。
砂丘モード (1983) |
砂丘モード (1983) |
その後、植田正治の過去の作品をチェックしながら衝撃を受けた。それは、1940年(昭和15年)の時点で、80年代に撮られた作品に通じる、その奇抜で極めてモダンな構図の写真を作品として発表していたという事だ。
少女四態 (1939) |
植田正治の砂丘を題材にした作品群で私が一番好きなのは、終戦後の安堵感が現れている昭和20年代の作品。モダンかつポップ。
さて、このエントリのタイトル「Ueda-cho」とは「植田調」の事。フランスでは植田正治の作風を指す言葉として用いられている。
ちなみに、海外の雑誌での植田正治の紹介記事に「人里を遠く離れた砂丘の片隅にアトリエを構えて、モードを撮っている。」とされたそうだ。植田正治自身は鳥取県境港市でカメラ屋を経営し、「街の写真屋のオヤジさん」 が生業だった。作家活動においては完全なアマチュアリズムを貫いた人でもある。そのあたりも、植田正治に憧れた要因だった。
最近は写真を全く撮っていないが、植田正治に憧れていた当時はカメラを持って頻繁に新潟の海岸へ足を運んだ。新潟は鳥取と同様に海岸線に沿って砂丘地が広がる地域があるため、砂丘を舞台にして写真を撮る事が出来た。
ちなみに、以前のエントリ「Seventh Heaven」:Perfumeの冒頭のショートストーリーの書き出し部分は、その当時の思い出を基にしたフィクション(?)です。
よし、Perfumeから福山雅治を経由して植田正治へ行って、Perfumeに帰ってきたぞ。
植田正治写真美術館
http://www.japro.com/ueda/
HOMAGE ─オマージュ・植田正治に捧ぐ─
〈福山雅治・菊池武夫・堀内誠一〉
http://www.houki-town.jp/p/ueda/contents/homage/1/
(BGM : SEVENTH HEAVEN [Original Instrumental] : Perfume)
「初音ミク」に関しては、たいしたリサーチもしないまま、知ったかぶりなエントリを上げてしまって申し訳ない。
色々と状況を観察していると、ボーカロイドとしての面白さとか可能性の他に、やはり「初音ミク」本人のキャラクターの良さがあって、初めてこの「初音ミク」現象が起きていることが解った。「初音ミク」というキャラクターが無かったらこんなに注目されていないのだろうな。
「初音ミク」に関して俺自身は「ボーカロイド」としての興味しかなかったけど、彼女のキャラクターが別の意味で一人歩きしたのだろうか?
「初音ミク」画像がネットから“消えた”?
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/18/news040.html
この状況をどう捉えたらいい? 事故なのか、作為的な操作が有るのかは解らない。
本当は「初音ミク」という実体を持った確かな存在が有って、彼女はネット上のどこかで自分自身の分身達をコントロールしているんだよ。ユーザー達はそうして、彼女との夢を共有しているんだ。今はちょっとご機嫌ナナメで不在中。じきに戻って来るさ。
なんて、ロマンチックな事を考えちゃった。
色々と考えたけど、解らんでもない。ってかむしろ解る。だって、俺はボーカロイドが「初音ミク」では萌えないけど、「Tomomi Ukumori」とか「Ayaka Nishiwaki」だったら絶対萌える。だって、自分のためだけのディーバだぜ!? 萌えないわけ無いじゃん。 あれ?そう言うことなのか? いや、きっとそうだろう。
今、ネットに帰ってきて欲しいのは「あ~ちゃん」です。
最近のPCのモニタは何インチが主流ですか?
ブラウン管のCRTを使っている人は?
液晶モニタの17インチ以上が主流でしょうか?
もはや19インチが標準といっても良いのでしょうか?
何故こんな事が気になるかと言うと、10年前から続けているギャラリーサイトですが、当時の主流のCRT17インチに合わせて1024*768で観賞できるサイズで画像の大きさを設定しています。ところが最近の主流と思われる液晶17インチ以上の解像度1280*1024以上で画像を見ると小さくてね。なので、先週末から画像サイズを大きくする作業を行いました。で、ついでなんで、いっそのことギャラリーページをブログに移行しました。
フォトブログ: At seashore (http://atseashore.blog.shinobi.jp/)
(旧ギャラリーサイト: http://www1.linkclub.or.jp/~panchos/pps/index.html)
全データの移行はまだ完了していません。これから、徐々に進めます。
今回は1999年にアートイベントで展示した作品をアップしました。興味のある方は覗いてみてください。
はい、以上、宣伝でした。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。