カバー http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%BC
ウィキペの解説の後半部分、
”昨今の日本の音楽業界ではCD不況の影響を受けてCDが売れないため、レコードを多く買っていた団塊の世代を狙った形での過去のヒット曲のカバーが非常に増えているが、カバーしているアーティストの原曲に対するリスペクトの度合いが低いことが多く、大抵の理由がカバー曲を利用しての宣伝効果狙いや、持ち歌不足を補うためである。この事から、こういった形でのカバー曲を嫌う人もいる。”
最近では「団塊の世代」のさらに下、30~40代を狙っているようだが、アタシの「カバー」に対する基本的なスタンスはこのウィキペの解説と一緒だ。
いや、別に「カバー」について是非を問う気は全く無いのだが、「なんでもかんでも、とりあえずカバーしといてヴィレヴァンで売ってもらえ」的な風潮は大嫌いだ。オリジナルを超えろとは言わないが、オリジナルに対する「愛」さえ感じられない作品はこの世から消えて欲しいね。
さて、12月にリリースされる数々の「カバーアルバム」の中で、アタシが興味を持っているものを二つ。
Ordinary Venus (->@TOWER.JP) |
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Track List |
家族時間 ~NHKみんなのうたカバー集~ (->@TOWER.JP) |
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Track List |
やっぱ、アレだよね。カバーってのは、「ただやっている」ってだけではダメで、「原曲へのリスペクトの上に演者の思いが載っている」感じが伝わるものでなければ意味が無いと思うんである。
という事で、「カバーはこうでなくちゃ」と思うものを貼っておきます。
ジェニーはご機嫌ななめ
Perfume:
オリジナル:ジューシー・フルーツ
カバーは企画モノで終わらせなくて、完全に自身の持ち歌にしないとね。それが「原曲へのリスペクト」と言うことだろ。その点、Perfumeのジェニーはもはや「アンセムと化した」と言っても良いだろうね。ただ、3人ともジェニーと同じ年代になったのだから、「20歳代のPerfumeによるジェニー」として新たに作り直して欲しいかな。
そんな、風に吹かれて不機嫌ジェニー。 (*1)
The Kids are Alright
Hi-Standard:
オリジナル:The Who
ハイスタはThe Kids are Alrightの他にもCCRの「雨を見たかい」やベイ・シティ・ローラーズの「Saturday Night」とか、いろいろとカバーしているんだけど、どの曲にも「ハイスタ」としてのオリジナリティがある。それに、ハイスタがやる事に意味があると言うか、彼等がやるからこそオーディエンスに響くと言うか。なんか、そんな感じもしたかな。って、ファンだからかなり贔屓目で見ているんですけどね(笑)。
数々のカバー曲の中でも「はじめてのチュウ」のカバーはその後の同曲のカバースタイルに大きな影響を与えたと思う。ってか、ガガガSPのってハイスタのカバーだろ?
追記:
この際、J-POPのカバーはAndrew W.Kに任せておけば良いよ。
注釈:
(*1) 「Black Perfume あばれ旅 BP03 スズメバチの午後」より。 新シリーズを密かに期待。
昨日のエントリで「若いパフュヲタを煙に巻く」つもりが、自分のツールを探す旅になってしまったオッサンです。
「上田正樹とサウストゥサウス」をきっかけに60年代のR&Bやソウル、ブルースを聴くようになった、と言うところは前回のお話。結果として、その当時貪る様にして聴いたそれらの黒人音楽は、アタシの音楽体験に於ける嗜好の核となって行きました。
I Can't Turn You Loose - 上田正樹とサウストゥサウス
ファンキーソウルなセットでのサウストゥサウスの映像ってなかなかネットに上がっていないので、これは貴重かも。上田正樹とサウストゥサウスはラグタイムなブルースのセットと、ファンキーソウルなR&Bセットの2部構成でライブを行っていて、リリースされているアルバムもラグタイムな「ぼちぼちいこか」と、R&Bな「この熱い魂を伝えたいんや」の2枚のみ。両方ともアタシのバイブルになってます。
サウストゥサウス全盛の頃ってアタシは田舎の中学生だったので、当然ライブは体験していません。ちなみに、久本雅美はその頃サウストゥサウスのおっかけをやっていたそうです。その話を聞いて、年齢をサバ読んでいた事を見破ったアタシです。
I Can't Turn You Loose - Otis Redding
こちらは「I Can't Turn You Loose」の元祖、オーティス・レディングのもの。
オーティスは当時の俺にとって神様みたいなもんだった。
Soul Man - Sam & Dave
これはサム&デイヴのヒット曲「ソウル・マン」。
Hold on I'm coming - Sam & Dave
同じくサム&デイヴの「ホールド・オン」。これを聴くとなんか高まるなあ。
あれ、このライブ映像のリズム隊は「Booker T. & the M.G.'s」だよね?
だいたい、まあ、この辺りを色々と漁っていた中高生時代だったな。マディ・ウォーターズやバディ・ガイとかのシカゴブルースやスモーキー・ロビンソンとかのモータウンサウンドは、もうちょっと後になってから聴きだしたかもしれない。
ところで、その当時でもアルバム1枚の値段は今と変わらず2500円くらいしたからね。現在の貨幣価値だと5000円以上になるかもしれないね。だから、レコードなんてなかなか買えんかったのよ。もっとも中高生だから他にも必要なモノがたくさんあったしね。例えば、平凡パンチとか週間プレイボーイとか、アグネス・ラムとか大場久美子とか大場久美子とか大場久美子とか(ry
だから、音源蒐集ってのは、もっぱらNHKのFMをエアチェックしたり、AMのチャート番組や深夜放送、もちろんFENとか。つまり、ラジオが全てだったのね。ってこんな話が理解できるのは40代以上だろうけどね。
でも、70年代半ばで60年代の音楽を好んで聴いていた中高生ってね。KEN YOKOYAMAを聴いてハイスタまで遡って、エアジャム当時の日本のラウドロックを聴く事と変わらないか。って今、そんな中高生って居るのかなあ?
じゃ、最後に、自分の記憶を遡って、ルーツとも言える音楽を。
10歳の時だな。ラジオから流れてきたこの曲に異様に興奮した事を憶えている。この曲に出逢わなければその後に繋がる様々な音楽体験も無かったかもしれない。
Superstition (live on Sesame Street) - Stevie Wonder
「Booker T. & the M.G.'s」ってもワカンネーだろうな。40代でも名前を知っているかどうか。
先日、めざましテレビで、ガンと闘病中の忌野清志郎が来日中のBooker T. & the M.G.'sのブルーノート東京でのライブに飛び入りしたという話題を知り、 久々に「Booker T. & the M.G.'s」の名前を聞いて懐かしくなったのね。
Green Onions
これがBooker T. & the M.G.'s最大のヒット曲「Green Onions」だ。直訳すると「葱」。アルバムのジャケットには紛れも無く「ネギ」の写真が! こんなクールなブルースナンバー「ねぎ」に合わせて、若い娘達がキュートなフォーメーションダンスを披露しているところがなんとも良い感じだろう?
しかし、何で「ねぎ」なんだ?
Tic Tac Toe
つづいてこちらも、クールでファンキーなナンバー。モッズに良く似合うね。スウィンギング・ロンドンの時代にアメリカから輸入された「最新ビート」だったんだろうな。アシッドハウスに熱狂した80年代後半にも通じるかも。
(あ~、でもこの映像はネオモッズの時代だね。オリジナルの時代とはズレているね。)
Hip Hug Her
この曲は中学生の頃に地元のラジオ番組のテーマ曲として使われていて、初めて聴いた時はあまりのカッコ良さにおしっこちびりそうになった。Booker T. & the M.G.'sの曲の中で一番好き。
Booker T. & the M.G.'sは60年代~70年代前半に一世を風靡した、アメリカ最強のR&Bリズム・セクション。アタシは60年代は小学生なんで、当然リアルタイムで体験はしていないんだけど、中学~高校にかけてブルースやR&Bにハマっていて、ラジオで聴いた「Hip Hug Her」をきっかけにBooker T. & the M.G.'sを聴くようになった。
その当時は「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」とか大好きでね。俺もギターをやっていたから有山じゅんじみたいなブルースマンになりたくて、「ブルースやるなら大阪やな」ゆうて大阪の大学進学を画策したりもした。アホやったなあ。話が逸れたね。
Booker T. & the M.G.'sの音って、音数は少なくてシンプルなんだけど、クールでファンキーでしょ。特に「Hip Hug Her」を聴いていると、グルーヴ感ってのは「音」そのものではなく音と音の行間にある「間」なのではないかと思えてくるね。
Booker T. & the M.G.'sは、自身の活動の他に様々なアーティストのバッキングを行ったり、ギターのSteve CropperとベースのDonald "Duck" Dunnがブルースブラザーズに参加したり、Steve CropperはJeff Beck Groupのプロデュースをしたりと、多方面に活躍。アタシとしてはめっきり御無沙汰。今回Youtubeでネタを探して何年振りかに音を聴いた。まだ、活動していたんだねってのが素直な印象。申し訳ない。
11月も終わりますね。
今月は楽しいイベントがありました。そっちでお金を使ったので、音源入手は少なめです。
では、お馴染みメモ。
CD :
「Dream Fighter」 : Perfume (->)
「Contact」 : 福富幸宏 (->)
12" :
「EVOUH」 : PRYDA (->)
「Laget ?」 : Cirez D (*1)
DL :
「Plug」(album) : mophONE (->)
「Wait feat. Robert Manos - Original Mix」(track) : Terry Lee Brown Junior (*2)
「Wait feat. Robert Manos - Nacho Marco Remix」(track) : Terry Lee Brown Junior (*2)
「Wait feat. Robert Manos - Nacho Marco Dub Mix」(track) : Terry Lee Brown Junior (*2)
「Wait feat. Robert Manos - Sendos Fuera Remix」(track) : Terry Lee Brown Junior (*2)
Free DL :
「Blue Orchid (High Contrast Remix)」(track) : The White Stripes (*3)
Rental :
「C.O.P.Y」 : Aira Mitsuki (*4)
「ロボットハニー」 : Aira Mitsuki (*4)
解説 :
(*1) Cirez D は PRYDA同様にEric Prydzの別名義。「Laget ?」は綺麗めなテックトラック。
(*2) もうTerry Lee Brown Juniorのこの曲が大好きで、国内盤の「SOFTPACK」に収録されていないWaitのオリジナルトラックをダウンロードするつもりが、国内盤のNacho Marco Remixも含めてリミックス違いで何種類もDLしてしまった。いいお客さんだな。
(*3) The White Stripesの「Blue Orchid」をHigh ContrastがRemix。High ContrastはLondon Elektricityが主催するHospital Recordsの看板アーティスト。
ちなみにThe White Stripesのオリジナルは聴いたことは無い(爆)。
(*4)「『C.O.P.Y』は世界中のPCのハードディスク上にコピーが増殖する事こそが、本来あるべき正しい姿だろう」と勘違いも甚だしい拘りで、「配信音源をダウンロードするんだから」と意気込んでみたものの、完全に機会を逸して数ヶ月。先日、地元のTSUTAYAでAiraプッシュ中に遭遇しレンタル。別の意味でのコピーを(ry
時間が無くてまだじっくりと聴き込んでいないんだけど、なんか凄いものに出逢ったなって印象。
例えば、Perfumeはヤスタカがインタビュー(http://www.pia.co.jp/interview/22/index.php)で語っている通り、「セレクトショップではなくデパートで売ってるレベルの奇抜な服、みたいな(笑)。」なんである。
アタシはPerfumeの曲ってテクノやハウスそのものではなく、ガールズ(アイドル)ポップをクラブミュージック風に味付けしたJ-POPフィールドの音だと思っている。今回、作者本人が解説してくれて、アタシの分析を確かなものにしてくれた。Perfumeは、今までもそしてこれからも「デパートで売られる服」なのだと思う。ほんの一瞬「モノホンのテクノやハウスをやってくれないかなあ」と妄想もしてみたが、今回のDream Fighterのリリースは「デパートでもっと条件の良い売り場に進出するから」という決意の表れに感じたので、もう変な期待をする事は諦めようと思う。だって、伊勢丹、三越、高島屋なんだもの。十分だろ。それに、イトーヨーカドーでもしまむらでもユニクロでもないんだから。
一方、Aira Mitsukiはどうだろう。彼女(の陣営)は、間違いなくセレクトショップを目指している。それも、一般人にはかなり敷居の高いショップだ。(高級とかハイセンスとかではなく、特異という意味で。)
Aira Mitsukiを「Perfumeのフォロワーだろ」と言う人が居るが、そもそも目指す方向が違うのだから、この発言は全く本質を捉えていない事になる。さらに付け加えて言うのなら、アイドルとしてPerfumeがやれなかった(やらなかった)事をフォローしている存在でもある。フリーレイヴに出演したり、「Swallotail D.A.N.C.E (Cherryboy function ver.)」の様なそのままフロアで使えるトラックがアルバムに収録されるアイドルがAira Mitsukiなのだから。Perfumeが中田と組んでいる限りはこんな事は絶対に出来ないだろう。
アイラはマジでイビザを目指して欲しい。アムネシアの朝方、天井から泡が降り注ぐ時間に登場して、ヨーロッパのパーティピープルの度肝を抜いて欲しい。その時は冥土の土産で俺も現場に行くから。
参考資料:
Perfume - Dream Fighter
Cirez D - Laget? (Original Mix)
Terry Lee Brown Junior - Wait (Original Mix)
The White Stripes - Blue Orchid (High Contrast Rmx)
Aira Mitsuki - Swallowtail D.A.N.C.E
やっぱ、コッチに差し替えました。
Aira Mitsuki新曲は「サヨナラTECHNOPOLiS」(ナタリー)
Technopolisって言われても、実際にYMOをリアルタイムで経過したこのオッサンでもいまさらなびかないよ。
それよりも、ナタリーの記事中にあるコレだろ?
エレクトロとビッグビートが融合した強烈なナンバーだ。
エレクトロとビッグビートが融合ってなんだ? 俺の乏しい音楽知識ではThe Japanese Popstarsくらいしか想像できないが。
ってか、エレクトロなんてどうでもいい。あんなもんは子供の音楽だ(*1)。それよりもビッグビートだろ!
Aira Mitsuki周辺でビッグビートって単語に触れられるなんて、意外性を通り越しててビール吹いたわ!!!
祝! ビッグビート復権に乾杯!!
Fatboy Slim - Push The Tempo
Bentley Rhythm Ace - Theme From Gutbuster
Groove Armada - Superstylin'
Chemical Brothers - Let Forever Be
他にも色々貼りたかったんだけど、俺が知っているビッグビートなんてタカが知れてるな。
(つーか、ホントはコレを貼りたかったんだけどね。http://jp.youtube.com/watch?v=hvnHtO6daQM)
じゃ、最後はおまけで。
追記:
あ、今回の選曲は俺がビッグビートだと思うモノを並べただけなので、細かいことは抜きでw。
追記2:
Perfumeがお茶の間進出とともに予定調和的になり次第に毒が抜けて行ってしまうのは、万人受けするアイドルを目指すなら仕方ないこと。(毒の部分だけは貫き通して欲しいものだが、、、。)
かつてPerfumeが持っていた「予想の斜め上を行く意外性」は、アイラが受け継ぐのだね。
とにかく、ビッグビートの復権は大賛成。早く視聴してみたい。
注釈:
(*1) ナタリーが言っているエレクトロとは所謂KITSUNE系の事だろうと勝手に解釈して、「フレンチエレクトロはねぇ」って意味で言ってます。ギザギザしていて、なんかペコペコしてて。俺みたいに耳の遠くなったおじいちゃんにはキツイんですよね。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。