先日、ウチの嫁がiTunes Storeを覗き込みながらブツブツ言っておりまして。
「最近出たDAISHI DANCEのRemix集が配信されていないよー。他のは有るのに何でー?」
いや、多分それは他の盤とはリリースされるレーベルが違うからだお、などと適当に答えたものの、何か釈然としないんだな。
「ウチの嫁は極悪オルタナ妻のくせに、なんでDAISHI DANCE好きなんだ?」
車の中で嫁のiPodをシャッフル再生していると、「レイジ → DAISHI DANCE → プロディジー」の順で繋いだりするので物凄い違和感が有る。
「あのさ、おまえさんが欲しいのはDAISHI DANCEじゃなくて、ホントはコレなんじゃないの?」
と、iTunes StoreにThe Qemistsのアルバム「Join The Q」のバナーがあったのでお勧めしてみた。
The Qemistsは@TOWER.JPでプッシュしていて先日試聴したばかりで、ラウドロックな音の質感がウチの「極悪オルタナ妻」にぴったりだと思ったのでね。
うん、ビンゴだったらしく、「お願いです! CDを買ってください!」と懇願されたので、Return To Foreverの「浪漫の騎士」と一緒に発注した。(何という取り合わせや)
The Qemists feat Jenna G - On The Run
The Qemists - Stompbox
The Qemists - Got One Life Feat. MC Navigator
「Join The Q」<初回生産限定盤>:The Qemists |
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The QemistsはColdcutでお馴染み「Ninja Tune」からの新たな刺客っす。
http://www.myspace.com/qemists
「エクストリーム・レイヴ」を標榜するエレクトロ・ロック3人組ですが、ニュー・レイヴ系やニュー・エレクトロ系と違ってモテそうな感じがしませんね。(って、そこかよw)
でも、今まで有りそうで無かった音だと思うんですよ。Linkin ParkやLimp Bizkitがドラムンをやっている感じと言えば解り易いかな。ペンデュラムやプロディジーと比較されたりするようですが、新世代ダンス・ロックとして括るよりもノリが良くてアッパーなラウドロックとして聴いた方が楽しいと思います。
うん、カッコいい音です。文句無くカッコいい音です。でも、女の子にモテそうな感じがしません。
残念ですw
ね、だって、こいつら写真を見ても解る通り、「音楽ヲタ、楽器ヲタ、機材ヲタ」って感じでしょ(笑)。
そんな彼等が3月に来日しますよ。
NINJA GENERATION - QBT (via.Beatink - events:)
http://www.beatink.com/events/ninjaqbt09/index.html
今回も完全に出遅れですが、また凄い人を発見した。いや、恋しちゃったかも。
「そういや、Jeff Beckが来日するなあ」と思い、中高生時代を過ごした70年代に聴いた「第2期JEFF BECK GROUP」が大好きなオッサンはブログのネタ集めをしていました。
「最近のJeff Beckは、凄い女性ベーシストを起用してライブをやっている」と昨年あたりから話題になっていて、アタシもどんなプレイヤーか気になってはいたのですが、特にググる事もせずほったらかし状態。
イメージ的に身長が180cm位あってルックスもシェリル・クロウみたいな男前な感じなんだろうと勝手に想像していたんですが、昨日Youtubeを観て驚愕しました。
タル・ウィルケンフェルド - Wikipedia
www.talwilkenfeld.com
myspace
何やってたんかなあ。迂闊だった。完全に見落としていたよ。ホント、ダメダメだなあ。気になることが有ったらその場でググらないと後悔するね。
Jeff Beck - Cause We've Ended As Lovers (Crossroads 2007 Live)
Tal Wilkenfeld - Serendipity
どうですか?
オーストラリア生まれの22歳。
なんか、アメリカのハイスクールドラマに出てきそうな感じのキュートな女の子が、神の領域的オッサンプレイヤー達を向こうに回してベースを弾きまくる様の爽快さ。そのルックスとのギャップが織り成す何とも言えない感覚。面白いなあ。
「Transformation」 : タル・ウィルケンフェルド |
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このアルバム、元々は2007年に自主制作されたモノらしいですね。今回、日本での知名度が上がって来たことから、国内盤が発売されました。(iTunesでも配信中)
さて、聴いた印象ですが、自分が最近のジャズ、フュージョンをあまり聴いていないので、現在の流れが全く読めていなくて申し訳ありません。割りとコンサバティブな感じなのね。ハード目でファンキーなジャズフュージョン。
ベースプレイヤーのリードアルバムだけどベース音がわりと抑え目です(*1)。スラップしまくる様な派手な演奏ではなく、一音一音を大切に指弾きしています。
彼女のベース音ですが、フレッテッドでありながらフレットレスを彷彿させる柔らかな立ち上がりの音を出していますね。おそらく手が小さいので弦を強く押さえられないからなのかな。でも、その音の特徴が彼女の個性でもあるし、それにジャコを思わせるような正確で細かいパッセージを弾く高度なテクニックを持っています。これでベース歴4~5年だそうです。安易にフレットレスや多弦ベースに音の多様性を求めるのではなく、4弦フレッテッドを弾きこなすことから生まれる音なんだろうな。
彼女の場合、テクニック云々よりも、色んな先人プレイヤーの演奏を相当聴き込んでいるな、という印象がありますね。貼り付けたYoutubeの「悲しみの恋人達 ('Cause We've Ended As Lovers)」でのベースソロを是非聴いてください。ちゃんと勉強していないとアレだけのフレーズを繰り出せませんよ。
それと度胸ね。
そんな彼女、今月のJeff Beck来日公演にツアーメンバーとして来日しますよ。アタシは当然行けませんが、参戦される方は是非彼女の印象などを聞かせてくださいね。
(って、ここのお客さんでJeff Beck好きって居るのかなあ)
注釈:
(*1) あ、やっぱPC+しょぼいスピーカーじゃ駄目ですね。少しはまともなリスニング環境(ってもしょぼいカーステだけど)で聴いたら印象が違いました。それなりに音が出てました。耳の老化現象は着実に進んでいます。
「シンシロ」<期間限定価格盤>:サカナクション |
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なんだろうこれ。テクノ・ハウス・エレクトロをベースにした、要するにクラブ世代のロックバンドだな。
90年代ってヒップホップとロックのミクスチャーが一世を風靡してスタイルを確立したけど、2000年以降はやっぱりコレ(=四つ打ち系ミクスチャー・ダンスロック)なんだろうな。生まれるべくして生まれてきたロックバンドと言うか、間違い無くこれは世界的な潮流なのだろう。
色んな四つ打ち系バンドが居るはずなんだけど、今までソッチ方面にはアンテナを向けていなかったので情報をキャッチする機会があまり無かったな。だから、今、妙に興奮していますね。それは、THE MUSICに出逢った時や、くるりの「ワンダーフォーゲル」や「ワールズエンド・スーパーノヴァ」を初めて聴いた時と同じくらいのものだ。
昨年、Friendly Firesを聴いた時には感じなかった、この妙な高揚感の正体はなんだろう。ザゼンの四つ打ちはファンクネスな変態性を覆い隠す為の「フリ」だと思うのでソレとはだいぶ趣が違う。
アタシの記憶に残っている感覚に照らし合わせると、例えば、スーパーカーとくるりがやり残してしまって、ひょっとしたら後悔しているかもしれないオモシロイ事を、「こんなのはどうでしょ」って見せてくれるというか。「テック・ハウスという言葉があるんだからテック・ロックという言葉が有っても良いよね」って言うか、そんな感じがした。
収録曲では「ネイティブダンサー」がずば抜けて良くて、おそらく2009年の俺的ベストトラックにノミネートされるのは間違い無いですが、それ以外の楽曲もなかなかです。繰り返し聴いているうちに心に馴染んでくる。哀愁感の漂う、なんだか曇り空な風景が見えたりもするんだけど、それが妙に居心地良いと言うか。
雪国育ちの共通(共感)点なのか?
今日のエントリはSAWAの新作「TIME & SPACE」なんですが、本題に入る前に思いっきり遠回りさせて頂きますね。
2ヶ月ほど前に月刊プロボーラーの「eRETRO」を試聴したのですが、その前時代的(80年代後半~90年代前半)なレイヴ感が実に可愛らしくて気に入ってしまい、思わず買いそうになりました。(って買わなかったんかいw)
いや、自分でも不思議だなあ。レイヴ全盛の頃はハードコアテクノとかのBPM150以上でドツドツ言っている音楽が大嫌いだったんです。まあ、音楽そのものよりもジュリアナのお立ち台で半裸で踊り狂う女達とソレを下から覗いている男達が大嫌いだったって事なんですがね。「おまえら、たのむからしんでくれ」って思ってました。そんな光景のBGMとして流れる音楽の全てが嫌だった。KEN ISHIの「Extra」に出逢うまでは、テクノに対してそんな物凄い偏見を持っていたんです。
あ、話が全く別の方向へ行ってしまったので戻します。
その月刊プロボーラーの「eRETRO」に収録されている、多分リードトラックなナンバー「SUMMER OF LOVE」があまりにも良過ぎたわけですよ。その1曲のみをDLするくらいにw。(-> iTunes Store)
良いなと思った理由は単純で、SAWAの声がとても良かったから。結構「どんより」していて暗めのトラックなんですが、SAWAの声のハマり方が絶妙なんですよコレが。半沢武志が手掛けたSAWAのデビュー・ミニアルバム「COLORS」で受けた印象の何倍も良かったんです。
「COLORS」って、FreeTEMPOブランドのキラキラ・ガールズポップな感じですよね。ただ、「いかにも」って言うか「ありきたり」って言うか、楽曲そのものとしては面白みに欠けた印象は否めませんでした。しかし、月刊プロボーラー feat.SAWAを聴いて、「ひょっとしたら、この人はどんなトラックでもハマる声を持っているかもしれない」と感じたとたんに、色んな曲調のトラックに乗せたSAWAの歌声を聴いてみたくなりました。
そんな、「TIME & SPACE」です。
Stars : SAWA
「TIME & SPACE」 : SAWA |
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そうそうたるメンツが揃ってバラエティに富んだこの音源。でも、どの曲を聴いてもSAWAはSAWAでしかない事が解ります。無理にトラックに合わそうとしている気配がまるで無いんですよね。至って自然体というか、ただ歌っているだけだっていうか、だってそれしか出来ないんだもんっていうか(笑)。(*1)
ストレートに伸びてあっけらかんとした甘すぎない歌声。多分、アタシが惹かれる理由ってソコですかね。
プロデューサー陣がアレなだけに「Perfumeに続くテクノポップ新世代」的な括りで紹介される事も多いSAWAですが、その辺は一旦忘れて(笑)、ごく普通のガールズポップだと思って聴いてみて下さい。
各プロデューサーの特色がとても良く出ている楽曲の数々は、なかなかの優良トラック揃いで楽しめます。特に、A Hundred Birdsがプロデュースするスウィートソウルな「Are You Ready For Love」が秀逸。是非、お奨めしたいわ。
注釈:
(*1)いや、ウソウソ。「Are You Ready For Love」ではちゃんとソウルフルに歌い上げていますからw
ちゃんと聴きましょう!
追記:
そう言えば、この感じの歌声に聴き覚えがあるんですよね、20年くらい前の話。そう、「安則まみ」です。ハマってたんだよなPSY・S。
Parachute Limit (Video Version) : PSY・S
お~なつかし。今度、PSY・S特集やろうかな。
OMBの新作が届きました。
OMB 4th album "FUEL" Release !
ハウスの今の流れって、やはりテックハウスなんですかね?
Tomomi Ukumoriを全面的にフィーチャーしたプログレッシブな前作から1年。今作のOMBはアンビエント~テック~プログレッシブを自由に往き来する感じなんだけど、全体から受ける印象はテックハウスかな。
「Fuel」 : OMB |
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みんな、「音を詰め込む」というか「塗りつぶす」様な音作りに疲れて(と言うか飽きて)来たのでしょうかね。
プログレッシブハウスってある意味「圧倒的な音の洪水」や「空間に浮遊する数え切れないほどの音の粒子」を感じることに醍醐味が有ったとも言える(ってか、そんな音ばかり好んで聴いていた)ので、今作の様に「贅肉をそぎ落として身軽になった」感じの音は新鮮でした。
自分が感じるテックハウスのイメージって正にソレなんですね。必要最小限な音。しかし、それぞれにちゃんと意味が有り主張している音。そして音の隙間から向こう側が見える感じの程好い隙間感。さらに言えば、その隙間(空間)にも意味を持たせる構成美。
多分、テックハウスとは侘び寂び。(正直良く解ってないんで適当な事言ってますけどねw)
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。