のアルバム「Esperanza」です。
エスペランサの良さは聴いて観てもらわない事には伝わらないと思うので、幾つか貼ってみます。
Esperanza Spalding - Precious
Esperanza Spalding - I Know You Know -
Esperanza Spalding Live in Copenhagen
「Esperanza」 : Esperanza Spalding (->@TOWER.JP) |
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Track List |
エスペランサの何処に惹かれたのかって言ったら、「キュートとエレガントが絶妙にブレンドされた感じ」でしょうか。もちろん、これは彼女のルックスの事を言っているのではなくて音から感じるイメージを表現してみたのですが、音の表情はそのままエスペランサの立ち姿をなぞっているかの様です。
ブラジリアン・ジャズをベースにしてソウルやR&B、ポップスなどの、おそらく彼女が幼少期から親しんできた音のエッセンスを散りばめて作り上げられたサウンドは、まさに「コンサバティヴで育ちの良さそうなお嬢さん。でもキツそうなところは全然無くて、むしろ時折見せる笑顔がとても可愛らしい(*1)」感じがするのです。
ベーシストとしての彼女は、繊細で柔らかく線の細い音を奏でます。ときおりピッチがよれる場面もありますが、そこは彼女の「味」。眩暈な感覚。
むしろ、その彼女が奏でる丸みを帯びた優しいベースの音色に、彼女の歌声が載った時のマリアージュ感が格別なのね。「Ponta de Areia」や「Cuerpo y Alma [Body & Soul]」は本当に浸れます。特にベースソロとユニゾンでスキャットするパートはシビレる。
ヴォーカリストとしての彼女は、そうだな「灰汁を抜いたErykah Badu」な印象。これで合っているのかどうなんだか。でもエスペランサが今後様々な経験を積んでErykah Baduの様な表現力を身に着けたら、素晴しい歌手になるのではないかと楽しみになってきた。って、ジャンルが全然違うのだけれどね(笑)。
ま、とにかく、エスペランサにハマるきっかけになった動画を最後に貼ります。
Esperanza Spalding - Overjoyed -
これはスティービー・ワンダーの米国議会図書館ガーシュウィン賞受賞を記念してホワイトハウスで開催されたライブの映像。オバマ大統領夫妻やスティービーの前でのパフォーマンス。こんなにステキなアフロの女の子は久々に見ましたね。ってそういう事かいw
このライブのフルレングスはこちらへ http://www.pbs.org/inperformanceatthewhitehouse/
注釈:
(*1) 広島出身のあのお嬢さんを言い表わしているかのような表現ですね。
相変わらずのCaptain Funk節満載で期待を裏切らない仕上がり。
「SUNSHINE」 : Captain Funk (->@TOWER.JP) |
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Track List |
前作の「HEAVY MELLOW」「HEAVY METAL」から続く"CF"シリーズと言っても良いでしょうね。
「お手軽ハウス」や「とりあえずエレクトロ」みたいなトラックとは一線を画す、オオエタツヤ的なコダワリがステキです。
けっして流行を追っているわけでもなくクールを気取っているわけでもなく。かと言ってベタになり過ぎずダサくなり過ぎず。しかし、それでいて絶対に無くてはならないパーティーミュージックの粋な高揚感。堪りません。
今、手元に1999年のフジロック(*1)のパンフレットが有るのですが、そこでファンク船長が語っています。
「DJはドリフだ」と。
如何にも東大卒の超インテリが言いそうな(偏見w)捻くれた台詞ですが、まさに言いえて妙。パーティミュージックはエンターテイメントが全て。今回のアルバムでは、さらに洗練された形で「DJはクレイジーキャッツだ」的には進化しているのかなと思いました。
多分、オオエタツヤの「Captain Funk」としての心意気は変わってないし、そんなCaptain Funkが俺は好きです。
注釈:
(*1)残念ながらその年は観れなかったんだけど、翌年のフジロックでCaptain Funkを体験しました。Bentley Rhythm Aceからのビッグビートな流れで最高に楽しい一時でした。
M83 - Graveyard Girl video -
M83 - We Own the Sky -
M83 - Kim & Jessie -
M83 - Midnight souls still remain -
途中で終わるのが非常に残念。実際には11:11続きます。是非とも本編で。
「Saturdays = Youth」 : M83 (->@TOWER.JP) |
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Track List |
参ったね、どうも。
これまた相変わらずの「今更ながら」なんですが、たまたまTOWER.JPでM83の「Saturdays = Youth」を試聴していたら、「是非とも買ってくれ」と嫁に懇願されて先月購入しました。
40歳をとうに過ぎた中年夫婦が80年代風シューゲイザーポップに包まれて、遠い10代の記憶を手繰り甘酸っぱい感傷に浸ると言う、なんとも気持ちの悪い週末を送っています。
もう、「Kim & Jessie」とか聴いていると、高校3年生の夏休み最後の2週間にタイムスリップしたような気分。
さらに、「Midnight Souls Still Remain」の美しさと言ったら、高校の天文部の観測合宿で彼女と2人で肩を並べながら見上げた夜明け前の星空の色。
あ痛タタ。コレはおっちゃん、おばちゃん世代にはお勧めしません。何故って、元の世界に帰って来れなくなるからね。
ってな事はさておき、昨年GUI BORATTOに出逢ってからは、コッチ方面も時々思い出したようにチェックしてますが、今回はなかなか良い音楽に出逢いました。
このアルバム、可愛らしい楽曲揃いで和みますが、来日(フジロック)記念の国内盤はYuksekのリミックスとかも収録されていて2度美味しい感じなので、こちらをお奨め。
追記:
おまけ。天文部的なM83 http://fujisanastro.typepad.jp/sky/8m83/index.html
ちなみに、アタシは望遠鏡を覗いたり星野写真を撮るよりも、ただ夜空を眺めているだけの天文部員でした。
だいたい、夏の大三角形くらいしか覚えていないしw
なんか音源レビューするのは久々な気がしますが、今日のエントリはMuteMathのニューアルバム「Armistice」です。
MuteMathは昨年のサマソニでのライブ映像をCSで観て以来のお気に入りなんですが、今年の2月(?)と噂されていたセカンドアルバムのリリースが大幅に遅れて(?)今月ようやく陽の目を見ました。(適当w)
ライナー読んだら相当生みの苦しみを味わったらしく、セルフプロデュースの限界を知り外部からプロデューサー(*1)を招いて、アルバム作りを最初からやり直したらしい。
MUTEMATH - THE NERVE (LIVE IN TOKYO) -
今年もサマソニ来てたんですね。
MUTEMATH - SPOTLIGHT -
前作「Typical (http://www.youtube.com/watch?v=pAtXKS9ZxvM)で予算掛かりすぎて怒られたのか(?)、新作プロモは安上がりなテイスト。
「Armistice(アーミスティス)」 <初回生産限定盤> : MuteMath (->@TOWER.JP) |
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前作のデビュー盤「MuteMath」から続く、何とも例えがたいMuteMathの世界。
80年代初頭から2000年代に続くポップミュージックの美味しいエッセンスを凝縮して捻くれたプログレッシヴな味付けを施した音世界は、何に似ているって、何かに似ているようで似ていない「MuteMath」としか言えない音。
オフィシャルHPに掲げられている「ポリスmeetsレディオヘッド」という冠は、一見、言い得て妙に見えるが何かピンと来ないな。
このバンド、ポール・ミーニーが甘く切ない声で歌うキャッチーでメランコリックなメロディラインと、緻密に構築された透明感のあるクリーンな音が全てではない。キモはニューオリンズ出身というバックボーンに裏付けられた、泥臭いファンクなフィールが(微かにだけどねw)感じられるグルーヴと、それの核となるダレン・キングの変態的ドラミングセンスに他ならない。だいたい、ヘッドフォンをガムテでぐるぐる巻きにしたあのスタイルはどう見ても普通じゃないだろ。でも、ソコが良い。
人力グルーヴに無意識に腰が反応するのは、ワシ等60年代生まれのサガでもあるしの。
ん~~~、今日も相変わらずいい加減なレビューだったな。反省。
注釈:
(*1) デニス・へリング。The Hivesやベン・フォールズ、エルヴィス・コステロなどを手掛けた人らしい。
最近、車での移動中に一番聴いているアルバムは何でしょう?。
「⊿」でも「HOCUS POCUS」でも、もちろん「PLASTIC」でもない。
実はコレでした。
YukSek - Extraball -
Yuksek - So Down -
ニュー・エレクトロとかIndie Dance、Nu Discoと呼ばれているこの手の音ですが、凄く苦手だったのですが最近は徐々に克服しつつあります。(*1)
シーンとしては十分に成熟して新たな波が期待されている状況だと思うのですが、遅ればせながら最近になってようやく自分のライブラリを増やしつつあります。
今までは試聴しても30秒と耐えられなかったのですが、Aira Mitsukiと80Kids、そしてYuksekは「もっと聴いてみたい」と思いました。何故でしょうね。
昨年のTHE JAPANESE POPSTARSもそうだったんですが、結局、自分が上がれるポイントである「スケール感」「分厚いボトム」「ポップさ」「高揚感」などの要素が有るかどうかを基準にして判断していうようです。
これまで余程酷いトラックしか聴いていなかったのでしょうか? とにかくニュー・エレクトロと言うと、薄っぺらなボディの上にダサいシンセ音が載っている安っぽい音楽という偏見がありました。
(これって誰のせいなんだろ?)
やっぱ、ちゃんと聴かなきゃダメですね。少なくともイントロ~1コーラス~サビまでは試聴しないと。
iTunesは試聴ポイントと尺を見直したほうが良いよ。機会損失も甚だしいぞw
「Away From The Sea」(輸入盤) : Yuksek (->@TOWER.JP) |
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「Yuksek」どう読むの? ヤクセクでいいの?
キャッチーなメロディをロック、ファンク、ディスコのイイとこ取りなビートに載せてエレクトロ風味で頂くフレンチ・ポップといった感じですかね。
コレは文句なしに楽しいエレクトロです。フロアで暴れるのも良し、パーティでガッツリ盛り上がるのも良し。
これからの季節、野外のBBQパーティでノリの良い音楽をラジカセでガンガン鳴らしながら「発泡酒(ビールではない)」を煽りたい人向け。
こんな感じのパーティ・ミュージックが出来る日本人アーティストっているかなあ。ノリは良いけど下品になったり馬鹿っぽくなったりしない感じ。
どうもニュー・エレクトロな音に関してはみんなクールにキメたがる感じがするんだけど、気のせいだろうか?
それがどうにもカッコ悪るく感じたりする時があるんだけど、アタシだけだろうか?
やっぱ、これは日本人には真似できない、フランス人ならではのエスプリっすかね。
あ、そうだ、サマソニへ行ける人は楽しんできて下さいね。
注釈:
(*1) あ、この辺は自分でも相当誤認していますね。かなり適当なことを言っている(笑)
Indie Dance はダンスロック系やシューゲイズ系と解釈すると、今は面白そうな人達を探している最中。EcceやDelphicとかM83とか。サカナクションもそうか。
Deadmau5やEric Prydzなどハウスな人たちが作るブリブリなエレクトロ・ハウスもニューエレクトロと言うよりはアッパーなハウスとして聴いているようです。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。