CDショップ大賞で相対性、Perfume、大橋トリオが受賞 (ナタリー)
Perfume「GAME」と共に、前作の「THIS IS MUSIC」が準大賞に選ばれた大橋トリオ。
「誰だこの髭のオッサンは?」と、パフュ界隈で顔と名前が知れるようになって嬉しいです。
ナタリーでもプッシュしてくれているし、iTunesでも推しているし。
以前のエントリで、取り上げて以来、自分自身のヒーリングやデトックスの為の音楽と化している大橋トリオですが、メジャー移籍後、初のアルバム「A BIRD」が届きました。
大橋トリオ 「A BIRD」PV : http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00071/v06454/
「A BIRD」 : 大橋トリオ (->@TOWER.JP) |
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ファーストの「PRETAPORTER」はマイケル・フランクスを彷彿とさせるような、都会の片隅で安らぎを求めている感覚。
セカンドの「THIS IS MUSIC」は、時と場所を超越して、何処かの架空の街で穏やかな日常を過ごすような感覚。
最新作の「A BIRD」では、セカンドで生まれた「大橋トリオ的世界」の輪郭がよりハッキリとしてきて、今は周りの風景を確かめながら、改めて居心地の良さを感じているところ。
何だろうね。歌詞、メロディ、アレンジ、楽器のセレクト、音の質感、そして歌声と、楽曲を構成する要素が実によく纏まっていて、違和感を感じさせるものが何一つ無く、「大橋トリオ的世界」がしっかりと描かれているのね。
「シンガー・ソングライター」とはこの人のためにある言葉なのではないかな。
さて、「CD屋が売りたい」アーティストとしてPerfumeと肩を並べた大橋トリオであるが、前作の「THIS IS MUSIC」はPerfume「GAME」の1/100は売れたのだろうか? まあ、売上枚数はさほど意味はないか。大事なことはより多くの人に音楽を届けることだと思うので。
私は、このブログでは自分の好きな音楽をただ垂れ流しで紹介するのではなく、「自分が良いと感じた音楽に興味を持ってもらい、あわよくば聴いてもらいたい」と思いながら書いている。素敵な音楽を埋もれさせておくのは、とても勿体無いもの。なので、Youtubeもニコニコも、ビデオクリップや音源をどんどん載せるべき。
あ、話が飛躍しすぎだ(笑)。
今日なら『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』フラゲのエントリだと思うでしょ? @tower.jpは絶対フラゲはさせてくれないの。フラゲ日は商品発送日だからね。多分、明日届くだろう。
さて、パフュヲタ4人組 SPECIAL OTHERS の新作で御座います。
SPECIAL OTHERSはイイね。多分、20代の頃に聴いていたらそれほどハマっていなかったと思うんだ。
この人達の音楽って、ブルースやジャズのフレーズがベースだから、楽曲の特徴は基本的にペンタトニック・スケールだと思うのですね。でも随所に印象的な「ヨナ抜き」が散りばめられているでしょ。ヨナ抜きって演歌や民謡に代表されるジャパニーズ・トラディショナルな音階。明るい農村なんですよね。俺、マジで明るい農村育ちなんで、ヨナ抜きって嫌な音階なんスよ。あ、今ちょっとズレた。
ヨナ抜き (Wikipedia)
若い頃は、日本人の琴線に触れるような「郷愁を感じさせる」曲調は、自身が田舎モノであるが故に遠ざけていたんだなー。解り易いねー。
「PB」 : SPECIAL OTHERS (->@TOWER.JP) |
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ジャジーでブルージーなヨナ抜きトニック・スケール。これはSPECIAL OTHERSしか出せない味だと思う。
もうね、田舎モンのジジイなんだから自身のDNAに抗うようなダサい真似はしないの。そろそろ(音楽的に)日本人であることに誇りを持とうかと。(*1)
そんな風に思ったら、SPECIAL OTHERSの新作は涙が出るほど嬉しく、そしていとおしいサウンドの数々です。
あと、前作と比べて、演奏が上手くなって、音の質もかなり良くなった気がするんだけど、これって誤認かなあ。
追記:
先週の未来創造堂で徳光和夫さんがムード歌謡を熱く語っていたでしょ。アレを観ていて何かに火が着いた感じなんですよね。本来ムード歌謡ってキライじゃない、ってか、むしろ好きな方なんで。
多分、これからアタシは、昭和のムード歌謡の掘り下げと、和ジャズの探索に向かいますね、きっと。
あ、和ジャズはあんまり関係無いか。
追記2:
そう言えば、先週末に新潟でライブがあったのですが、結局行けず。気付いたらSOLD OUTでした。そんなもんッスわ。
注釈:
(*1) 以前、気になる子ちゃんで、「年を取ると何故演歌を聴くようになるのか?」って疑問が出ていたけど、これって、演歌が好きになるのではなく、「解る」ようになるからなの。で、自分を日本人として認識する。つまり、そういう事なんだろうね。「聴きたくて聴く」というより、「聴いてしまう」という感じ。
ドイツのテックハウス・レーベル「Plastic City」からリリースされたDKMA Presents Andrasteaのアルバムが届きました。
最近の私はレコード屋やCD屋で試聴して音源を買うのではなく、BeatportやiTunesで試聴して、パッケージが欲しくなったら@TOWER.JPやDMRに発注するという感じです。
特にBeatportではPlastic City、Kompakt、Apt. Internationalなどの気になるレーベルをブックマークしていて、新作がリリースされると試聴して、気に入ればCDを買うかそのままDLするか悩むって感じの音楽生活を送っています。
今回のDKMA Presents Andrasteaは、以前単品でDLしたディープなトラックが好印象だったので、アルバムリリースにあわせてCDを購入してみました。
The Ascent - DKMA Presents Andrastea (Plastic City)
http://www.plasticcity.de/index.php?main=releases&kid=plac062-2
正直なところ、「DKMA Presents Andrastea」ってのはDana Kelleyという人のプロジェクトって事以外は知らないんですが、これはなかなかのハウスです。
「The Ascent」 : DKMA Presents Andrastea (->@TOWER.JP) (-> Beatport) |
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まあ、私は「お前にダンスミュージックの何が解る?」と言われた所で何にも答えられないくらいに中身の無い人間です。それでも、このアルバムを聴いて「おお、コレは良質なナイトタイム・ミュージックだ」と断言できますね。なんとも艶っぽいんです。艶っぽさはダンスミュージックの重要なファクターだと思っているので。
非常に硬質で無機質でタイトなリズムトラックの上に、フンワリと優しく被るウワモノや、うにょうにょうねるアシッドなシンセ、ソウルフルなボーカルが被さることによって、プラスチックと金属で出来た滑らかなボディーがセクシーな衣を纏うのですね。実にアダルティなんです。
ミニマル、ディープハウス、テックハウス、さらにダブっぽいものからドラムンっぽいものまで様々な「夜の音楽」としてのダンスミュージックを楽しむことが出来ますが、それら全てに艶っぽい印象を受けました。
さて、アルバムジャケットのアートワークですが、何故か意味不明な日本趣味。しかし、楽曲を聴いていて何となく謎が解けました。
優雅に泳ぐ錦鯉の姿はビートの脈動とダイナミズム。絞り染めのテクスチャは構成美やミニマリズム。そして浮世絵の美人画は優美さと艶。
以前、このブログで勢い余って「テックハウスは侘び寂び」と書きましたが、ニュアンスとしてソレに近いのかなと思いました。つまり、日本の伝統的な様式美に倣いたかったのかなと。
Remind MeとかPoor Lenoのビデオとか大好きなくせに、Röyksoppの音源をちゃんと聴くのは今回が初めてなんですね。
Röyksoppって、なんかこう、何処と無く「暗い」ところが好きなんです。能天気な明るさとかとは無縁というか。この温度の低さが北欧系の所以なんですかね。
Röyksopp - Happy Up Here -
Röyksopp - The Girl And The Robot -
「Junior (EU) [Limited]」 : Röyksopp (->@TOWER.JP) |
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あらら、意外なほどポップで明るいじゃないですか? 女性ボーカルのキュートさもイイ感じだし。
それと、全体的に感じる、なんとも前時代的な古典的エレクトロ・ポップの趣がポイント。特に、The Girl And The Robotとか聴いていると、「ぶっといビートに80年代ぽいピコピコを散りばめた王道のポップスで、これが好印象」でしょ。って、このフレーズは「ワンルーム・ディスコ」のレビューと全く一緒だな。
でも、音の種類とか表情は似ていても、ヤスタカの作るトラックとは全く質感が違うのは何故でしょう。圧倒的にRöyksoppの音の方が奥行きがあって滑らか。一方の「ワンルーム・ディスコ」はレイヤーが重なっているのに音が溶け込んでなくて、全ての音が自己主張している。悪く言えば「ガチャガチャ」。(*1)
Röyksoppの作るトラックは40歳過ぎたオッサンでも心地良く聴いていられる、落ち着いた「大人の」音だな。
シンプルでモダンでありながら温かみの有る風合い。あ、これって、北欧家具?
う~ん、今月もまた訳分んねーレビューでスタートしたなあw
で、結局何が言いたいかって言うと、「Poor Leno」では感じられなかったポップさが可愛いいぞって、いや、結局、電子音と女の子ボーカルの抜群の相性は80年代のピコピコな時代から変わってないのな、うん。
と言うお話。
注釈:
(*1)センスの違いなのか、美意識の違いなのか、それとも洋楽とJ-POPの違いなのか。どっちが好きかは趣味の問題なのでアレだけど、ヤスタカトラックってどんなオーディオ環境で聴くのが正解なんでしょうか。正しい環境で再生するとヤスタカの狙い通りの音で聴けるはずなんだけど、CDラジカセ、ミニコンポ、システムコンポーネント、ピュア・オーディオ、いったいどれ? まさかPCとヘッドフォン? 判らないんだ、これが。
それとも敢えて「ガチャガチャ」な音にしているのでしょうか。ってか、最近の若い人はこんな音がお好みなのでしょうか。あ、そうか、そう言う事か。アタシみたいなアラフィフの耳の遠くなったジジイには聴こえない音が入っていて、それでちゃんとバランスが取れているに違いない。耳の良い若い人たちには、きっと良い音で聴こえているはずだ。
ちなみに、アタシはこのような打ち込みトラックの「音」そのものに関して言うと、lemon jellyの作るトラックが一番自分の耳に馴染みます。非常にバランスが良くてうるさくない音。でも、若い人には物足りなく聴こえるのかなあ。
通常営業に戻ります
Prodigyの新作をようやく手にして御満悦のうちのオルタナ嫁ですが、最近気になっているのは「シューゲイザー」だそうです。
で、せがまれてThe Jesus and Mary Chainの「Psychocandy」を買ったんですが(自分で買えよ)、今日のエントリはそのアルバムの話ではありません。
先日、BeatportでJustus Köhnckeの最新ワークスを見つけてまして、試聴したらコレが思いのほか良かったんです。
Control (Justus Köhncke Remix) : ecce : Tirk 02に収録
https://www.beatport.com/ja-JP/html/content/release/detail/161367/Tirk%2002
どこか懐かしさを感じさせるポップなメロディが、エレクトロとミニマルをごちゃ混ぜにしたような4つ打ちトラックに乗っています。
誰か上手いこと解説してください。何なんですかこの妙な爽やかさが残る音楽は。
とても気になったので、Remixではないオリジナルを探してみました。そしたら、コレがシューゲイザーなギターポップを打ち込みでやっている様な音楽。自分的にはとてもイカした感じで即ハマりました。コレはいけます。
ecce
http://www.eccemusic.com/
http://www.myspace.com/eccesound
「Control EP」 : ecce ( ->Beatport) ( ->iTunes ) |
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さて、この「ecce」という人達は全く持って素性が解りません。日本国内では「Control EP」のアナログ盤が出回っているだけで、CDとかのリリースは無い様です。
でも、ネットで「NEW ORDER meets JESUS & MERY CHAIN」という紹介文を見つけました。上手いこと解説していただきました。まさにそんなニュアンスです。
しかしながら、アタシったら、NEW ORDERもJESUS & MERY CHAINも全然聴きこんでいません(苦)。
相変わらずのダメ人間です。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。