付き合って2年になる彼女が居る。まだ将来の事もそれほど真剣には考えていない。
週末には、よくデートをする。映画を観たり、ドライブをしたり、食事をしたり。そして、結局、最後には彼女の部屋で愛し合って、、。
それでも、ルーズな関係にならない様に、彼女の部屋では日付を越えないのが2人で決めたルール。
だから、23:30までには必ず部屋を出る。
帰宅して、入浴して、缶ビールを飲みながら、将来の事を考えてみた。来年は28歳になる。
どうなんだろう。結婚とか、まだ実感が涌かない。
ベッドに入る。シーツのひんやりとした感触が、彼女と抱き合ったひと時を思い起こさせる。
2人でじゃれ合って、彼女が上に乗っかった時に感じた柔らかい胸の感触や、肌から伝わってくる彼女の体温を思い出した。
って時の、その体温。
ACO - 揺れる体温(After Hours Session)
「愛したあなたは強いひと」や「悦びに咲く花」で女の情念を開花させる前の、アルバムならLady Soulあたりまでの「ちょっと毒の有る、エッチっぽい女の子」の頃のACOが大好きで、正直なところ恋をしていた。
その頃のACOはまだ20歳そこそこで、甘くてキュートなオーラを思いっきり発散させていたが、それよりも、彼女の歌声が「女の子の体温」を感じさせてくれて、それはもうそこはかとなく萌えた。
まさに「その体温」だったな。
「Lady Soul」 : ACO (->@TOWER.JP) |
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Track List |
Perfumeの「23:30」を初めて聴いた時も、これと似たような感覚がしたなあ。
この3人の歌声にも「女の子の体温」を感じることは出来るよ。トラックのウッドベースの柔らかさとザラついたブラシの質感がひんやりとしたシーツの感触を連想させるので、3人のキューティボイスが尚更いろんな妄想を掻き立てる。
Perfume - 23:30
この娘達も20歳を越えたのだから、そろそろこの辺のテイストも出して行かないと、表現者としての世界が拡がらないしね。
でも、「女の情念」まで行かなくても良いですからね。特に、西脇、樫野あたりは強い毒を持っているので、ハマリそうで恐いから。
それにしても、本来なら、この曲を聴いて「やっぱヤスタカは引き出しを多く持っているなあ。暫くはパフュも安心だな。」と思うべきなのだろうが、「JAZZをやるなら、全部ナマで演ってくれ」って真っ先に言ってしまう私はダメな人ですね。ってナマ歌バージョンを切望するけど(笑)
「ワンルーム・ディスコ」<通常盤> : Perfume (->@TOWER.JP) |
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Track List |
追記:
冒頭のストーリーは、概ね20年前の俺。ま、ズルズルでよく彼女の部屋に泊まってしまったけど。
ええ、もちろん、今の嫁です。
追記2:
でも、ACOの「揺れる体温」をBGMにした場合は、もっとこうエロスの度合いが高くなるな。このブログで書くのも憚られる、あんな体験とか、こんな体験とかw。
冒頭のストーリーは「Perfumeの23:30を意識した」という事にしておいて下さい。
追記3:
当初は「女の情感」としていたが「女の情念」に書き換えました。この方がニュアンスとして伝わりやすいな。
明日0:00より「ワンルーム・ディスコ」のPVが公開されるようです。
非常に楽しみですが、その前にこちらのレビューを。
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Milton Jacksonのアルバム「Crash」です。
Milton Jacksonの名前は、私がDJの真似事を始めた2年前に入手した12インチアナログ盤「Cycles」で初めて知りました。当時はそんなにテックハウスに傾倒していなかったのですが、プログレッシブ・ハウスとしても聴ける「空間系」な音使いが心地良くて、頻繁にターンテーブルに載っていました。
Milton Jacksonが描く音楽も、昨日レビューしたHideo Kobayashi同様にディープ~テックなハウスですが、比較して聴いてみると面白いですね。一言でテックハウスと言っても色んな表情があります。
Milton Jackson - Crash
Cycles |
Ghosts in My Machine |
「Crash」 : Milton Jackson (->@TOWER.JP) (-> iTunes) |
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Track List |
昨日のエントリで書いたように、Hideo Kobayashiの音が「きめ細かくてしっとりした質感」だとすると、Milton Jacksonは「クールで人工的な質感」ですね。
でも、「堅くて尖った部分をぶつけてsee new world」では無く、むしろウレタンフォームの上に身体を横たえて、じっくりと沈み込むと同時に適度なホールド感を味わいながら包み込まれる感覚。伝わりにくいね。っていうか、違うな(苦笑)
絵画に例えると、Hideo Kobayashiが明治期の日本画(*1)だとすると、Milton Jacksonは1960年代のポップアート(*2)な感じがします。
よし、今日もわけわかんねぇレビューだった。
注釈:
(*1)西郷孤月の「月下飛鷺」をイメージ : http://w2.avis.ne.jp/~nihonga/work/02.html
(*2)ロイ・リキテンスタインの作品をイメージ : http://www.lichtensteinfoundation.org/
つって、両方ともたいして詳しくないってか、あんまり知らない(苦)
追記:
後で読み返してみて、レビューのいい加減さに恥ずかしくなってしまいました。
次回から表現方法を変えようかな。漢字一文字で表わすとか。どんな色が見えたとか。
ソムリエがワインの特徴を伝える様な表現がしてみたいなあ(笑)
日本のテックハウスは本当に美しい。
これは日本が世界に誇れる、美意識に満ちた音楽だと思います。
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私の中では西脇綾香と双璧をなす「もう一人のディーバ」TOMOMI UKUMORI。彼女とのコラボレーションワークを通して私に素晴しい作品を届けてくれるHideo Kobayashiのアルバム「ZERO」がリリースされました。
90年代から活動し、海外からも多くのリリースを続けてきたベテラン・ハウス・プロデューサーの彼にして、意外にも自身初のアルバムだそうです。
このアルバムは、STUDIO APARTMENTでお馴染みのAptの関連レーベル「Apt. International」からリリースされていた音源をメインに構成された、いわば「Complete Best」な趣ですが、Hideo Kobayashiの描く「今」を体感するのに最適です。
HIDEO KOBAYASHI 1st Album "ZERO" 2009.3.7 Release!!
「ZERO」:Hideo Kobayashi (->@TOWER.JP) |
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Track List |
毎度の如く、ボキャブラリが少なくて、非常に伝わりにくい感想を。
Hideo Kobayashiの音世界は、透明感のある美しい音もさる事ながら、肌を通して伝わる質感というか感触というか、そんな「感じる音」でもあるのかなと思います。打ち込みの電子音楽だけどクールやソリッドとは程遠い感覚。それは、木漏れ日が肌に当たる感覚や、林の中を抜ける風が肌をなぞる感覚だったり、きめが細かくてしっとりとした「優しい何か」に触れた感覚だったり。音の質感がとても心地良いです。
それと、何と言っても彼の描くメロディラインの切なさは、「Hideo Kobayashiと行く80分のセンチメンタルジャーニー」と言ってみる。
追記:
@TOWER.JPの紹介文とまるかぶりなので、書こうか書くまいか迷ったのですが、あえて記しておきます。
10曲目に何の前触れも無く突然現れるアーバンソウル風な「You Changed The Way feat. Mina Jackson」ですが、少なからず違和感を禁じえません。しかし、その意外性こそがHideo Kobayashiの懐の深さと言うか、奥行きを感じる部分でもあると思います。
ハウスのフォーマットだけでは伝えきれなかった「何か」がそこにあるのだろうし、別の見方をするとラストのRockstarへ繋ぐための極めて渋い「タメ」と見ることもできる。
ともあれ、タダ者ではないですね、この人は。
”シューゲイズ・ミニマル”(*1)って何ですか?
穏やかな時間の流れと空気感を感じさせる「Beautiful Life」がとても気に入ってしまい、思わず樫野さんの20歳記念BGMに勝手に選曲させてもらったGui Borattoですが、新作がリリースされます。
(Beatportでは既に配信中)
ジャケット写真に写るガスマスクをつけた子供達にハッとさせられませんか?
絵に描いたような青空とプラスチックのおもちゃの花とそのままでは吸えない空気。
このままでは子供達にこんな未来しか残せないよ、って言うメッセージなのでしょうか?
「Take My Breath Away」とは「ハッとする」という意味だそうです。
Take My Breath Away |
No Turning Back |
Besides |
Eggplant |
「Take My Breath Away」:Gui Boratto (->@TOWER.JP) (->Beatport) |
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Track List |
優しく響くポップな音の連なり。温かくもどこか哀しいメロディライン。エレクトロニカ、ミニマル、テクノ。
多分、こう言う「音」が新世代のテクノなんだろうなあ。これは、今年のテクノシーンを語る上で重要な位置付けになりそうなアルバムだと思いました。
フロアで爆音で聴いていたら、音に没頭して、俯いて自分のつま先だけを見つめて身体を揺らしそうかも。
「No Turning Back」がシューゲイザーっぽいなあという印象ですが、音の質感がどうのと言うよりは、”シューゲイズ・ミニマル”とはフロアに居る自分自身を指している表現なのだろう。
それと、ラストの「Godet」の美しさに涙がこぼれそうになりました。そして、モグワイを思い出しました。
注釈:
(*1) @TOWER.JPの紹介文「ボーダー・コミュニティー以降のシューゲイズ・ミニマルの決定打。」より
ジャズンベースなテイストでキュートに跳ねる1st~2ndを経た今作は、趣を変えて安藤裕子の作詞により揺れ動く乙女心をセンチメンタルに描いています。
って、自分で書いていて照れる表現ですね。
MSN ビデオでPVを視聴できます。
稲森寿世「晴れの日」
「晴れの日 [CD+DVD]」 : 稲森寿世 (->@TOWER.JP) |
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Track List |
サウンドプロデュースは今回も冨田恵一が手掛けています。この人はこういうミドルテンポのバラードをやらせるとやっぱ上手いですね。MISIAの「Everything」を始めとして数々の名曲を世に送り出していますものね。
今回のこの曲も、アコースティックギターのアルペジオやストリングスの音色、全体を通して流れる心地良いグルーヴなど、ゆったりと身を任せたくなるような質感です。特にサビ前のコード進行が堪らないですね。
やっぱ、コレは冨田ラボですかね。これとか、これなんかが近いかな。おっと、そうなると、「冨田ラボ - 晴れの日 feat.稲森寿世 なのか?」と言いたくなりますが、それでは困りますね(笑)。
さて、カップリングは、今までの2作品が「80年代ガールズポップをクラブ系サウンドプロデューサーでカヴァー」という流れだったのですが、今回は過去作品のRemixが収録されています。
実は、このところ80年代J-POPのカヴァーにはうんざりしていたのですが、稲森寿世のカヴァーだけはシリーズ化してほしいくらい期待していたんですね。というのも今までが野崎良太や RAM RIDERといった自分が興味のあるアーティストがプロデュースしていたので、今後の展開をそれなりに期待するじゃないですか。今回はエイベックス繋がりでSUGIURUMNとか絡まないかなと期待していたのですが、それは無し。
今作は、新進気鋭なlivetune、Deckstreamが過去曲のRemixを手掛けています。
「GIRLS STYLE - livetune Remix」はどうなんでしょう。 もともとが跳ねるくらいにアップテンポな曲をむりやりハウスのBPMに落としているので、どうにも間延びして聴こえてしまいます。かなり丁寧に作りこんでいて好感は持てるのですが、ちょっと残念です。それよりも、今更ながらのキラキラ系ガールズテクノポップですが、みなさんはまだ行けますか? 私はそろそろいいかな、、、。
「Heavenly Sweet - Deckstream Remix」は一聴の価値が有ります。直球なドラムンです。コレはいいです。ドラムンなガールズポップを聴いてみたいという私の願いが叶いました。ありがとう!
冨田恵一のオリジナルよりもコッチが好きですw
追記:
読み直したら、稲森寿世本人には全く触れていないことに気が付いてしまいました。あ~~~~っ。
いいんです。彼女はお人形だからw え~~~~~っ。それじゃあ、なんか究極過ぎるだろ、、、。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。