私は特にAira Mitsukiのファンというわけではないのですが、とりあえずはチェックしたりしてます。
かつてはPerfumeフォロワーと呼ばれ、「劣化Perfume」などと揶揄されたテクノポップのお人形の行く末が気になるんです。特にPerfumeがJ-POPフィールドを強く意識し始めたドリームファイター以降はね。
私が「⊿」を通じてTeam Perfumeから受け取ったメッセージはこれ。
あれ? ダンスフロアにお連れしますって言いました? ご冗談をw
さあ、ホールの椅子席がご用意出来ましたので、手拍子パンパンしながらご覧下さい。お行儀良くねw
御意。
致し方在るまいのう。今後はそうさせてもらうことにする。
一方、D-topia Entertainmentがこの「PLASTIC」に載せたメッセージは、
なんなりと、ご随意に。地下のフロアでも山奥のレイヴ会場でも何処へでもどうぞ!
なのだと思った。あ、いや、そもそもメッセージなんて無いはず。誰かのためにやっているとか、誰かの顔色を伺っているとか、そんなしがらみの微塵も感じられないし。Terukadoが思いのままに好き勝手やっている印象さえ受けました。「好き勝手」だと語弊があるね。「迷いが無い」「潔い」に言い換えても良いと思う。
Aira Mitsuki - プラスティックドール -
Aira Mitsukiはダンスミュージック好きにとって、Perfumeのやり残しをフォローしてくれる存在になった。
「PLASTIC 」<初回生産限定盤B/特典付> : Aira Mitsuki (->@TOWER.JP) |
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以下、感想を箇条書きに。
- 今作では「Summeeeeeeeer set」や「プラスティックドール」のアンセム感が特に良かった。
- 本編のTerukado氏のオリジナルトラックがガッツリとポップで聴いていて楽しい。「これ、どっかで聴いた事あるよな」的なネタ感も含めてね。
- Remix集は逆にガッツリ感が少なめで聴いていて疲れない。でももう少し尺が長めでも良いかもね。
- 80kidz、Traks Boys、Cherryboy functionの名前だけでご飯3杯イケる人向け。
- AYUSE KOZUEや口口口、SBKなどのフィーチャリングアーティストの起用も、リミックス盤同様にTerukadoに頼り切っていないという見事なリスクマネジメント。
- コレが良すぎたので、同時購入したSAWAを殆ど聴いていない(笑)
- 今年入手したガールズポップ音源で今のところのベストアルバム。
あの~実は、正直言ってAiraの声質と歌い方って苦手なんですよね。聴いていてとてもイラつくんです。
でも、その「イラつく声」が攻撃的なトラックに載った時に生じるアタマを割られる程の衝撃がカタルシスに変わる時があるんです。「サヨナラ TECHNOPOLiS」や「BAD trip (feat. Terukado)」とか「CHANGE MY WILL」とか凄くイイです。いっそ、エレポップなんて温い事を言わずにアイドル界のPRODIGYを目指して欲しい。
いや、アイドル界のAtari Teenage Riotがいい。でもそんなアイドルは嫌だ(笑)。
オリコンチャート首位とかJ-POPフィールドでの全国制覇とかドーム公演とかを狙わずに、kitsune maisonから収録オファーが来る様な位置を狙って欲しいですね。
そして、クラブカルチャーから愛されるアイドルとして、年老いたこのジジイをイビザへ連れて行ってくだされ。
そんな夢を見させてくれるのは、もうアイラしか居なくなったんだから。
今日は、ここんとこ、Perfumeの「⊿」と交互に再生しているPepe Bradockのリミックスワークス集「Confiote De Bits / A REmix Collection」を御紹介。いや、御紹介っても、たいして語れる程でもないので御容赦。
何時も巡回しているMUSCLENOTEさんのエントリ(http://d.hatena.ne.jp/ecrn/20090704/p2)で紹介されていて、気になってチェックしてみたらモノの見事にハマりました。
Pepe Bradockはフランスのアーティストです。
(Pepe Bradock /クラベリア)
正直言って良く知らんのですが、DJの真似事を始めた頃にシスコのサイトで何気に試聴した「Deep Burnt」(http://www.youtube.com/watch?v=MCWoa3fHCBo)が思いの外良くてアナログ盤を取り寄せてヘビロテしていたんですね。もの凄くディープで渋いんだけど強烈に捻くれている感じに身悶えしましたね。
しかし、その他に試聴した曲がこんなかんじ(http://www.youtube.com/watch?v=U9pCQJGqjkA)だったので、Pepe Bradockは変態音楽家としてアタシの記憶に刷り込まれてしまいました。鬼才?、いや変態です。
鬼才にして変態という意味では、アタシの中では小山田圭吾や向井秀徳と双璧を成す存在ですね。
Cheek - Venus [Sunshine People] (Pepe Bradock Mix)
Namlook - Subharmonic Atoms (Pepe Bradock Mix)
Roy Ayers - I Am Your Mind (Pépé Bradock's Asynchronous Adventures)
「Confiote De Bits / A REmix Collection」 : Pepe Bradock (->@TOWER.JP) |
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これを何と説明したら良いか。
ハウスとジャズの間を浮遊する感じの音楽なのですが、「腰と脳味噌」に効くグルーヴと申しましょうか。
結構ずっしりと来る肉感的なリズムトラックなんですが、それに乗るウワモノがクセモノなんですね。
すご~くストイックに音を刻んでいるかと思えば、突拍子も無くヘンテコな音使いに眩暈がしたり、予測の付かない展開。ある意味でスリリング。
でも、そんな悪ふざけに思える仕掛けにもセンスの良さを感じたり、繊細さを垣間見たり。
試聴は以下の配信サイトで可能です。(でも曲数が減らされています)
iTune:http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=319797551&s=143462
基本的に大人の聴く音楽っすね、これは。
あれから4年。我が家の長女(笑)カエラの5枚目のアルバムです。
どこ
「HOCUS POCUS」 <初回生産限定盤/特典付> : 木村カエラ (->@TOWER.JP) |
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おなじみの會田茂一やミト(Clammbon)、蔦谷好位置の他にも末光 篤(SUEMITSU & THE SUEMITH)、藤田 勇(MO’SOME TONEBENDER)、渡邊 忍(ASPARAGUS)といった新旧取り混ぜたポップおよびロックの担い手達が楽曲毎にプロディースを行うのは今まで通り。キュートなガールズポップからロックまで、バラエティに富んだカラフルな仕上がりも今まで通り。
安心して聴ける内容です。
でも正直言うと、カエラ初体験だったアルバム「Circle」で感じた突き抜ける感じとトキメク感じが薄れてしまったかなと。どの曲も「カエラっぽい」仕上がりで好印象ではありますが、若干物足りなさもあり。ま~Butterflyなんて婚活支援か(*1)ってくらいのウェディングソングで、オッサンが聴くにはちょっぴり恥ずかしかったぞ(笑)。
ってdisってんだが、最後(*2)のSuper girlでホントに救われました。この曲を聴くための12曲の旅路かも。
なんて言ってますが、何回も聴き込むうちに印象も変わるんですけどね。
ま、可愛いんでぜ~んぶ許す(笑)。
注釈:
(*1) 婚活というか結婚準備支援だった。それにしても結婚情報誌を定期購読する人は居るのだろうか?で、そんな人達は結婚がしたいのか結婚式を挙げたいのかどっちだろう?
(*2) トラックリスト上の最後と言う意味。実際にはこの後で隠しトラックが有ることは周知の事実ですが、ここは一つ。
例えるなら、、、
熱帯夜を粋にクールダウンしてくれるような、これからの季節にぴったりの1枚。
または、五月蝿いだけの音楽に疲弊した耳を優しく癒してくれる、リラクゼーションに効きそうな1枚。
それとも、あの娘の事が気になって眠れない、そんな夜に寝酒の代わりになりそうな1枚か?
Kalliope - Lunar Landings (Terry Lee Brown Junior Remix) -
Robert Manos - Nobody (Terry Lee Brown Junior Remix) -
Gui Boratto - It's Majik (Terry Lee Brown Junior Remix) -
Terry Lee Brown Juniorの作り出す音楽は、ダンスミュージックの枠を軽々と飛び越えて、様々なシチュエーションに彩りを与えてくれる。
「SELECTED REMIXES part 3」 : Terry Lee Brown Junior (->@TOWER.JP) (->Beatport) |
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硬質でタイトなリズムトラックに、美しい透明感と心地良い浮遊感を感じさせるウワモノ。そして、それらの音の振舞いのなんとエレガントな事か。私はこの辺にTerry Lee Brown Juniorらしさを感じますね。
素敵な1枚です。
実は、このアルバムの収録曲のオリジナルトラックを殆ど聴いた事が無いので、今度はオリジナルを探す旅に出たいと思います。この様なコンピレーションアルバムやワークス集などは、世界を拡げるきっかけになるので、楽しいですね。
以上、「何事も無かったかのように振舞う」練習でした。
次回をお楽しみに!
信近エリ。3年ぶりの新作。
信近エリは、もうずいぶん前にYoutubeで「Lights」のPVを視聴して、「大沢伸一ブランドは信用できない」と一蹴して以来。
本当にすまない。
iTunesで今作に収められた「きみなんだ」を聴いてようやく気付いた。そして、ヴォーカリストとしての「信近エリ」を件のPVから感じ取れなかった自分を恥じた。
「hands」 : 信近エリ (->@TOWER.JP) |
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この人はブレス音がなんとも言えないなあ。
嗚咽を感じさせる様なブレス。もしくは、アコースティックギターの弦を指が移動する際の擦れる音というか。
翳りのある声質と合わせて、やさしい陽だまりが降り注ぐ部屋の窓際で、1人で泣いているような歌声だと思った。
ドラマチックに無理に盛り上げる曲調とか要らない。ちゃんと心に届いてくれるような優しい音色がいい。
歌の上手い人は、その人の「声と歌」を聴きたいからね。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。