先日のエントリに追記しようかと思ったけど、別エントリで書いておこう。
初聴きの印象は先日も書いたけど、「『ねぇ』のこの上ない爽快感は山下達郎のRide on Timeだな」と思ったらもうRide on Timeにしか聞えなくなったり、「『FAKE IT』はまんまムード歌謡じゃねえか」と思ったら妙にロス・プリモスとか聴きたくなったりと困ったものです。今回のシングルは、リード曲の「ねぇ」とカップリングの「FAKE IT」の対比が非常に面白いな。言うなればこの対比は「昼と夜」「ドライとウェット」「爽やかさとエロ」。
ん? エロなのか?
Perfumeの楽曲に夜のシーンを想像させるものは23:30とかあったけど、トラックの印象からしてあからさまな「エロさ」を感じたのはこの『FAKE IT』が初めてのような気がする。
世の男達に警告を発するようなイントロの強烈なシンセ音と下半身を直撃するスラップベース。まあ、本体のトラック自体はそんなに奇抜な事はやっていなくて、落ち着いた印象さえ感じられるエレクトロ・ハウスではあるんだけど、BPM125の程良いビートに絡むシャッフルっぽく跳ねながらも引き摺るようなグルーヴが何ともエロい。
しかし、そこに3人のボーカルパートが載ると『エロいのに下世話な感じがしない』と言う奇跡のような空気感が生まれる。
この『エロいのに下世話な感じがしない』という感覚は、他には(俺的に)Kylie Minogueくらいしか思い出せないなあ。(つか、この辺適当だなあw)
やはりコレは、彼女達のスウィートでありながらもあまり体温を感じさせないような声質と、コンサバティブなスタイリングから来るエレガントな印象があるからなのだろうか。
それと、楽曲の構成で3:05過ぎの「タイミング見計らって~」でぐっとトーンを落とすようなアレンジが効いている。あれは今まさに戦闘態勢に入ろうとしている所で、これから目当ての男子を落としに掛かる直前の場面。その後の「勇気出して~」でブレイクしてスネアが鳴ってキックが入って来る所はピンヒールの踵が床を打つ音(それとも心臓の鼓動の高まり?)で、彼に近づくシーン。ストーリーに沿って場面を連想出来るような構成になっているよね。
なんか「FAKE IT」の印象を『バキバキ』って簡単に表現して終わらせてる人もいるけど、それだけでは勿体無い良曲だな。
つう事で、俺的2010年ベストが決まってしまいました的な。
10 | 2024/11 | 12 |
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。