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独り言だったり妄想だったり。 単なるメモだったり、、、。 by LSTD
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⊿(triangle) jacket artwork image

tri-Limited.jpg
⊿ [CD+DVD] limited edition



tri-Normal.jpg
⊿ [CD] normal edition



たぶん、限定盤はLPサイズのメタル製ジャケットケースで、中には45回転の12インチヴァイナルが3枚ほど入っているんだね。
こんな風に、http://pub.ne.jp/hidehiko/?entry_id=1662287
って、まさかね。


ここで、唐突におっさんの思い出話が始まる。


高校3年生の頃の話。

同級生にH君というロック少年が居た。短ランにボンタン、緑と赤のメッシュが入ったテクノカットという、ヤンキーなのかパンクスなのか良く分からない格好をしたH君は「ロックヲタ」として名の知れた少年だった。
同級になってみると、クラスの中にテクノカットはH君と僕の2人だけということもあり、彼の存在は気になった。しかし、彼はヤンキー系、僕は落ちこぼれマイノリティーと、つるむグループが違ったので、積極的にコミュニケーションをとるような事も無かった。

ある日の事。彼が学校にPILのセカンドアルバム「メタルボックス」を持ってきていた。仲間内で貸し借りする良く有る風景だ。しかし、PILの「メタルボックス」といえば金属製の円形パッケージという凝ったつくりで、稀少で高価だったこともありロック少年界隈で話題にはなっていたが、誰も現物を見た事が無かったので度肝を抜かれた。

「すげえ!!」

ただ、当時の僕はロンドンパンクと以降のポストパンクのムーブメントには全く興味が無かったので、聴きたいとは正直思わなかった。
しかし、そんなレコードを持っているH君ならと、彼を呼び止めて僕は尋ねた。

「ねえ、トーキング・ヘッズとか持ってる?」

すると、彼は

「持ってるよ。こないだ出た新しいやつ、聴く?」

と返してくれた。
僕はH君から、「Remain In Light」を借りた。たぶん、それが、僕とH君との最初のコミュニケーションだったかも知れない。

って、またどうでもいい話をしてしまったなあ。でも、初回限定盤の「メタルの質感」は、高校時代のH君の姿を思い出させてくれたよ。なんか、あるのかな。


それにしても、最近のPerfumeのアートワークは、アーティスティックな傾向が強いかな。
クールでエレガントで大変よろしいかと思いますが、たまにで良いので、「アイドルであること」を思い出させてくれるような展開もおねがいします。



追記:
来ましたね、アイドルであることを思い出させてくれる展開が。

まあ、アタシの場合は親子ほど年が離れているので、言うなれば、「娘に彼氏が出来た事を否応にも認めざるを得ないパパ」の立場っすね。
娘は居ないので解んないけど。あ、あの人の感想が聞いてみたい。(釣り針)

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⊿=トライアングル

perfume_tri.jpg


タイトル決まりましたね。
アタシ的には、タイトルなしで記号「⊿」だけの方が面白いのになあ、で後に通称「さんかく」とか「パフュ3」とか
ファンが勝手に呼ぶような感じがいいのになぁ、と思ったり。(*1)


でもね、それってチームPerfumeの狙い通りだなと感じたよ。


おそらくチームPerfume初のリリースになるであろう今回のアルバム。
タイトルの発表を受けて、

「え? トライアングル? ふつーじゃん。もうちっとはヒネろや、ツマンネ。」

と感じた捻くれ者はチームPerfumeの篩にかけられているんですよ。
チームPerfumeが今回のアルバムのターゲットにしているのは、「⊿」の記号に興味を示してくれて、その後「トライアングル」と種明かしをした段階で、

「へ~、トライアングルって読ませるんだぁ、おもしろいね。アイドルっぽくて可愛いね。(*2)

と反応できる人達なんだよ。

しっかし、普段から巡回しているブロガーさんのほぼ全員が、「ふ~ん」な反応を見せてくれたのが、ある意味予想通りで嬉しかったです。誰一人として大絶賛していないんだもんなあ。と、言いつつも、殆どの皆さんがタイトル発表前から初回限定盤を既に予約しているという、優良顧客でもあると思われますが。
でも、そんな(俺も含めた)捻くれ者なマイノリティ集団は振るい落とされて行く運命ですからね。
残念でしたね。



さて、アルバムタイトルとともに、トラックリストも公開されました。


【『⊿』トラック・リスト】

1. Take off
2. love the world
3. Dream Fighter
4. edge(⊿-mix)
5. NIGHT FLIGHT
6. Kiss and Music
7. Zero Gravity
8. I still love U
9. The best thing
10. Speed of Sound
11. ワンルーム・ディスコ
12. 願い(Album-mix)

【初回限定盤DVD特典映像】
『I still love U』Special Video Clip
『NIGHT FLIGHT』LIVE@代々木第一体育館 May 10,’09
『edge』LIVE@代々木第一体育館 May 10,’09 ⊿-version  
『love the world』TV-SPOT
『Dream Fighter』TV-SPOT
『ワンルーム・ディスコ』TV-SPOT


早くも楽曲レヴューを載せているサイト(http://www.iloud.jp/hotnews/perfume.php)もあるので、既にサンプル盤の配布が始まっているのでしょう。
となれば、来週以降には「NIGHT FLIGHT」や、おそらくリードトラックと思われる「I still love U」のオンエアやPV配信が始まるかもしれませんね。楽しみです。


追記:
ツアータイトル「さよなら三角またきて四角 直角二等辺三角形TOUR」は正解だと思います。こう言うセンスは「やっぱ、パフュだな」と思うし。

追記2:
「直角二等辺三角形@新潟県民会館」 1枚的中。やたー!! 


注釈:
(*1)俺みたいなオッサンが真っ先に思い浮かべるのは、The Beatlesのホワイトアルバムと第二期Jeff Beck Groupの通称Orangeとかね。遠い遠い昔の事である。

(*2)そう言えば、昭和の時代にトライアングルというアイドルグループが居たのだな。
http://www.youtube.com/watch?v=uatjWCvWqq8
で、さっそく今回のPerfumeのアルバムタイトルに絡めてブログで紹介されている御方もいらっしゃいました。流石です。
久しぶりにトライアングルの写真を見ました。で、見覚えのある顔に気になったので、ググって見たら間違いありませんでした。
わしら40代は小森みちこさんには少なからずお世話になっているはずです。詳しくは言えませんが。

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とりあえず、抽選エントリーが完了したわけだが、、、、。



CD:
A BIRD」 : 大橋トリオ (*1)
Outerspace」 : Osamu M & Satoshi Fumi (*2)
My Best Of My Life」 : Superfly (*3)


12':
Brazil (Second edit) 」 : Deadmau5 (*4)
Step uno」 : Matteo Marini (*5)
Animal」 : Pryda (*6)
Melo」 : Pryda (*6)


DL:
@MY HOME - EP」(single) : ラヴァーズソウル (*7)
Front Seat - Original Mix」(track) : Fine Taste (*8)
Hanabi - Original Mix」(track) : Hideo Kobayashi (*9)
きみなんだ」(free-track : iTunes 今週のシングル) : 信近エリ (*10)


Rental:
The Bells! The Bells!」 : Underworld (*11)
In The Sky」 : A Hundred Birds (*12)
NUOU」 : Rovo (*13)
Prepalations」 : Prefuse 73 (*14)
Breezin' 」 : George Benson (*15)
Superfly 25th Anniversary Edition」 : Curtis Mayfield (*16)
Moving Pictures」 : Rush (*17)
Electric Ladyland」 : The Jimi Hendrix Experience (*18)
Music From Big Pink」 : The Band (*19)
Superfly」 : Superfly (*3)


中古:
How Do I Survive?」 : Superfly (*3)
i spy i spy」 : Superfly × JET (*3)



解説:

(*1)大橋トリオが「CDショップ大賞」で準大賞に選ばれて、一番喜んでいるのはエイベックス(rhythm zone)なのではないでしょうか? 受賞したのはインディーズでの前作であっても、「大橋トリオ」という名前の宣伝効果は絶大。メジャーデビューとなった今作がオリコンにチャートインしています。(5/25付週間ランキングに初登場21位:推定売上4802枚)
今後は同じレーベル内の畠山美由紀や土岐麻子とのコラボレーションを期待して良いのでしょうか。
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/383/

(*2)Satoshi FumiがOsamu Mと組んだユニットの音源がリリースされました。今回、これを手に入れたのは、Tomomi UKUMORIをヴォーカルに迎えた「Never Dream Of You」が収録されているからです。いやもうね、間違い無いわ。
ディープからテック、さらにはミニマルまで。テイストとしては実にスタイリッシュ。とにかく音が綺麗、って、ああ、上手いこと言えない。
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=314953147&s=143462

(*3)にわかSuperflyファンです。
物凄い勢いで近所のTSUYATAで手に入れられるだけの音源を手に入れました。「How Do I Survive?」や「i spy i spy」はレンタル落ちで100円です。「売れて消費される」とはこういう事を言います。
それぞれヘビロテで聴きまくったのですが、やっぱ「Rock And Roll Hoochie Koo」のインパクトが強すぎて他の楽曲が翳んでしまいますね。それでも「How Do I Survive?」以降にリリースされた楽曲は強く印象に残りました。もともと「
How Do I Survive?」(モード学園のCM曲)は初めて「Superflyイイじゃん」って思った曲なので。
な~んて言ってますが、「結局、越智志帆が唄っている姿が好きなんだろ」ってことは重々承知。なので、次に手に入れるのはDVDです。
(サポートベーシストの岩崎直美さんをもっと良く見てみたいってのは、ここだけの話)
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/381/

(*4)今月は久々に12インチを購入してます。
Deadmau5は、すっかりハウスシーンのスーパースターに登りつめた感があるね。それにしても、この人はプログレッシブな音の連なりにパーティミュージックの持つスウィートネスを載せるのが非常に上手いですね。クラブデビューしたての女子大生にお奨めしたい。(樫野さんを想定。って、またか)
http://www.dmr.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=2031109040046

(*5)Matteo Mariniは初めて音源を聴いたのですが、飛べます。イタリアのアーティスト。飛翔系プログレ。
http://www.dmr.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=2031109040060

(*6)Prydaの新シリーズ来ました。今回もコレクター魂に火をつけるアートワーク。近日レビュー予定。
http://www.dmr.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=2030109020072
http://www.dmr.co.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=2030109040056

(*7)ラヴァーズソウルの新曲「@MY HOME」はキャッチーなサビが可愛らしい。前作のイナタイ路線は何処へ? 往年のモータウンネタを仕込みつつも、爽やか系。
あと、Marie Digbyの「
Say It Again」をカヴァーしていますが、コレがなかなか良いです。
でも、どうなんだろ。今後はCandyとCHIHIROの住み分けはどうなって行くのでしょうか。と言うか、Candyは何処へ。
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=310547182&s=143462

(*8)Fine Tasteの音源を久々に購入。なかなか活動の実態が伝わってこないオランダの若手2人組。
以前はトランシーなプログレ・ハウスだったけど、最近はガッツリとエレクトロなハウス。ボトムが厚めでウワモノもポップで明るめなんだけど、下世話な感じがあまりしないところが好印象。
https://www.beatport.com/ja-JP/html/content/release/detail/164761/Front%20Seat%20/%20Back%20Seat
(↑↑)リンク切れてるみたい?

(*9)3月にリリースされていたHideo Kobayashiの新作をDLしました。相変わらずシブめのテックハウスです。
https://www.beatport.com/ja-JP/html/content/release/detail/161918/Hanabi

(*10)信近エリの最新作をiTunesの「今週のシングル」で無料DL。(もう終わっているよ)
試聴は
MySpaceで。 何気にフレンドのところにekuseru君が居るのね。

(*11)やっと手に入れた。TSUTAYAに有ったので。

(*12)偶然手に入れた。TSUTAYAに有ったので。

(*13)え? まさかTSUTAYAに有るとは思わなかったので。

(*14)新作が出ているのに何を今更って、Prefuse 73は素通りしていたので。これがPerfume 73に見えるようになったら終わりだ。

(*15)今月の「過去音源保全計画 その1」。やっぱ、George Bensonのギターは凄いよ。

(*16)Curtis Mayfieldは、他アーティストによるカヴァー曲は良く耳にするけど、本人の歌をちゃんと聴いた事が無かったので。

(*17)今月の「過去音源保全計画 その2」。RUSHも今ではすっかりオッサン3人組だけど、カナダの国民的なバンドであることには変わりない。この頃のプログレって、70年代に流行ったクラシックの様式美を取り入れた荘厳さが薄れて、ポップで分かり易い路線に移行しつつあったと思うの。ちょうど、このアルバムのリリースと同時期に発売されたビデオをダビングして所有していたんだけど、テープがベータ(笑)なので今では視聴出来ない事が悔やまれる。

(*18)今月の「過去音源保全計画 その3」。歴史的な名盤と誉れ高い「Electric Ladyland」ですが、正直言ってそんなに良いとは思わんなあ。なんでだろう。

(*19)今月の「過去音源保全計画 その4」。The Bandのこのアルバムは「俺があの世に持って行きたいアルバム・ベスト3」に常にランクインしています。
ちなみに、その他は、矢野顕子の「ごはんができたよ」と、もう一つは、、、まだ決まっていない。



参考資料:
 
大橋トリオ - A BIRD -



Osamu M & Satoshi Fumi - Everything original mix-



Deadmau5 - Brazil (Second Edit) -
 


Rush - Limelight (Live) -


George Benson - Breezin' -



The Band - The Weight (Live 1970) -



Superfly - My Best Of My Life (TV Live) -



Superfly - Rock And Roll Hoochie Koo -

 

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さて、恒例の「Perfume繋がりで迷い込んだ若いパフュヲタを煙に巻く」エントリです。

今日紹介するのはバディ・リッチという人です。
バディ・リッチ(Wikipedia)

バディ・リッチ(Buddy Rich)はドラムを叩く人です。亡くなって暫く経ちますが、アメリカではビッグバンド・ジャズの偉い人として人気があり、多くの(ロック系)ドラマーから尊敬を集めている、伝説のドラマーです。
今日も、名前だけでも憶えて帰ってください。(また、このパターンかw)

* * * * * * * * * * * * * *

では、オッサンの昔語りから始まります。


高校生の頃にエアチェックしたカセットテープの中に曲名も演奏者も判らない楽曲がありました。
今から30年ほど前にFMから録音したもので、高橋ユキヒロや矢野顕子が「自身が影響を受けた楽曲」を紹介する番組で、Sly & the Family Stoneの「If You Want Me to Stay」などと共にこの曲が流れたのです。
ファンキーなビッグバンド・ジャズで、ググっとせり上がってくるホーンのアレンジや途中で入るギターソロに痺れまくったのですが、肝心の曲名・アーティスト名を聞き逃していたのですね。
その後、その曲のタイトルが「Mercy, Mercy, Mercy」(*1)で有ることは判ったのですが、誰が演奏しているのかは判明せず。結局、調査の途中であることも忘れて四半世紀が過ぎていました。


先日、ふと「Mercy, Mercy, Mercy」を思い出し、「何故にネットでググったりiTunesで検索しなかったのだろう」と自分に呆れながらあれこれ検索し、片っ端から試聴してみたら、いとも簡単に見つけてしまった。
(すげー、良い時代になったと思う)


「Mercy, Mercy」 The Buddy Rich Big Band
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=74197052&s=143462

おおう! バディ・リッチだったんですね。名前だけは知っていました。


で、改めてもう一度「Mercy, Mercy, Mercy」をiTunesでダウンロードしてじっくりと聴き込み、さらにそれが収録されている1968年のラスベガスはシーザーズ・パラスでのライブ盤「Mercy, Mercy」を入手してヘビロテ。
それだけでは飽き足らずに、ビッグバンド・ジャズの枠を飛び越えて「レアグルーヴ」として語られている名盤「The Roar Of '74」を発注したり、youtubeやニコニコ(ちゃんとあるんだよ!!)で動画を漁りまくって、にわかファンが完成しました。


Grand Concourse

6:35辺りでギアチェンジ。これがビッグバンド・ジャズの醍醐味ですかね。各楽器のアンサンブルや構成も含めた編曲の妙。エンターテイメントとしてのビッグバンド・ジャズに触れるには最高の素材だと思います。


Time Check

聴き覚えのある「何かのテーマソング」に似てますね。
極めて高い技術を持っているのに、テクニカルな繊細さは微塵も感じられず、雷神の如くビートを叩き出すその姿に惚れずにはいられません。マジかっこいい。


Nuttville

この人のドラムは、ジャズを語る上での指標とされる(?)「スウィング感」をそれほど感じません。そのかわりに、大きな塊が押し寄せてくるような圧倒的なグルーヴが有ります。ひとことで言い表わすなら「スーパーチャージャーで強化されたV8エンジンを積んだアメリカン・マッスルカー」ですね。「The Roar Of '74」のジャケットイメージそのまま。怒涛のズンドコドラムでグイグイとドライヴする感じです。




さて、ネットであちこち覗いているうちに、ある事実に気付いたのですが、バディ・リッチは日本のジャズ・シーンの中で冷遇されているようですね。「曲芸師」とか「素人が聴く音楽」とかそんな類の冠を載せられている、みたいな。なんか厭な感じで。

何となく解る様な気がします。

皆さんは「ジャズ」と言われて何を連想しますか? 私はビバップジャズ喫茶を連想しますね。
ビバップスタイルによる張り詰めた緊張感の中で繰り広げられるインプロヴィゼーションの応酬。リスナーはジャズ喫茶でそれらの名演を聴き、インタープレイに触れて、それを分析し理解する試みに耽る。
ジャズがダンスミュージックであった頃の「スウィング」の持つ高揚感などもはや意味を成さなくなり、何時しかジャズは深刻な顔をして聴くものになった。
確かに、インタープレイではなくバンドとしてのアンサンブルを重視し、繊細さよりもダイナミズムを追及し、ジャズ理論よりも「叩く」事をエンターテイメントへ昇華する道を進んだバディ・リッチは、ビバップ至上主義が蔓延る日本の狭いジャズのフィールド(*2)の中では「キワモノ」扱いされても仕方ないと思う。でも、だからこそ、私はこのドカドカと太鼓を叩くヤクザなドラマーに憧れます。音楽性や芸術性よりも、純粋にドラマーとしてのカッコよさを追求するとこうなるのじゃないかなと思うもの。
 


ところで、ネットであれこれ検索していて、いちばんくだらないなと思ったのは、ジャズファンの中にドラムヒーローに憧れる「ドラム厨」的な発想を嘲る人が未だに居る事。(*3)
「え?バディ・リッチ? これだから素人はなあwww 」ってね。
素人で結構。私はプロのリスナーになるつもりは無いので。



追記:
バディ・リッチのドラムを聴いていると、生まれる時代とジャンルを間違ったのではないかと言う気がします。
ひょっとしたら、ジョン・ボーナムの代わりにツェッペリンでドラムを叩いていたかもしれないし、コージー・パウエルではなく彼がレインボーに居たかもしれない。
 

注釈:
(*1)70~80年代にウェザーリポートで一世を風靡したジョー・ザヴィヌルの作品。キャノンボール・アダレイの名演も有名。(ってちゃんと聴いたこと無いけど)
Youtubeに「Buddy Rich版の動画(
http://www.youtube.com/watch?v=LDhKty0gz6Q)」が上がっていますが、シーザーズ・パラスのライブ盤とは雰囲気が違いますね。上がっている動画はリラックスしたマッタリ感が漂っているけど、シーザーズ・パラスでの演奏はかなりファンキーで、上がります。

(*2)わたしはそんなジャズ喫茶の狭い空間から抜け出すことの出来ない日本のジャズシーンが大嫌いです。
↑↑ あ、言い過ぎましたので、フォローさせてください。
ジャズ喫茶は悪くないんです。私自身、若い頃にはジャズ喫茶にはお世話になったし、今でも愛していますから。でも最近、「ジャズ喫茶でパットメセニーをリクエストできるか?」という事を話題にした記事を読んで、未だにジャズ喫茶に対する先入観ってモダンジャズ一辺倒で堅物なイメージなのかなと気になったのです。実際にはそうじゃないんですけどね。ちゃんとフュージョンも掛けてくれるお店もあります。
「ジャズは難しい」とか「とっつきにくい」とか、そんな先入観を多くの人達に植えつけたのはいったい誰なんでしょうね。猛省を促したい。

(*3)大学生の時にジャズのサークル(ビッグバンド)でギターを弾いていたんだけど、先輩たちが絵に描いたような「イヤミなジャズヲタ」ばかりで嫌気が差して1年で辞めてしまった事がある。
誰も知らないマイナーなアーティストを探し出してきて得意気に「え?知らないの?」とひけらかす奴とか、「コルトレーンのこのフレーズは一般に知られているジャズの理論では説明できないんだよ」と評論家の受け売りしか出来ない奴とか。
「お前らそんなことやっている暇があったら練習しろよ。あんたのベースはピッチがズレまくっているよ。せめてルート音くらいはまともに出せるようになってくれ。」
あ~、今、色んな事を思い出した(苦笑)

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perfume2009052002.jpg
http://www.youtube.com/watch?v=hA6Fw-DOTec


すごい、すご~い! よくまあ、ここまでリサーチしましたね。素晴らしい。

Perfume「代々木Disco Mix」で3人の操る機材は? (Aerodynamik - 航空力学)


Perfume関連でよく覗いているAerodynamikさんのところで、「代々木 DISCO MIX」のバックで流れた映像で使われていた楽器、音響機材からガジェットまで調べてリストアップされています。

perfume2009052001.jpg

さて、他人の褌で相撲を取るようで恐縮ですが、ちょっと感想&妄想など。



機材をざっくりと見渡してみると、非常に理に適っている事が解ります。よくあるじゃないですか、「素人の目はごまかせても~云々」ってのが。
まあ、「かしゆかのは、入力ソースに対してミキサーのチャンネルが足りてないだろ」とかの細かいツッコミはあるものの、総じてセッティングが破綻していないと言う点で評価できます。
むしろ、注目すべきは「のっちのターンテーブルが縦置きだ」と言う事ですね。
ターンテーブルを縦置きにする事は、スクラッチ主体のHIP-HOP系では常套手段であり、AKAIの「MPC3000」とPioneerのDJ/VJミキサー「SVM-1000」との組み合わせは明らかにHIFANAを意識したセッティングになっていますね。惜しむらくは映像ソースの再生機器が無いことですね。ここにPioneerのDVJ-X1が加わっていれば完璧だったのに。


さて、ここからが妄想です(笑)。
この機材配置からくる3人の役割分担と「ソレ、俺が欲しいから」的なプラン。


大本:
縦置きタンテ2台にMPC3000、そしてDJ/VJミキサー SVM-1000
SVM-1000でスクラッチも出来ないことは無いと思うけど、それだけじゃ勿体無い。
ここはアナログのターンテーブルの代わりにDVJ-X1を2台構成で行きましょう。VJに連動したスクラッチやMPC3000に溜めた効果音や打楽器音を鳴らしたりして、のっちさんの担当はズバリ「飛び道具」っすね。
いかんせん、ふかすことも多いセンターフォワード。決め時に外すと、とても恥ずかしい。


樫野:
アナログ・ターンテーブル2台と2chミキサーがメインのセッティング。
ターンテーブルの置き方から見ても、4つ打ち系が中心なのかな。でもミキサーが貧弱だね。ここは4ch以上欲しいところ。ALLEN&HEATHのXONE:92Lとか良いなあ。(って俺がw)
で、いっその事、ターンテーブルを3台にしませんか? ソレだと代々木の観客延べ2万5000人の中に居る10人ほどのミニマル・ヲタが狂喜して、そのうちの2名が萌え死ぬ事でしょう。
機材の構成がタンテとリズムボックスにTENORI-ONなので、役割としては音像の輪郭を描く人。
ゲームメーカー。パンチラ界のファンタジスタ。


西脇:
例えば「Perfumeのあ~ちゃんではなく西脇綾香」だったら、Technics SL-1200を2台にミキサーはUREI1620をセレクトするのですが、そんなディープハウス好きは代々木の観客延べ2万5000人の中に3人も居ないでしょうね。だいたいスタッフがそんなハウシーなセレクトをするわけが無い。
さて、機材はRolandのCR-8000、TR-808、TB-303といったビートマシンが主体なので役割はリズムトラック担当ですね。この際、ターンテーブルとか要りません。音源モジュールとMIDIコントローラーにしましょうよ。さらにVestaxのショボいDJミキサーではなく、アンダワとかがライブで使う多チャンネルのコンソールを置きましょう。で、大本、樫野のアウトプットを取り込んで卓でコントロールしながら、自分自身のビートを紡ぎ出すのです。
そうです、パフュのグルーヴはあ~ちゃんが司っているんです。ピボーテですから。(意味不明)


以上、こんなもんで如何でしょう?
こうして考えると3人のパーソナルに沿って良く練られたセッティングである事が解りますね。そんな事を言いながら、俺自身が物凄い思い違いをしているんだけどね(笑)。

それと、やっぱ、ディスコのイメージとしては80年代を感じさせる古い機材が中心なんだね。SVM-1000と言う恐ろしい例外は有るけど、決して最新のデジタル機材ではない。これは、80年代の(テクノポップと言うより)テクノ黎明期からつづくエレクトロミュージックにオマージュを捧げたステキな機材達と言うことなのだろう。
な~んて言ってても、たとえばのっちの機材のところに大正琴が置いてあっても誰もそれに気付かなかったりしてね。
(そんなオチがあっても良かったのに。)
 

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