1.「AXIS : BOLD AS LOVE」 : The Jimi Hendrix Experience
「Dream Fighterのアー写が公表された時に思いついたね。だって、黄色い衣装は聖職者の法衣だし、後光が差しているんだぜ!」
常々、「Perfumeはヒンドゥー教の女神の生まれ変わり」だの「ドゥルガー萌え」だの不謹慎かつ罰当たりも甚だしい事を口走る某氏らしい発想ですね。もっとも、このネタはLPジャケットを意識した物ではなく、単なるプロトタイプだったらしい。
元ネタになったのはThe Jimi Hendrix Experienceのアルバム「AXIS : BOLD AS LOVE」です。もう、この時代からインドの世界観=ヒンドゥー教=サイケデリックアート=ヒッピーだったのだなぁ。
ちなみに、このアルバムには私がジミヘンの曲の中で一番好きな『Little Wing』が収録されています。
The Jimi Hendrix Experience - Little wing -
2.「Somethin' Else」 : Cannonball Adderley
「スミマセン。古いLPジャケットの汚れや痛みを表現するためのレイヤーの試作だったんですよね、コレ。」
いや、こんな風には痛まないと思いますけどw
ブルーノートやプレステージといったジャズのレーベルは、ジャケットのアートワークにおいても数々の傑作を残しましたね。
元ネタになったCannonball Adderleyの「Somethin' Else」は、黒地にタイポのみが書かれたシンプルなデザインで、洗練と力強さを表現しています。おそらく、今を生きる若いパフュヲタのほとんどがこの元ネタを見たことはないでしょう。でも、コレはまごうことなきジャズの名盤なので機会があったら是非。
なお、『BLUE NOTE』が『BLUE TONE』になっていますが、コレは某氏のタイプミスではなく、類稀なるジャズ愛好家にしてアイドルヲタである著名ブロガーBLUETONE氏へのオマージュらしいです。
Cannonball Adderley - Autumn Leaves
3.「Round About Midnight」 : Miles Davis
「Perfumeだとテクノ繋がりでYMOとかクラフトワークへ行っちゃうじゃないですか。ソコを敢えてジャズもアリなのではないかと。いや、何つうか、西脇さんのエレガントな佇まいを見ていたら、つい出来心で。」
元ネタは「マイルスを聴くなら、先ずコレ」または「奥さん、一家に一枚ですよ」的にお奨めしたい名盤中の名盤、Miles Davisの「Round About Midnight」ですね。
これは赤黒モノトーンで『クールと情熱』という相反するイメージを上手く表現していると思うのですよ。
タイトル曲の『Round About Midnight』があまりにも有名ですが、『Dear Old Stockholm』もお奨めしたい。
Miles Davis - Round Midnight -
4.「Cafe Bleu」 : The Style Council
「おすまし顔の大本さんって、すげえイケメンじゃないですか。俺にとって『イケメンのアーティスト』って若い頃のポール・ウェラーのイメージなんですよね。だから、のっちメインとなると、必然的にこうなる。
多分、俺、女として見ていませんね。」
元ネタになったのはStyle Councilのファースト・フル・アルバム「Cafe Bleu」。このアルバムは当時としては時代を先取りし過ぎた感のある音でした。ジャズやソウルを基調としてカフェやラウンジを意識したお洒落なサウンド。時代はちょうどバブル期の入り口?
当時は未だ無名だったトレーシー・ソーン(Everything But The Girl)をヴォーカルに起用したりと、史料としても重要な名盤ですね。
The Style Council - The Paris Match -
5.「Confesstions of A Pop Group」 : The Style Council
「『The Perfume Council』ってのが自分でも気に入ってしまったので、もう少しやってみようかと思って。
でも『ポップグループの告白』っても、例のロック雑誌インタビューを重ねているわけでは有りませんからね。違いますよ。」
元ネタになったアルバム「Confesstions of A Pop Group」はスタカンのラストアルバムであるが、駄作と酷評された問題作。私はそんなに酷いとは思わなかったけど。ただ、ポール・ウェラーもやりたい事が無くなってモチベーションが上がらないんだろうな、とは感じた。
The Style Council - Confessions of a pop group -
6.「In The City」 : The Jam
「スタカン行ったらジャムもやらないと収まりが悪いじゃないですか。」
って、それだけの事? はっきり言って駄作だな、このネタ。
元ネタはThe Jamのデビュー盤「In The City」ですね。ポール・ウェラーは当時18歳だよ。The Jamが居なかったらミッシェルも居なかっただろうな。それ位に重要なバンドだった。
私はThe Jamのデビュー当時は、彼等を他のロンドン系パンクバンドと一緒くたに見ていた節があって、素通りしていましたね。聴き始めたのは解散してからだものな。乗り遅れはこの頃から既に始まっていましたね。
The Jam- In The City -
7.「Compact SNAP!」 : The Jam
「『Compact Snap 』と『Complete Best』って何となく似ているよねw」
まあ、そんな所だろうと思った(笑)。
元ネタはThe Jamのベスト盤「Compact SNAP!」。コレは元々はLP2枚組みで出ていた「SNAP!」を、その後CD収録用にトラックリストを組み直して再編集したもの。
The Jamの入門用として最適なので、この頃のネオモッズムーヴメントに興味の有る方は是非。
The Jam - Smithers Jones -
8.「Look Around」 : Sergio Mendes & Brasil '66
「樫野さんって、ぱっつん前髪にしてから、なんか60年代のモードなイメージがするんですよね。だから、60年代当時にキャッチーだったセルジオ・メンデスのポップなラテン・サウンドやバート・バカラックのお洒落でキュートなポップスと、ビジュアルイメージ上の相性が良いのではないかと。まあ、どうしようもない妄想ですけどねw
それと、あれですよ。元ネタのアートワークはアルバムタイトルとの関連が良く判らないのね。それに比べたら樫野さんがカメラのファインダーを覗き込んでいる絵の方が、『いろいろと見て回ろう』って言うアルバムタイトルっぽいじゃん。」
自画自賛ですね。困りましたね。多分、そう言う意味とは違うと思うのですがねw
元ネタはSergio Mendes & Brasil '66のアルバム「Look Around」です。Sergio Mendesと言えば、Mas Que Nadaがあまりにも有名ですけど、このアルバムに収録されているビートルズの『With a Little Help from My Friends』、マルコス・ヴァーリの『Batucada』、バート・バカラック作の『Look of Love』など、カヴァーも秀逸ですね。
Sergio Mendes and Brasil '66 - Look of Love -
追記:
某氏は、他にも色々とプランが有るらしいのですが、派手にやると怒られるので当面様子見だそうです。
それと、「何でかしゆかの画像だとあんなに喰い付きが良いんだ?」とも言っていました。
Tumblrユーザーには樫野さんファンが多いのかしら。
アート仲間である「絵描き人」チャック氏が主催する新潟市江南区(旧亀田町)のギャラリー「gt.moo gallery(ゲット・ムー・ギャラリー)」にライブを観に行って来ました。
全く以って出不精で引き篭もりの在宅派なもので、ライブは夏のPerfume以来2本目で御座います。
一度観たかったMONOEYEが出演するってのと、ギャラリーオーナー自らのお誘い故の参戦です。
1.FORT WAYNE
先ずはFORT WAYNE。音響系女子from青森。
映像と打ち込みトラックをシンクロさせた1人シューゲイザー・エレクトロニカ。淡々とした地味目(ごめん。でも、なかなかの美人)なステージングでギャラリーというアート空間にマッチした趣。
http://www.fortwayne.jp/
http://www.myspace.com/fortwaynesound
2.MONOEYE
続いて地元新潟を拠点に活躍するジャムバンド、MONOEYE。
ジャズ、ファンクを基調としたイイ感じのグルーヴ。何だろ、彼等の演奏する姿を見ていて感じたのだが、これって「ガンダム世代のジャズ」なんだろうな。モノアイなだけに? うん、そういう事。
ダンスツールとしてのジャズに「クールなスタイリッシュさ」を求めたのがquasimodeだとすれば、MONOEYEはジャズの理論や様式などに囚われずに、身体を揺らすための「グルーヴ」を追求しているかの様に思えた。
テンポの速い4ビートとアフロ・キューバンにワウギターとパーカッションが絡み、ループするテーマと渾然一体となるリズムが否応なしにレイヴな感覚を味あわせてくれる。なかなか良いものを見せて貰った。
ちなみに、私はギャラリーオーナーのチャック氏が用意してくれたVIP席(笑)でワインを飲みながら鑑賞していたんだけど、MONOEYEは鑑賞するバンドではなく体験するバンドだ。聴き方を間違えた。若い女の子達に混じってダンスフロアと化したギャラリーの一角で揺れて居ればよかったなあ。
http://ameblo.jp/monoeye
http://www.myspace.com/monoeye
3.+/- (Plus Minus)
New Yorkから来たUSインディなポップバンド。全国ツアー中。
ドラム、ベース、ギターのトリオ編成。打ち込みのトラックにタイトなビートを合わせて可愛らしく歌い上げる。
当然初聴きで、英語で何を歌っているのか良く判らないんだけど、草食系で乙女男子な感じがした。
誤認だと思うので誰か訂正してくださいw
(トリなのにアンコールを要求しなかった無粋で不慣れな新潟県人を代表して、ここにお詫び申し上げます。
申し訳御座いませんでした。)
http://www.myspace.com/plusminusband
monoeye live@nagoya DOXY 2009-04-12
+/- (Plus Minus) - Steal the Blueprints -
今年も残すところ、あと1ヶ月なの?
毎度メモです。
CD :
「I Got Rhythm?」 : 大橋トリオ (*1)
「Prelude」 : Eumir Deodato (*2)
「Deodato 2」 : Eumir Deodato (*2)
「Angel Road」 : Robert Manos (*3)
「Them Crooked Vultures」 : Them Crooked Vultures (*4)
「Swimming Dancing」 : SAWA (*5)
「Dancing On The Fire」 : Superfly (*6)
DL :
「Move On - Original Mix」(track) : Seba & Paradox feat, Robert Manos (*7)
「Heaven Sent - Original Mix」(track) : Seba feat, Robert Manos (*7)
「Space & Time - Original Mix」(track) : Seba feat, Robert Manos (*7)
「Downpipe - Original Club Mix」(track) : D.Ramirez, Mark Knight & Underworld (*8)
Rental :
「Tower of Power」 : Tower of Power (*9)
「Thank You For Being A Friend」 : Curly Giraffe (*10)
「くるり鶏びゅ~と」 : Various Artists (*11)
解説 :
(*1) CD屋が売りたい音楽が一般のリスナーが聴きたい音楽とは限らないという典型だが、大橋トリオは凄い。
だって地元のTSUTAYA(レンタル)でも専用コーナーを設けて全リリース音源をプッシュ中だよ。ちなみに土岐麻子も専用ポップと共に紹介されているけど、「WEEKEND SHUFFLE」しか置いてねえの。扱い酷い。
だからTSUTAYAは品揃えを何とかしろと何度言ったら(ry あ、レーベル側の問題か。
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/433/
(*2) 今月の過去音源補完活動70年代編その1。
最近は小中学生の頃に聴いた憶えのある音源を補完しているんだけど、Deodatoは小学5、6年生くらいにオールナイトニッポンでよく掛かっていたのを思い出して懐かしくなって購入。「ツァラトゥストラはかく語りき」とか「ラプソディ・イン・ブルー」とか。自分の記憶が無くなる前に「聴いていた」という足跡を残しておきたくてね。もう爺さんなので。
一応解説しておくと、Eumir Deodatoは70年代前半の「フュージョン」という言葉さえない時代に、ジャズ、ファンク、ラテン、そしてクラシックをも超越してジャンルの垣根を飛び越え「クロスオーバー」させた先駆者として知られている。
(*3) Robert Manosの様に、テクノ、ハウス、ドラムンなどのダンスミュージックの側から愛される大人の男性ボーカリストって日本にはあんまし居ない気がする。日本だと歌が上手いってだけでみんなR&B歌手になるし。A.O.R.という切り口だと居るんだけどなあ。
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/435/
(*4) 今年は多くの偉大なミュージシャンが鬼籍に入った年だったが、コレは多分、そんな悲しみを吹っ飛ばしてくれるほどの痛快かつ最大の事件。
フー・ファイターズのデイヴ・グロールとクィーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョッシュ・オムは分かる。
って、ソコにツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズが居るって40代以上のロック好きには堪らんだろ。
デイヴ・グロールはドラムを叩いている姿が一番絵になる。
(*5) 前作をさんざんDisったSAWAですが、今作は圧倒的にイイじゃないですか。
正直言って「大沢伸一風J-Electro」ってのが大の苦手で、タイトル曲もそんな曲調なんで好みじゃないんですが、このくらい賑やかなトラックの方が彼女に合っている様な気がします。優等生過ぎたんですよ、前作は。
カップリングのリミックス「World-Wide Tea Party -Kentaro Takizawa BIG ROOM Remix-」がプログレッシブハウスしていて、フロアでのハピネス感炸裂なのでツボです。
(*6) ベストヒットUSA(適当・笑)なタイトル曲「Dancing On The Fire」は前作同様のダンスチューン。
Superflyのシングルを購入する目的の大半が越智志帆による洋楽カヴァー目当てだったりするんだけど、今回のカップリングはキャロル・キングの名曲「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」。今の彼女の精一杯を感じ取れるが、5年後、10年後に再度歌い直してみて欲しい。良い曲なので。
(*7) Robert Manosがらみでドラムンのアーティスト「Seba」関連の音源を幾つかDL。Sebaの作り出す硬質かつ無機質で冷たいトラックに絶妙にマッチするRobert Manosの声質。ある意味で奇跡。
(*8) Underworld関連なの? DLしたっきりでまだ良く聴いていない(苦)。
(*9) 今月の過去音源補完活動70年代編その2。
(*10) そう言えばGREAT3ってどうしてんだ?
(*11) 参加アーティストの対象への愛や関わり方、そして表現者として自身のアイデンティティが感じられるか。と言う点で、これは良いトリビュート盤であると思います。奥田民生と高野寛だけでも十分聴く価値あり。TSUTAYAでレンタル出来るんだよ。普段はくるりを聴かない人も含めて、みんな聴けば良いと思う。
参考資料 :
Them Crooked Vultures - New Fang -
奥田民生 - ばらの花 (くるり鶏びゅ~と) -
SAWA - Swimming Dancing -
Superfly - Dancing On The Fire -
Seba & Paradox feat.Robert Manos - Move On -
Eumir Deodato - Also Sprach Zarathustra -
今日のエントリは、私が最近気になっているタンザニア出身(?:未確認)の男性ボーカリストRobert Manosのアルバム「Angel Road」です。
私がTerry Lee Brown Juniorにハマるきっかけになった「Wait」で印象的な歌声を聴かせてくれたのがRobert Manosです。彼の歌声に魅せられて以来Beatport等で音源探索を続けていたのですが、昨年アルバムが発売されている事を知りCDを仕入れました。
A.O.R.と言う言葉を知っている世代向けの、大人のエレクトリック・ポップ。
「アダルト・オリエンテッド・エレクトロニカ」
敢えて言うなら、こんな感じですね。
Robert Manos
- Mole Listening (http://www.mole.de/eng/Releases/release2.php?kid=mole082-2)
- MySpace (http://www.myspace.com/robertmanos)
Robert Manos - nobody -
Robert Manos - First Born Love -
「Angel Road」 : Robert Manos (->Amazon.co.jp) (->iTunes) |
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Track List |
低く垂れ込めた雲と延々と広がる真っ白な雪の地平。目を閉じると瞼の裏に広がるモノクロームの世界。
一切の感情を排除したかのような冷たいバックトラックに載せた彼の少しばかりハスキーでドライな声質は、凍て付いた氷の世界さえ連想させますが、歌い方が実にエレガントで柔らかく、独特の空気感で包み込んでくれます。音数は少ないながらも奥行きが深く丁寧に作られたトラックと、心地良い彼の歌声を是非聴いてみてください。上質なチルアウト・サウンドに仕上がっていると思います。
Robert Manosは自身のリーダーアルバムの他にも、ドラムンのアーティスト「SEBA」の作品にヴォーカリストとして参加しているトラックが有るのですが、こちらもお奨め。単品でBeatportでDLしたりしているのですが、アルバムを探してみようかと思います。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。