自分でも気付かないうちに一回りしている事は有るね。
最近Beatportで音源をダウンロードする機会が増えているのですが、Beatportのユーザになるとフリーでダウンロードできる幾つかのプロモーション音源があります。その中にDJ Sodeyamaの「Say feat Shigeo and Saori - Original Mix」を発見しました。
ダークで内省的で、外へ向かわずに内へ内へと精神世界にダイブするような感覚の音と、絶望的に暗かった頃の高橋ユキヒロを彷彿させる湿った感じの男性ボーカル。
ハマりましたね。
で、「Say ...」がすっかり気に入って、DJ Sodeyamaで検索をかけたんですよ。なるほど、昨年リリースされたアルバム「Dual」の収録曲だったのですね。で、何気にアルバムのジャケットを確認したら、そこに描かれたゴシックっぽい感じのイラスト(*1)に見覚えがあったんです。そうでした、昨年のリリース時に新潟市内のCD屋で試聴していたことを思い出しました。
その当時はDefectedやKING STREET系の直球なハウスばかりを追いかけていて、ミニマルやテックハウスに疎かったため、「なんかピンと来ないな」って素通りしていたんですね。今回、Beatportで「Dual」を改めて試聴したら激ハマりでした。この1年でかなり嗜好に変化が見られます。1年掛かってようやく追いついたって感じです。
「Dual」 : DJ Sodeyama (->@TOWER.JP) (->Cisco Records) |
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DJ Sodeyama MySpace
そう言えば、DJ Sodeyamaは元気ロケッツファンには「Breeze」や「Smile」のリミックスでお馴染みですね。
原曲を切り刻んでテックハウスに再構築したBreezeや、地を這うようなダークトラックで笑えない(笑)Smileとか。多分、この人も変態だと思う。
う~ん、この暗ーい感じ。今回は誰か釣れるかなあw。こんなダウナーな音楽にハマるのは俺くらいかなぁ。
(BGM 「Say feat Shigeo and Saori - Original Mix」 : DJ Sodeyama)
注釈:
(*1)アートワークはSHOHEI (http://www.hakuchi.jp/)による。DUALのジャケットイラストはコレ。
今日のエントリは今年の1月に発売されたJustus Kohnckeのアルバム「Safe And Sound」からアナログカットされた「Yacht」です。
ヘビロテしてます。あまりにも良かったので、デジタルで取り込んでiTunesで聴いています。
ここ暫く、80年代特集でも取り上げたGrace Jonesの「Slave to the Rhythm」のハウスMIXを探しているのですが、なかなか良い物に出逢えませんでした。
そんな時にこの「Yacht」を発見。コレは「Slave to the Rhythm」のリミックスでもなんでもないんですが、「Slave to the Rhythm」の印象的なフレーズを引用したテックハウスなトラックです。電グルのShangri-Laにおける「Spring Rain」的な使用法。
タイトなリズムトラックの上にぐるんぐるん音が回ったり、跳ねたり。長いブレイクと焦らしまくる展開。上げそうでアゲナイ厭らしさ(笑)。
このカッコよさは絶品。大箱で爆音で聴いてみたい。
「Safe And Sound - Vinyl Volume One」 : Justus Kohncke (->CISCO RECORDS) |
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1.Yacht |
ところで、Justus Kohnckeって誰? ドイツのテクノ系レーベルKOMPAKTを代表するディスコテッカーだそうです。知りませんでした。
って言いながら1年前にこんな頓珍漢なエントリを上げてましたね。そういえば、ここで紹介してましたわ。
昨年「HELLO KOMPAKT」を聴いた時には、テックハウスやミニマルハウスにさほど興味が無かったので、「なるほどね~」って感じで参考資料的な聴き方しか出来なかったのですが、今年に入ってテックハウス系を結構漁るようになってきて、KOMPAKTの音源も何枚か入手してます。
(BGM 「Yacht」 : Justus Kohncke)
さて、オッサンが世の40代に最新のガールズポップでもお奨めしてみるかのぅ。
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こんにちわ。マーティ・フリードマンと生年月日が全く同じLSTDです。ちなみにホアン・アトキンスとは1日違いです。ええ、オッサンです。
さて、御同輩の皆さん、普段どんな音楽を聴かれてます? 青春時代の名残でサザンとか渡辺美里とか継続中ですか? そうですか。
アタシは現在継続中の人達は居ないなあ。ポリスとかThe JAMやスタイルカウンシルとか好きだったのにスティングもポール・ウェラーも今では聴いていないし。あんなに憧れたクラプトンもジェフ・ベックもCharとかも最新のリリースには全く興味がないなあ。
20年来とか30年来のファンですって言っても、最近の音源を聴くでもなく、昔の音源を引っ張り出してきて懐かしむだけの気持ち悪いオヤジになっちゃったなあ。やだなあ。
さて、最近、ふとしたきっかけで冨田ラボの「耐え難くも甘い季節 feat. 畠山美由紀」をラジオで聴いて、なんかアタシら70年代~80年代の音楽をリアルタイムで体験してきたオヤジ世代に妙にアピる感じの曲調に敏感に反応してしまいまして。気になってしょうがないので、冨田ラボについて調べてみたのですね。そしたらアタシが普段良く聴くキリンジのプロデューサーだったのねって、全くもって恥ずかしながら気付いていませんでしたって言うお話でして。
なんだろ、70年代のウエストコーストサウンドなどの物凄く良質なアメリカンポップをジャズやフュージョンを経由してJ-POPに持ってきたみたいな、その当時をリアルタイムで経験している世代なので、まんまツボな音使いに見事にハマってしまったんですよね。まさにアダルトコンテンポラリーな感じ。ってかキリンジが好きな理由って正にコレだったんだなって再確認したとも言えるね。
冨田恵一もアタシと同い年(62年生まれ)ですわ。
(参考資料 : http://www.youtube.com/watch?v=6x7SEX1xmY8)
で、その冨田ラボこと「冨田恵一」の仕事に興味が涌いて、いろいろと調べて回っていたら、稲森寿世の「GIRLS STYLE」を発見しました。
冨田恵一の音セカイが、自身の体験してきた音楽のエッセンスをベースに作り上げられたものだとしたら、同世代の40代オヤジがハマる要素があるかもしれないって事で、以前のエントリでも紹介済みではありますが、今回はヘビロテのカテゴリで改めてまとめておきます。
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実はここ数日間、稲森寿世のハマり具合と言ったら自分でも可笑しくてw。ある種の中毒症状にも似て、これは昨年の今頃にPerfumeの「コンピューター・シティ」と「エレクトロ・ワールド」をYahoo動画で毎日の様に眺めていた状況に似ているなあと。
Perfumeファンで「capsule→中田ヤスタカ→Perfume」の順で辿り着いた人は多いと思います。アタシの場合は直接Perfumeへ向かったので、中田仕事のリサーチは完全に後追いでした。なので、サウンドプロデューサー繋がりでアイドルポップの類に興味が涌くのは今回の冨田恵一がおそらく初めてですね。
「GIRLS STYLE」の何処に惹かれたかと言うと、ズバリ音ですね。これって、ドラムンですよね。速いBPM、せわしなく鳴るドラム、モコモコとうねりながら走るベース。厳密に言えばビバップっぽくランニングするベースのスタイルがそのまんまジャズなんで、もはやジャズンベースと呼べるかもしれないけど。
好きなんですよね、こんな感じの音が。
そもそもクールなトラックに女の子の歌声が乗っているっていう図式が完全にツボで、アタシ的には大場久美子の時代からの拘りでもありますね。
この曲を初聴した感想は「ズルイなあ」でしたね。卑怯ですよ、このトラックは。リズムトラックだけ聴くとジャジーでクールなドラムンテイストなのに、そこに温かみのあるエレピとギターの音を乗せて、さらにピコピコシンセをちりばめてスイートなストリングスを被せて味付けをして、良質なガールズポップに仕上げているんだから。音的にはドラムンをベースにジャズフュージョンとビバップとテクノポップをミクスチャーした感じで、これって全てが今の40代が体験してきた音楽のエッセンスだし。で、そんな音に乗るのが16歳の女の子のキューティボイスっすよ。ヤラレタなって。
それと、この曲のポイントはストリングスだと思うのですね。なんだろうな、ストリングスってクラシカルでコンサバティブでエレガントな印象があるでしょ。跳ねる感じのトラックと女の子の歌声だけだと、やんちゃな女の子がちょっと背伸びしているだけっていう感じがするけど、ストリングスのアンサンブルが入る事によって、イイ大人が「無邪気なギャルを洗練されたレディに変身させる」っていうMy Fair Lady的な印象がしてくるのね。深読みしすぎだけど、そこが良いのよ。いや~相変わらずキモイなオレw
「GIRLS STYLE」 : 稲森寿世 : (->@TOWER.JP) - (-> iTunes) |
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<CD> |
いつかのエントリのmonch71さんへのコメントレスで、「アタシが今一番観てみたいのは、ドラムンベースで歌って踊るアイドル」って書いていたのを思い出した。でもその時は、London Elektricityみたいなソリッドで渋いイメージを想像して書いたんだけど、稲森寿世の「GIRLS STYLE」を聴いた時に、こんなドラムンなトラックでも正統派のガールズポップが成り立つんだって事がもう目から鱗で、体が震えたのよ。
今までこんなのを聴いた事が無かったからね。
ただ、稲森寿世はビジュアルイメージで損をしているなあ。モデル系ってのを全面に押し出しているから、CDパッケージ等のビジュアルがクールなイメージが強くて、見た目があんまり可愛くないんだよね。取っ付きにくいっていうか。「GIRLS STYLE」のPVのオリジナル版はあんまりだな。彼女のキュートな面が全く生かされていないと思うな。
なので、PVをご覧になるのなら「GIRLS STYLE ~SHIBUYA GIRLS VERSION~」の方を強くお奨めする。
ってか、めっちゃ可愛いのよコレが。
「GIRLS STYLE ~SHIBUYA GIRLS VERSION~」
こんなイメージで各種パッケージを展開すれば良いのにと思うね。もったいないなー。
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さて、カップリングの「ジェニーはご機嫌ななめ」についても書いておく。
ジューシーフルーツをリアルタイムで体験している世代なので、この曲についてもそれなりに思い入れがある。
実はこの曲、アタシにとっては「なんなんだよ、この女!」ってイラつく曲なんです。小悪魔的な存在に振り回されて、ただ疲れるだけってイメージ。この曲をリアルタイムで聴いていた当時、現実世界でも小悪魔的な女の子に振り回される純朴な高校生だったので、「抱き合って眠るの」ってフレーズを聴くたびにイラついた。ものごっつ悶々としながら、さまざまな妄想で頭の中がいっぱいになりながらもイラついた。
~その気も無いくせになんだよ。~
Perfumeの「ジェニーはご機嫌ななめ」って、子供が無理やり歌わされているって感じがして(*1)、まあ、聴いていて特にどうのって感情は涌かない。ってか涌いてどうする(笑)。でも、稲森寿世の歌うジェニーはまんまジェニーだよ。イラつく感じを思い出したね。16歳の女の子に振り回されてみたいとは思わないけど。だいたいお父さん世代だし(笑)
ちなみに、この「ジェニーはご機嫌ななめ」は野崎良太(Jazztronik)が絡んでいます。
けっこうイイ感じの大人のテクノポップってテイストで、ここでもある種「大人が手懐けたろか?」なMy Fair Lady的雰囲気がおつな味わいです。
(BGM 「GIRLS STYLE」 : 稲森寿世)
注釈:
(*1)レコーディング当時の年齢からすれば当然。でも、インディーズ期の楽曲がライブで軒並み切り捨てられて行く中で、今後もこの曲を演目として取り入れるつもりなら、次回のアルバムあたりで「ジェニーはご機嫌ななめ ver.2009」って感じでレコーディングし直した方が良いと思う。だって、小悪魔キャラ全開の樫野さんに振り回されてみたいだろ? みんなw。
「で、かしゆかはどうだった、かしゆかは?」
久々にヘビロテのカテゴリでエントリを上げてみた。
今日取り上げるのはMarco Bailey & Tom Hadesの「Smooth Driver (Danny Howells & Dick Trevor Mix)」
この曲は昨年に一番ハマったMIX-CDであるHernan Cattaneoの「Sequential Vol 2」(← 音が出ます!)のCD-1ラストを飾るトラック。
一言で言うなら、「これぞプログレッシブ・ハウス」って感じですかね。
空間的な広がりを感じさせるウワモノとしっかりとしたボトム。特徴的なベースラインと印象的なリフ。そして、じわじわと上げて行く構成。もうね、気持ち良いのよこれが。
試聴はMarco BaileyでもTom Hadesでもなく、MIXを手がけたDanny HowellsのMySpaceで聴けます。(フルです)
この楽曲自体はリリースから1年経過しているわけですが、いまさらヘビロテしているのもアタシらしいなw
実は初めてこのトラックを聴いた時にDJネタ(別に何処で回すって予定も無いのだけど)として欲しいなと思って、アナログ盤を探したのですが見つからずに諦めていたのですね。それが、最近、Beatportで音源をダウンロード購入する機会が増えちゃって(ダウンロードって手軽だし安いから)、その流れで以前にアナログ盤を探したのに見つけられなかった音源のファイルがあるかなと検索してみたら有るじゃないですか。
買えってことですか。はい、$1.49でお買い上げ。
それ以来ず~っとiTunesで聴いたり、CD-Rに焼いてCDJで回してみたりしていたのですが、、、、。
アナログ盤が先月に再発されていました(爆)。
Smooth Driver : Marco Bailey & Tom Hades (->CISCO RECORDS) |
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1. Original Mix |
(BGM 「Smooth Driver (Danny Howells & Dick Trevor Mix)」 : Marco Bailey & Tom Hades)
こんにちわ。世間から最低でも1年(いや2年か?)は出遅れているLSTDです。
最初に謝っておきますが、私はこうして音楽好きを名乗り音楽ブログを立ち上げているにもかかわらず、表面ツラをさらっと舐めたくらいで解った気になっている非常に底の浅い人間です。
ぶっちゃけて言います。正直、ドラムンベースとジャングルの違いが解りません。(誰か詳しく解説してください)
今回のエントリはドラムンベースにカテゴライズされる音楽を取り上げたつもりになっているのですが、私がドラムンベースだと思い込んで聴いていた楽曲が実はジャングルだったとか、またはその逆とか、そんな恥ずかしい事を書いている可能性が非常に高いです。スミマセン、大目に見てやってください。何か指摘事項がございましたらお気軽にコメントをどうぞ。
今から10年ほど前。ドラムンベースにかなり傾倒していた時期がありました。
ドラムンベースにハマったきっかけはRam Jam Worldのアルバム「rough and ready(*1)」です。FMでそのアルバムに収録されているsearchin'を聴いて「おおー、かっけー」って感じで釘付け状態になってしまい、アルバムを即買いしました。しばらくは毎日のように「rough and ready」をヘビロテしていたのですが、ふとしたきっかけ(*2)で深みに嵌り、GoldieやAdam FのCDを買ったり、ネット上でRoni Size周辺のMP3ファイルを漁ったりするようになっていました。ただ、それまでに集めた手持ちの音源だけで十分満足してしまって、それ以上に世界を拡げる努力もせず、気がついたら自分のなかでブームが終焉を向かえていました。
結局、CD枚数もたいした数を残せないまま、音源達はCDラックの奥に追いやられて10年の歳月が過ぎていました。
そんな感じでドラムンベース的な音からしばらく遠ざかっていたのですが、昨年からまた徐々に耳にする機会が増えています。
例えば、4Heroの6年ぶりのアルバム「Play With The Changes」に収録されているBed Of Rosesとか、Perfumeネタ検索の過程で見つけた寺田創一による「エレクトロ・ワールド 癒しversion」とか、Tomomi Ukumori音源を検索中に発見した「Goodbye Japan」とか。
こうして久しぶりにドラムンベースを聴いていたら俄かに自分の中でリバイバルしてきて、ラックの奥からCDを引っ張り出してiTunesに取り込んだり、CDJでMIXして遊んだりして盛り上がっていたら、スカパー(M-ONだったかな)でLondon Elektricityの「Remember the Future」のライブ映像を観てしまったんです。エッジの効いたリズムとジャジーなエレピの音とクールなボーカルにやられて、「うおう! これは!」って。
で、即行iTunes Storeで検索したのが運の尽き。
だって、あるんだもん。
London Elektricity: The Greatest Hits (-> iTunes) |
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01.Rewind (Acoustic Edit) |
もう、ここ数週間はずっと「Remember the Future」が頭の中で鳴っていますね。私が観たRemember the Futureのライブ映像を貼ってやろうと思ったのですが、Youtubeで探せませんでした。なんで試聴はiTunes Storeでどうぞ。
(Youtubeで検索してみたらこんなのしかなくって。見るとがっかりするよ。別な意味で面白いけど。)
ドラムンベースの面白さってBPM160以上の高速ピッチでタテノリしながら、同時にBPM80でヨコにもノレるっていう不思議さにあるかな。それとクールな疾走感。狂った様に跳ねるリズムとゆっくりとうねるベースの対比も面白い。
あぁ、やっぱドラムン、良いなあ。
(BGM 「Remember the Future」 : London Elektricity)
注釈:
(*1) 名盤。m-flo以前の無名時代のLISAが参加しています。
(*2) ユースケ・サンタマリアが司会をやっていたスペシャの番組で、田島貴男がドラムン・ヲタ振りを発揮していたのに影響されました。その番組でGoldieの「Timeless」のPVを観て一気にハマった。
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困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。