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独り言だったり妄想だったり。 単なるメモだったり、、、。 by LSTD
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先日のエントリ「Something Electronic : CHERRYBOY FUNCTION」で、90年代の終わりから21世紀にかけての「あの頃」の音が懐かしいなあって思って、当時ハマッていた曲をYouTubeから探してきました。
その頃よく聴いていた曲は、ハイスタやハイスタとか、たまにハイスタも。ってハイスタばっかじゃん。それじゃお話にならないので、ハイスタ以外で好きだった曲を並べてみました。まさにエレクトロおやじの構成要素ですね。四つ打ちよりブレイクビーツがメインだった。実際のところ、クラブイベントにかかわり始めた2000年くらいまでは、ハウスやテクノはそんなに興味が無かったのね。(*1)

さて、今回上げるのは1997~2001までのクリップです。
現在20歳の人は10年前は小学生だよね。10年前の事は懐かしいを通り越して、遠い過去の思い出なんだろうな。俺の10年前はオヤジ予備軍な30代だもんな。10代の子達が懐かしいと感じる閾値は何年前からだろう?

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The Chemical Brothers - Block Rockin Beats (1997)

ケミカルの楽曲で一番好き。ドラマの設定が良く解らんが、なんやヤバそうな雰囲気。

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The Chemical Brothers - Elektrobank (1997)

「絶対負けないンだから!!」的な体操少女のスポ根ドラマ。
ケミカルの2人はどうしてもPVに登場したいらしい。

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Boom Boom Satellites - Push Eject (1998)

このPVを初めて見た当初は、登場する赤いスポーツカーはフェラーリ・デイトナだと思い込んでいたが良く見たら違った。「ALPINE A310」かな?。旧車好きには堪らない。
ちなみにこの曲が収められたアルバム「Out Loud」のジャケットには「Alpine A110」が写っている。

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Daft Punk - Revolution 909 (1998)

今日の「おいしいレシピ」は、ポモドーロの作り方です。

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Fatboy Slim - Praise You(1999)

最高にクールなダンスチームの超絶パフォーマンスを堪能しよう。

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Asian Dub Foundation - Real Great Britain (2000)

サッカーしようぜ!

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Bentley Rhythm Ace - Theme From Gutbuster (2000)

イヌイットのおっさんのノリノリダンス。
Bentley Rhythm Aceはフジロックで初めてステージを観て、会場でCDを買ってしまった。

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Modjo - Chillin (2001)

Modjo杯争奪チキチキボーリング大会。勝負だ!
 ローラースケートを履いた勝利の女神にマジ惚れしたのね、私ったら。

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以上。

きりが無いからね、今日はこのくらいにしておく。


(BGM:特になし。強いて上げれば「Chillin」:Modjo)




注釈:
(*1) 私のテクノの原点はKen Ishiiの「Extra」です。当時読んでいたMAC専門誌(MACLIFE)のCD-ROMにビデオクリップのダイジェストが収録されていたのを観て興味を持ったのが最初。でも、その頃はテクノに傾倒する事は無かったなあ。
VJを始めた2000年の話はまた別の機会に。

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「Ueda-cho」って何?

とりあえず、置いといて、

Perfumeが福山先輩の人気ラジオに初出演(ナタリー) http://natalie.mu/news/show/id/4031

とうとう事務所の大御所「福山雅治」にたどり着きましたね。
Perfumeが奇跡を起こすまで待つ事が出来たアミューズの体力。それは福山雅治とサザン(桑田)の稼ぎによるものです。3人とも失礼の無い様にね。それとファンのみんなも福山雅治に礼を言おう。
「福山さん、稼いでくれて有難うございます。」
そう言えば、「あんた福山雅治の嫁になりなさい」と母親に言われている西脇さんが福山雅治とどう絡むか注目ですね。それと、樫野さんは写真家でもある福山雅治からアドバイスを得られると良いね。




* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

で、本日の本題に入る。

写真家でもある福山雅治。彼が写真家として影響を受けた人物の名前は福山雅治ファンなら知っていると思う。私はどちらかと言うと福山ファンではなく、「その人物」のファンである。
その人物とは「植田正治(1913 - 2000)」である。生まれ故郷の鳥取を拠点に活躍した、日本を代表する写真作家だ。
今日は音楽の話題から離れて、私の好きな写真家「植田正治」を紹介したい。


植田正治の作品でよく知られているのは、鳥取の砂丘を舞台にした演出写真だ。私が植田正治に興味を持ち、同時に多くの影響を受けたのもその砂丘の作品群である。最初に目にしたのは1983年頃。BIGIのカタログか広告写真だったと思う。砂丘の上で繰り広げられるモード写真で、奇抜な人物配置や構図の面白さと、独自の味わいを持つモノトーンの世界に魅了された。

 砂丘モード (1983)

 砂丘モード (1983)



その後、植田正治の過去の作品をチェックしながら衝撃を受けた。それは、1940年(昭和15年)の時点で、80年代に撮られた作品に通じる、その奇抜で極めてモダンな構図の写真を作品として発表していたという事だ。

 少女四態 (1939)



植田正治の砂丘を題材にした作品群で私が一番好きなのは、終戦後の安堵感が現れている昭和20年代の作品。モダンかつポップ。


























さて、このエントリのタイトル「Ueda-cho」とは「植田調」の事。フランスでは植田正治の作風を指す言葉として用いられている。
ちなみに、海外の雑誌での植田正治の紹介記事に「人里を遠く離れた砂丘の片隅にアトリエを構えて、モードを撮っている。」とされたそうだ。植田正治自身は鳥取県境港市でカメラ屋を経営し、「街の写真屋のオヤジさん」 が生業だった。作家活動においては完全なアマチュアリズムを貫いた人でもある。そのあたりも、植田正治に憧れた要因だった。


最近は写真を全く撮っていないが、植田正治に憧れていた当時はカメラを持って頻繁に新潟の海岸へ足を運んだ。新潟は鳥取と同様に海岸線に沿って砂丘地が広がる地域があるため、砂丘を舞台にして写真を撮る事が出来た。
ちなみに、以前のエントリ「Seventh Heaven」:Perfumeの冒頭のショートストーリーの書き出し部分は、その当時の思い出を基にしたフィクション(?)です。



よし、Perfumeから福山雅治を経由して植田正治へ行って、Perfumeに帰ってきたぞ。

 

植田正治写真美術館
http://www.japro.com/ueda/

HOMAGE ─オマージュ・植田正治に捧ぐ─
〈福山雅治・菊池武夫・堀内誠一〉
http://www.houki-town.jp/p/ueda/contents/homage/1/

(BGM : SEVENTH HEAVEN [Original Instrumental] : Perfume)

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このブログでもさんざん取り上げているので、新鮮味に欠けてしまった? そんな事は言わないで。
過去の音源をまとめた「CHERRYBOY FUNCTION EARLY WORKS 1999-2002」が11/24にリリースされるのでエントリを上げるなら今のうち。そこで今回ヘビロテで取り上げてリコメンドしておきます。

常にジャパニーズ・アンダーグラウンド・エレクトロなシーンにアンテナを向けている人なら、発売された5月の時点で既にチェック済みだと思いますが、Perfume繋がりでニコニコに上がっていたポリリズムとThe Endless Loversのマッシュアップ「The Endless Polyrhythm Lovers(KGS MUSHUP)」でCHERRYBOY FUNCTIONの音に初めて触れて気になってしまったアナタ。乗り遅れないように今がチャンス。是非お薦めします。ってかKGS(関西ガンジャ世代)氏thnx。また一つ新しい世界の扉が開いたよ。


さて、CHERRYBOY FUNCTIONのこのアルバムを聴いて感じたこと。

「懐かしさ」

Perfumeのメジャー以降の楽曲で「懐かしさ」を感じなかった私も、この「Something Electronic」では懐かしさを感じた。

なぜ「懐かしさ」を感じたのか。それは、90年代が終わりに近づき、新世紀へのカウントダウンが始まりかけた頃。みんながアホみたいに飛び跳ねて両手を上げて盛り上がっていたそのフロアで掛かっていた曲のような、そんな匂いを感じ取ったから。約10年前だよ。その頃テクノにはメロディーと展開があったし、曲調は今よりももっとアッパーで尖っていた。
今テクノっていうと、ミニマルとかクリックが主流で、自宅でリスニングしていてもちっとも上がらない。やっぱ田中フミヤとかJeff Millsに来て回してもらう? 「有り得ねーし。だったらクラブへ行けよ。」 ですよね。

今年、エレクトロ界最大のリリースだった(筈)の「Chemical Brothers :We Are The Night」や「Underworld : Oblivion with Bells」を聴いても以前ほどワクワクする事が出来なくなってしまい、自分でもどうしたものかと悩んでしまった。
ところが、この「CHERRYBOY FUNCTION : Something Electronic」は最初から最後まで全く飽きさせることもなく、時間の経過も忘れて一気に聴く事が出来た。完全にツボりましたね。

全体的な印象として音が明るいね。それもキラッキラな明るさではなく、様々な色のカラーボールが一気に弾ける感じ。イメージとしてはまさにコレだ。
http://www.bravia-advert.com/commercial/braviacommlow.html
でも明るさの中にも、どこか「ひねたシニカルさ」が感じられるからこそ、捻くれ者で天邪鬼な私にフィットしたのだろうな。


item276080p1.jpg

 「Something Electronic」 : CHERRYBOY FUNCTION

  1.Intro
  2.Galaxy Of Fake
  3.Compress
  4.Dull Boy
  5.Double Trouble
  6.Fogbound
  7.Trot
  8.Me & You
  9.Sunset Quantize
 10.Something Electronic
 11.City To City
 12.Fall Out
 13.The Endless Lovers(MC505 Ver.) 

ホントにハマってしまって、全曲ツボですね。
特に気に入った曲は
 ビッグビートで盛り上がったあの頃を思い出させる8
 スペイシー・エレクトロな10
 デトロイトチックな11
 切なくて甘いパーティアンセムな13


「Something Electronic」 : CHERRYBOY FUNCTION (=> @TOWER.JP)


 
ただ、致命傷が一つだけあって、「The Endless Lovers(MC505 Ver.)」の始まり部分を聴くと、西脇さんが「とてもだいじなー」と歌っている映像が目に浮かんでしまうのだ。これは間違いなく病気だと思う。




(本日のBGM:なぜか「ポリリズム」Perfume)

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「宇多丸×掟 25000字対談」を読みました。アイドルヲタのこゆいオッサン2人の濃密な対談は読み応えがありました。Perfumeへの愛に溢れる実に素晴らしい内容でした。PerfumeファンのtumblrではQuote祭り状態になっていますね。

それにしても掟ポルシェの受け答えが、あのキャラからして以外にも常識人だったので、なんか掟に対しての認識が、俺の中で変わった。これまでキワモノ的な見方しか出来なかった事を謝りたい。申し訳ないと。

今回のエントリでは、そんな掟ポルシェの対談内容から引用する形で、今ネット上でPerfumeに対して投げかけられる様々な否定的意見やツッコミに対して、回答を試みてみたいと思う。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

「ボーカルにエフェクト掛かっているやん。あれじゃ誰が歌っても一緒なんじゃないの?」と言う意見を良く聞きます。先ず、この件について掟氏はどのように答えてくれるでしょうか?


掟 Perfumeのボーカルって、AUTO TUNEっていうパソコンの録音ソフトの機能を使ってるんですよ。本来ズレた歌の音程を補正するための機能なんですが、それを過剰にかけると歌声がロボットが歌ってるように震えます。だれが歌っても同じに聞こえそうなもんですけど、実際にはそうじゃなくて、やっぱり地声の魅力という部分は最終的に残るんですよね。それが亜流みたいなものが出てきたときに、ちょっとわかった。
宇多丸×掟対談【第5章 魅力】
http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2007/10/post_e3cb.html


エフェクトが掛かったボーカルが受け入れられないと言う人は、おそらく「記号化されて代替が可能なアイドルなんて愛せないし、そもそもそんなのアイドルじゃない」と言うことなのでしょう。その気持ちは判ります。存在を特定できない相手を擬似恋愛の対象には出来ません。(*1)
確かに、メジャー以降のエレクトロ色が強い楽曲に関しては、そのエフェクトが掛かったボーカルトラックの印象により「あ~ちゃん、かしゆか、のっち」ではなく「Perfumeの中の人」が演っていると思われても仕方ない部分があるかも知れません。しかし、ファン暦の浅い私でも、~Complete Best~を繰り返し聞いたり、ニコニコ動画やYouTubeでライブ映像やトークなどの3人の動画を見たりしているうちに彼女達の声の判別が出来るようになりました。その結果、ボーカルエフェクトが地声の部分を壊していない事に気付いたし、エフェクトが単なる世界観の演出に過ない事が解りました。楽曲の中の3人の声から、彼女達それぞれの歌う姿を想像出来るようになった時、私の中であの3人組が「Perfumeの中の人」ではなく「あ~ちゃん、かしゆか、のっち」になりました。こうなると代替は不可能だ。っていうかありえない。(*2)
でも、これってPerfumeの楽曲に興味を持ってから早い段階でファンになったからこそ理解できた事なんですね。そもそも好きにならなかったら同じ楽曲を何十回と聴いていないでしょう。

掟 ボーカルのかわいさを売りにするのが、ある意味アイドルビジネスの本懐ともいえるじゃないですか。だけど、声にオートチューンかけて思い切りよく変調させちゃう。「ポリリズム」に至っては、サンプリングのような形でカットアップして聞かせてるっていう。反則だらけなんだけど、そこがまた痛快で。
宇多丸×掟対談【第7章 サウンド】
http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2007/10/post_2b84.html

最初聴いた時、その「アイドルポップなのになんでエフェクトが掛かっているの?」と言う部分は正直違和感がありました。自分の基準で描いていた従来のアイドルポップ像からかけ離れていたためです。逆にその部分こそがPerfumeに興味を持ったきっかけでもありました。「アイドルポップにオートチューンってどういうつもりだ?」ってね。
「アイドルなのに」っていう意外性というか「なんか変だぞ」っていう部分が面白いし、その部分を楽しんでいる人も大勢居るはずです。


掟 逆にね、例えば「Perfumeの音楽はクラブミュージックだ」と限定して売ってしまっていたとしたら、一般層が受け入れるのがけっこう大変だったりするもんですよ。オシャレなものをそのまま受け入れるのはスノッブな人間のやることだという思い込みがあるから、「オシャレでない俺がこんなオシャレなものを聴いていいんだろうか」みたいな状態も生まれる。だから、アイドルであることが、オシャレを薄めるための材料にもなっている。
宇多丸×掟対談【第5章 魅力】
http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2007/10/post_e3cb.html

ただ、ボーカルにエフェクトを掛けてしまう手法自体が、掟氏が言う「クラブミュージックだと限定」しているとも言えるのですが、どうでしょう。つまり、メジャー以降に関して言えば、Perfumeの楽曲の最大の特徴である「ボーカルエフェクト」を受け入れられるかどうかと言う所が、想像以上にPerfumeの世界へ繋がる扉の間口を狭くしていたのかも知れません。Perfumeは「生声至上主義」の人にとっては受け入れ難い存在であるのでしょう。そんな人達に対して「恫喝まがいなまでのプロパガンダ(*3)」はいけませんね。


* * * * * * * * * *

続いて「なんかさ、ルックス微妙じゃね? なんでそんな子達に熱上げてんの?」という意見もありますが、どうでしょう。


掟 単純な性欲の対象にしたいなら、今時アイドルである必要はないわけですよ。だからアイドルの歌も別に性を想起させなくていいし、その方が間口が広い。
宇多丸×掟対談【第6章 非擬似恋愛対象】
http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2007/10/post_1265.html

掟 女の子とのコミュニケーションのスタイルがすごく分化されてったひとつの結果なんでしょうね。例えばAVを見れば性欲が満たされる。グラビアアイドルみたいなものを見れば、かわいい女の子を見たいという欲求が満たされる。だけど、アイドルソングを聴くという上でどんな欲求を満たせばいいんだろうというのが、多分みんな見えてなかったと思うんです。それをやっと形にしてあげたというか。アイドルにまとわりついていた余計な要素を取り払ったあとで残ったものというんですかね、最終的に。それがPerfumeなんじゃないかなって気がしますね。
宇多丸×掟対談【第8章 奇跡】
http://blog.yomiuri.co.jp/popstyle/2007/10/post_3e50.html

ルックスに関しては、「そりゃあ趣味の問題っしょ」と言うしか有りませんね。確かにもっと可愛くて綺麗な女の子は沢山居ます。もっとも、私くらいの年齢になると、Perfumeの年代の女の子達は、ほぼ例外なく皆さんとても可愛らしく見えますけどね。ええ、とてもキラキラ眩しいです。狂おしいほどに。
可愛くて綺麗な女の子の3人組が見たければPabo(*4)を観ましょう。私はこの3人はその特異なキャラも含めて大好きです。Perfumeよりもフォトジェニックで目の保養になるでしょう。でも、それだけなんですよね。

たとえば、2chの某スレでは樫野さんの制コレ時代の水着写真が黒歴史として扱われていますね。本来、アイドルの水着写真なんてモノはお宝画像として重宝されるべき存在だと思うのですが、Perfumeの場合は何故触れてはいけない過去なのでしょうか? これはファン自身がPerfumeを性的な対象として扱う事に拒否反応を示していると言う事なのではないでしょうか。 ファンはそういった性的なものとは違う、何か別なものを求めているのかもしれません。(*5)
私はPerfumeファン初心者として、彼女達に何を求めているのだろう。
3人が醸し出す「磁場」から発せられる「この上ない多幸感」でしょうか。


* * * * * * * * * *

最後に「なんで口パクなの?」という意見も良く聞きます。これについては今回の宇多丸×掟対談では特に触れられていないため、私自身の分析で回答を試みたいと思います。

中田ヤスタカ氏は「Remix」誌のインタビューで「楽曲の再現性は全く考慮していない」的な発言をしています。Perfumeのライブパフォーマンスに於いて、「楽曲の世界観を忠実に再現するには」という課題はスタッフサイドでも相当論じられた事でしょう。ニコニコ動画にアップされていた「リニアモーターガール」の初期のライブ映像(http://www.nicovideo.jp/watch/sm968004)を見るとよくわかります。生声だけでは無理が有り過ぎるのですね。これはボーカリストとしてのスキル以前に、単純に体力の問題かもしれません。「感情の起伏を抑えてクールかつ無機質に歌う」事が楽曲の世界観を演出するための第一条件なのに、激しい動きを要求されるダンスも同時にこなさなければならないのですから、完璧に演じるにはアスリート並みの心肺能力が必要になるでしょう。「肉体的な苦しさ=生身の人間の息遣い」であるため、激しいダンスの間でもブレスを入れてはならないし、息を切らせてはならないし、僅かなピッチのブレも許されない。これはかなり大変です。歌を完璧にこなすにはダンスパフォーマンスを犠牲にしなければならないし、それではPerfumeの魅力が大幅に損なわれる事になってしまう。それを解決する手段として最良の選択がリップシンク(口パク)だったと思われます。ただ100%口パクではなく、軽く生歌を被せている場合もありますね。
さて、Perfumeファンならライブに於いて「一部、生歌で歌われる楽曲もある」事は周知の事実です。「Perfumeのライブへ行くと生歌を聴けるよ」と言うことですね。これは「BEAT CRUSADERSのライブへ行くとメンバーの素顔が見れる(*6)」と同じです。ライブでの特典、つまりファンサーヴィスが有るという、実に戦略として有効な作戦とも言えるのではないでしょうか。

 

* * * * * * * * * *

さて、以上、「Perfumeと掟と俺」というエントリでした。
察しの良いPerfumeファンならお気付きですね。今回のワンマンツアーに於けるダンスパフォーマンスのタイトル「Perfumeの掟」のパクリです。ライブ会場へ行く事が出来ない淋しさを紛らわしているだけです。痛いですね。

さて、私の「Perfumeの掟」は何だろう? 「四の五の言わずに楽しめ」かな。

 


(本日のBGM :「エイリアンズ」:キリンジ)


注釈:
(*1) あれ? そうとも言い切れない気もする。存在のハッキリしない対象に妄想だけで恋は出来そうだ。プロの妄想家とはそういうもんだ。
(*2) Perfumeとしては過去にメンバーチェンジが行われているのでユニットとしては代替可能なのかもしれないが、今のメンバーに固定されてからは、やっぱ、あの「3人合わせてPerfume」なのである。三位一体ね。
樫野・大本・西脇でなければ、あの空気は出せんだろう。
(*3) 「嫌いだ」って言う人に無理強いすると「キモイ」「ウザイ」になるからね。一般人は真似しない方が良い。
(*4) ゴメン。グラビアアイドルというジャンルも最近は良く解らない。
木下優樹菜のキャラが好きなので例として挙げてみただけです。
(*5) 宇多丸×掟対談で言われているような「アイドルとしての進化形」がそこに有るのでしょうか? 昔を良く知る古参の皆さんに思いを窺いたいですね。
(*6) あんた達、映像編集する人の身になって行動しなさい(笑)。
pinksunさんには「B U P P A N !!」でビークル風Perfume面を作っていただきたい。

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最近、Perfumeネタばかりだったので、今回のエントリーは別の話題です。



今日、紹介状を持って某大学の付属病院へ行って来た。新患なので予約の患者さん優先で診察は後回し。結局2時間30分程待たされた。半日時間を潰したよ。疲れた。
待っている間は退屈だね。sabraをまだ読んでいないので売店をチェックしてみても売ってないし。こんなときにネット接続環境が有ったら読みかけのココにアクセスするんだけどな。 病院関係者の方は御一考をお願いします。待ち時間、退屈なんですよ。



さて、そんな話じゃなかった。医療機器にBGMは必要なのか?



1.自動血圧測定機

もし、血圧を測ってくれる看護婦さんがアンジョリーナ・ジョリー(*1)だったら? ダメだ。絶対血圧上がる。
自動血圧測定機とは、看護婦さんで妄想してしまうそんなアナタのためのマシーンだ。機械相手に妄想も無いだろ。なので、極めて客観的な計測データを提供してくれる。ところがこの機械は余計なBGMを鳴らすんだな。エリック・サティの「ジムノペティ」だよ。機械を相手にしても緊張する人は居るので、そんな人のためにリラクゼーション効果を狙っているのだろうか?

エリック・サティなんてホントにリラックスできるのか? だいたいあの人の作った音楽って殆どが「イッちゃってる」物ばっかりじゃないか。何時間も延々と同じフレーズを繰り返す曲とか。
サティには「Je te veux」って言うポップでキュートでキャッチーなワルツの佳作だってあるのに、なんで皆サティというと「ジムノペティ」なんだろう。

「ジムノペティ」って聴いていて、ものごっつ下がる。暗くて内省的で虚脱感が漂うっていうか。少なくとも俺にはリラックスとは程遠い音楽だ。めっちゃテンション下がるわー、ってそれを狙っているのか?
血圧が高めにブレないように、興奮や緊張を抑えるのでは無くて、テンションを下げさせる作戦だな(笑)。


2.MRI

「はーい、○○さん、そこに仰向けになってください。」

検査技師に促され、検査台に横たわる。やっぱ想像どおりMRIの検査台は狭いな。
生まれて初めてのMRI。これから自分の頭を輪切りにして検査する。「脳ドック(*2)」ってやつ。

「じゃ、コレつけてください」

と検査台に横たわったままヘッドフォンを装着させられる。

「はーい、これから始めますねえー」

検査技師の声がヘッドフォンから聞こえて、MRIが唸りを上げながらスタンバイを始めた。程なくヘッドフォンから音楽が聞えて来た。「ニューシネマパラダイスのテーマ曲」だな。これもリラクゼーション効果を狙ってか?(*3)
 それにしても、えらいチープな音だなあ。

「ガタン!! うぃん、うぃん、、、」(MRIがけたたましい音と共に作動し始めた。)

うわっ、ビックリした。でかい音だなあ。そうか、このヘッドフォンは音楽を聞かせるものではなく、遮音が目的だっかのか。どうりで音が悪いわけだ。しかし、うっるさいな。もう音楽も掻き消されているやん。
それにしても、こんな騒々しい機械音も周期的に発生するとリズムトラックの様に聞こえるもんだなあ。そういえば、フジロックで観た「モグワイ」は凄い轟音だったな。でもあの圧倒的な音の洪水の中で、ウチの嫁は居眠りしていたな。爆音でも子守唄になる場合もあるってことは実証済みだものな。

って、何の話だっけ。そうそう、遮音が目的なら別に音楽である必要は無いだろ。滝の音とか小鳥のさえずりとか、波の音でも良いと思うよ。いや、むしろそうしてくれ。


3.歯科用レントゲン

正しい名称は解らないけど、歯の全体像を一枚に収めるレントゲン。装置の中央に自分の頭部を固定して、その回りをフィルムとX線照射器だか知らないけどそんなのがグルっと回るやつ。

「はーい、今から撮りますのでじっとしててくださいね。」

と、言われたので顔面に力を入れて息を止めた。
そしたらね、ものごっつチープな電子音で「イッツ・ア・スモールワールド」が鳴り始めてね。それを聞いて噴出しそうになって、必死に堪えた。正直、拷問。死ぬかと思ったよ。

BGMは別に必要ないですから、勘弁してください。


以上、医療機器メーカーの関係者の方は御一考をお願いします。BGMとか無理に入れる必要無いですから。




注釈:
(*1) 別にアンジョリーナ・ジョリーで無くても良いんだけど(笑)。目の前に居たらドキドキして血圧が上がりそうな人を想像してください。

(*2) 人間ドックのオプションで差額を払うと受けられるかも。そこの40代、受けた方が良いよ。

(*3) 多分、これは検査技師の趣味だと思う。その後に坂本龍一の「黄土高原」が流れた。

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音楽好きな痛い中年オヤジが、妄想に基づいた稚拙な文章でお送りする「よせば良いのに」的ブログ。

困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。

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