本題に入る前に。
えっと、「ワンルーム・ディスコ」は、まだ聴いていません。ラジオをつけたら終わっていました(笑)。
早速Youtubeにアップされているようですが、PVが公開されるまでは我慢することにします。
* * * * * * * * * * * *
さて、先週末、「少年メリケンサック」を観て来ました。なかなか良い作品でした。
キャスティングがアタシ好みで、中年メリケンサックの面々がハマリ過ぎで楽しかったです。
特に佐藤浩一がイイ。カッコ良過ぎだ。アタシが日本アカデミー賞の選考委員なら、間違いなく主演男優賞をあげたいw
で、ネタバレ恐縮ですが、少しだけ感想。
この映画のテーマは、ヤング(三宅弘城)の魂の叫び「みんな大人なんだから、ちゃんとしましょうよ、ちゃんと!!(*1)」だと思いました。
方向性が間違っていても、世間からズレていても、「ちゃんとする」のが大人の所以。そこが不良オヤジの心意気なのですよ(え~? 笑)。
だから、ジミー(田口トモロヲ!!)がワザと聞き取れないように歌っていた「ニューヨークマラソン」を、滑舌良く「ちゃんと」歌うことで、”隣のババアに農薬飲ませろ!!”という素敵なメッセージソング(笑)としてオーディエンスに届いた訳で、、、ってこれ以上は言うまい(笑)。
随所に散りばめられたネタがワシ等オッサン世代に嬉しかったですね。
腕に怪我をした中年バカ兄弟が2人羽織でギターを弾くのは、江口寿史の漫画(GO AHEADだったっけ?)だし、ピエール瀧演じる胡散臭いプロダクション社長は、 まんまマルコム・マクラーレンで「The Great Rock 'n' Roll Swindle」だし。
25年後の少年メリケンサックが楽屋からステージへ向かう通路のシーンは、石井聰亙の「爆裂都市」でのBATTLE ROCKERS登場シーンへのオマージュだと思った。
つうことで、25年前のロケンロールをどうぞ。
「爆裂都市」のオープニングです。BATTLE ROCKERSの登場から主題歌の「Cell No.8」までをお楽しみください。陣内が一番カッコ良かったころだなあ。
BATTLE ROCKERS - Cell No.8
通路を歩くシーンは2:22付近。
注釈:
(*1)ってか、確かそんな台詞だったと思う。
”シューゲイズ・ミニマル”(*1)って何ですか?
穏やかな時間の流れと空気感を感じさせる「Beautiful Life」がとても気に入ってしまい、思わず樫野さんの20歳記念BGMに勝手に選曲させてもらったGui Borattoですが、新作がリリースされます。
(Beatportでは既に配信中)
ジャケット写真に写るガスマスクをつけた子供達にハッとさせられませんか?
絵に描いたような青空とプラスチックのおもちゃの花とそのままでは吸えない空気。
このままでは子供達にこんな未来しか残せないよ、って言うメッセージなのでしょうか?
「Take My Breath Away」とは「ハッとする」という意味だそうです。
Take My Breath Away |
No Turning Back |
Besides |
Eggplant |
「Take My Breath Away」:Gui Boratto (->@TOWER.JP) (->Beatport) |
|
Track List |
優しく響くポップな音の連なり。温かくもどこか哀しいメロディライン。エレクトロニカ、ミニマル、テクノ。
多分、こう言う「音」が新世代のテクノなんだろうなあ。これは、今年のテクノシーンを語る上で重要な位置付けになりそうなアルバムだと思いました。
フロアで爆音で聴いていたら、音に没頭して、俯いて自分のつま先だけを見つめて身体を揺らしそうかも。
「No Turning Back」がシューゲイザーっぽいなあという印象ですが、音の質感がどうのと言うよりは、”シューゲイズ・ミニマル”とはフロアに居る自分自身を指している表現なのだろう。
それと、ラストの「Godet」の美しさに涙がこぼれそうになりました。そして、モグワイを思い出しました。
注釈:
(*1) @TOWER.JPの紹介文「ボーダー・コミュニティー以降のシューゲイズ・ミニマルの決定打。」より
え? 今年は、あと10ヶ月しか無いの?
散財メモです。
CD :
「Romantic Warrior」 : Return To Forever (*1)
「Join The Q」 : The Qemists (*2)
「THIS IS MUSIC」 : 大橋トリオ (*3)
「PRETAPORTER」 : 大橋トリオ (*3)
「晴れの日」 : 稲森寿世 (*4)
「ChaNge the WoRLd」 : MiChi (*5)
「Mercy, Mercy」 : The Buddy Rich Big Band (*6)
「Beck, Bogert & Appice」 : Beck, Bogert & Appice (*7)
「Beck, Bogert & Appice Live In Japan」 : Beck, Bogert & Appice (*7)
DL:
「Transformation」(album) : Tal Wilkenfeld (*8)
「What Is Hip?」(track) : Tower of Power (*9)
「Only so Much Oil in the Ground」(track) : Tower of Power (*9)
「Heart Full of Soul」(track) : The Yardbirds (*10)
「Animal / Miami To Atlanta / Loaded」(EP) : Pryda (*11)
「Mustafah - Original Mix」(track) : DKMA, Andrastea (*12)
Free DL:
「Lump Sum Of Paris (Bon Iver vs Friendly Fires & Aeroplane)」 : The Hood Internet (*13)
「Soft Inside with Ortiz」 : sakai asuka (*14)
Rental:
「Blow By Blow」 : Jeff Beck (*15)
「Wired」 : Jeff Beck (*15)
「Truth」 : Jeff Beck Group (*15)
「Beck-Ola」 : Jeff Beck Group (*15)
「Renegades」 : Rage Against The Machine (*16)
「Perfect Future」 : 東京スカパラダイスオーケストラ (*17)
「RIDE ON TIME」 : 山下達郎 (*18)
「oneself - LIKENESS」 : quasimode (*19)
「STAR」 : SPECIAL OTHERS (*20)
「GOLDEN LOVE」 : □□□ (*21)
「departure」 : UNCHAIN (*22)
「Offramp」 : Pat Metheny Group (*23)
「Word Of Mouth」 : Jaco Pastorius (*24)
「8:30」 : Weather Report (*24)
「Black Market」 : Weather Report (*24)
「Silk Degrees」 : Boz Scaggs (*25)
解説:
(*1)今年のテーマは「過去音源補完」になってます。チック・コリアの音源をせっせと漁っています。アル・ディ・メオラ在籍期のReturn To Foreverは持っていなかったので、今月は「浪漫の騎士(Romantic Warrior)」を購入。その他はまたの機会に。
(*2)The Qemistsはタワレコのチャートに上がっているね。大ヒット御礼。
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/349/
(*3)大橋トリオは休日昼下がりの定番になりつつあります。
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/356/
(*4)「晴れの日」のチャートアクションはどうだったのだろう。前作(オリコン100位)超えたかな? ひぃちゃん頑張れ!
http://lstd.blog.shinobi.jp/Entry/354/
(*5)MiChi姐さんの「ChaNge the WoRLd」。レビュー上げるタイミングを逸したな。
前作以上に声質と曲調がマッチしてますねえ。ベタ過ぎるくらいにポジティブな歌詞をコレほどまでにサラっと歌えて、なお且つサマになっているシンガーはそう居ません。女版「伊藤ふみお」と言う事でひとつ。姐さんカッコ良過ぎます。
(*6)Buddy Richは近日エントリーを上げます。それまではこのページでお楽しみください。
キーワードで動画検索 Buddy Rich‐ニコニコ動画(ββ)
(*7)Beck, Bogert & Appiceは中学生の頃、姉が友人から借りてきたLPをダビングさせてもらった事がありました。今回はそのカセットテープを置き換えです。
やっぱ、BBAは70年代におけるトリオロックの最高峰だなあ。
(*8)今月のウチのブログの検索ワードで一番多かったのは「Tal Wilkenfeld」ですよ皆さん。Perfumeを遥かに凌いでます。関連ワードもたくさん。本当にビックリしました。
BShiのジェフ・ベックのライブの放送直後から凄い勢いで飛んできていますね。みんなどんだけガッツいてんだって感じですが、もうやられちゃったんですねw
あ、「タル ノーブラ」で検索してきた人は、こちらを参考にすると良いです。
http://www.drummerworld.com/drummers/Vinnie_Colaiuta.html
DrummerworldというサイトのVinnie Colaiutaのページに動画が貼ってありますが、どれも高画質なmovファイルなので、Youtubeなんかよりもくっきりと見え(ry
ってかDVD買えって話ですがね(笑) あ、俺に言ってますw
(*9)Tower of Powerは中学生の頃にSoul Trainで出会って、バリバリ吹きまくるホーンのカッコよさにおしっこちびりそうになったブラス・ファンク・バンド。
急に名前を思い出してYoutubeで音源を漁っていたら「Only so Much Oil in the Ground」と「What Is Hip?」にゾクッと来てiTunesでダウンロード。
Tower of Powerはホーンだけではなくて、デヴィッド・ガリバルディ(dr)とフランシス・ロッコ・プレスティア(b)のリズム隊がイイんです。
(-> iTunes) (-> iTunes)
(*10)「Heart Full of Soul」はThe Yardbirdsの名曲ですね。ってコレしか知らないのですが。若き日のジェフ・ベックはテレキャスを弾いていた(<-間違い。正しくは、エスクワイヤー)。
(-> iTunes)
(*11)Pryda待望のNo.13「Animal / Miami To Atlanta / Loaded」がリリースされました。Beatportでダウンロード。あれ、アナログは出ないのかなあ。
No.12までは方抜き多角形のアートワークだったので、新しい展開を期待しているんだけど。
(-> Beatport)
(*12)今月はコッチ系が少ないな。「Mustafah - Original Mix」はダーク目のハウス。Plastic City Historyから。
(-> Beatport)
(*13)The Hood InternetによるFriendly Fires「Paris」ネタです。
http://fmusic.sakura.ne.jp/bon_iver_vs_friendly_fires_lum.html
(*14)IRMA records期待の新進女性アーティストsakai asuka。「Soft Inside with Ortiz」がiTunes Store『今週のシングル』で無料配信中。3/5まで。
(-> iTunes)
(*15)Jeff Beckの70年代ものを借りまくった。まともな音源は第2期Jeff Beck Groupしか持っていなかったので。
(*16)これでRage Against The Machineをコンプリートしたぞ。
(*17)久しぶりにスカパラが聴いてみたくなった。ライブも茂木欣一お披露目ツアー以来、観ていないしなあ。
(*18)山下達郎も70年代ものをコンプリートしようと計画中です。70年代の山達が一番好きです。
(*19)quasimodeもコンプリートを狙っています。
(*20)SPECIAL OTHERSはライブが観たいなあ、、。
(*21)□□□はとっくに新作が出ているのに、「GOLDEN LOVE」がツタヤに新入荷ですwww
(*22) UNCHAINはフルアルバムが欲しいんだが、レンタルには無い様。なんで?
(*23)Pat Metheny Groupの「Offramp」は近所(ド田舎)のツタヤに置いてあったので嬉しくなって記念に。
(*24)Weather Report関連をレンタル。Perfumeのニューシングルのカップリング「23:30」を見て「8:30」を思い出した人は、間違いなくオッサンです。
(*25)Boz Scaggsも70年代物が好き。「Silk Degrees」は名盤ですね。ちなみにこのアルバムのレコーディングに集まったスタジオ・ミュージシャンが意気投合して出来上がったのがTOTOってのは有名な話。
参考資料:
Return to Forever - The Romantic Warrior -
MiChi - ChaNge the WoRLd -
Beck, Bogert & Appice - Superstition -
Tal Wilkenfeld - Serendipity -
Tower of Power - What Is Hip ? -
Pryda - Animal (Original Mix) -
今月の掘り出し物(おまけ)
Stefanie - Only so much oil in the ground (Finale)
Tower of Powerのネタを検索中に発見。今、ドイツ語圏で話題沸騰中(って俺が勝手に言ってる)なスイス生まれの19歳「ステファニー・ハインツマン」。ソウルフルなメガネっ娘。
これは彼女が世に出るきっかけになったドイツのオーディション番組「SSDSDSSWEMUGABRTLAD」でのファイナルの模様。ってか、19の娘がオッサンしか知らないようなTower of Powerの「Only so much oil in the ground」を熱唱している不思議さ。欧陽菲菲をカヴァーする感覚か? シブすぎるだろww
でも、ちょっぴりやんちゃな感じが妙に可愛い。ドイツ語解らんのが残念。
さらに御本尊との競演映像も。http://www.youtube.com/watch?v=sF9jc4VH9AE
まさに、おじいちゃんと孫。ある意味、ジェフ・ベックとタルちゃん。
CDのご用命はココ(↓↓)へ
今年は付き合いが長くなりそうなアーティストにたくさん出逢えて楽しいです。
大橋トリオ
www.decadeinc.com/ohashitrio
myspace
ここ暫く「大橋トリオ」ばかり聴いています。
この人もサカナクション同様、昨年来から名前は目にしてもチェックを怠っていたアーティストです。
先日、iTunesのバナー「Japan Sound of 2009」をクリックして初めて試聴しました。
何曲か試聴しているうちに、柔らかくて温かいアコースティックなトラックと彼の歌声が気になりだして、youtubeで3本のPVを観終わった頃にはすっかりハマっていました。
BAUMKUCHEN
Dearestman
Happy Trail
「THIS IS MUSIC」 : 大橋トリオ (->@TOWER.JP) (->iTunes) |
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Track List |
「PRETAPORTER」 : 大橋トリオ (->@TOWER.JP) (->iTunes) |
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Track List |
大橋トリオって言っても3人組のバンドではなく、サウンドプロデューサー大橋好規の一人プロジェクトです。
ポイントは、長髪と髭とフリルシャツ。そしてシルクハットですね。あ、そうじゃなくて、殆どの楽器を自分で演奏している事ですね。全体を通して感じる「淀みなく流れる心地良いグルーヴ」は、全てのパートが自分の脈拍を基準にして奏でられているからなのか?
ジャズ、フォーク、ポップス、ボザノバなどを自分の中に取り込んで出来上がった、「今の」AORと言った感じです。伝わったかなあ。
なので、30代後半以上の、「最近、疲れがなかなか抜けなくってね、色んな意味で。」な人達にお奨めします。
私は、「PRETAPORTER」に収録されている"Gravity"と、「THIS IS MUSIC」の1曲目の"HAPPY TRAIL"が好きです。
追記:
そうだ。40代以上の方は、70年代前半にタイムスリップ出来るかも知れません。
はっぴいえんど、キャロル・キング、ギルバート・オサリバン、エルトン・ジョン、ダリル・ホール&ジョン・オーツ、、。
あ、バズ。
http://www.youtube.com/watch?v=qQNfeA6ZsDc
学生の頃良く通っていたトンカツ屋のオヤジさんの話。
友人と2人、そのトンカツ屋のカウンターでランチの定食が出来上がるまでの間、ビートルズの話題で盛り上がっていた。
すると、普段はとても穏やかで、カウンターの中に立って黙々と仕事をこなしているお店のオヤジさんが突然話に割り込んできて、
「ビートルズのコンサートを武道館に観に行ったよ。東京で板前の修業をしていた頃ね。その時だけは親方に頼み込んで、無理言って仕事を抜けて観に行ったんだ。」
と話してくれた。それも、たった今観てきたのか?ってくらいに目を輝かせてね。
そして、一瞬遠くを見つめて何かを思い出したかの様に笑顔を見せたあと、また何時もの寡黙なオヤジさんに戻って仕事を続けた。
店にはビートルズを連想させるものは何も無いので、オヤジさんが熱狂的なビートルズファンだという事でもなさそうだった。でも、とても大事な思い出や心に残る体験が「ビートルズ武道館公演」にまつわるエピソードとしてオヤジさんの中に存在することは間違いなさそうだった。
そんな何十年経っても色褪せない思い出に残るライブ体験は有りますか?
私にもあります。
残念ながらそれはPerfumeではありませんが、彼女達の念願だった武道館公演を収録したDVDが4月22日に発売されます。
2008年に行われたアルバムGAMEのリリースツアーと武道館公演と言う2つのエポックメイキングな出来事が、ともにDVDとして発売される訳ですね。
年を跨いだとは言え、1年のうちにライブDVDが2作品って凄くないですか? それぞれのDVDでセットリストがダブっているし、振り付けが同じだし、お客さんも同じだし(笑)、違うのは衣装と会場だけ。たぶん、代々木のDVDも今年の暮にリリースされるでしょうね。そして、迷わず買うでしょう。
だって、動いているパフュが観たいんだよ!!!!!
しかし、オリジナルアルバムよりもライブDVDのリリース数が多いって、どんだけライブバンドだよって感じですよね。(バンドじゃないですがw)
でも、ライブは一期一会ですから。演目は同じでも、「体験した人の心の中にどのような形で残って行くか」ですから。
ちなみに、私にとって、今でも色褪せないライブ体験のNo.1は、99年のフジロックでのUnderworldです。
ダレン・エマーソンが居た頃のUnderworld。圧倒的な音の洪水。無意識に身体が動き出すビートの魔力。
あの体験が無ければ、これほどまでに打ち込み音楽にハマっていなかったもの。
Perfumeに限って言えば、初めてのライブ体験だった2008年2月のSHIBUYA-AXは忘れられません。初パフュとその後の初反省会はヲタへの扉が開いた瞬間。
それと、何と言ってもGAMEツアーの新潟LOTSですね。のっちさんが「また、このメンバーで集まりたい」って言うくらいの会場の一体感。でもそれは、あの規模の箱で行われたからこそ得られた、素敵な空気だったのです。
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LIVE DVD
タイトル未定
2009.4.22(水) on sale!!
TKBA-1126 ¥5,250 (tax in)
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ココ(↓↓)で予約するのも、良いと思います。
NO Perfume, NO LIFE.
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
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1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
困った事にPerfume成分が多目です。彼女達の親御さんとは間違いなく同世代です。ちなみにP.T.A.会員です。
ホントに御免なさい。
御用命は「lstd_rd の yahoo.co.jp」まで。